「鈴鹿サーキット最速の迷彩GT-Rがさらに進化!」各部のアップデートで驚異の2分4秒649をマーク!

2分4秒649はまだ通過点に過ぎない!?

 

低中速トルクの増強でベストタイムを大幅更新!

 

2019年12月12日、鈴鹿サーキットで開催されたRH9走行会で新たな伝説が誕生した。主役は昨シーズンに鈴鹿サーキットで2分8秒775をマークし、R35GT-Rデモカー最速に輝いたウエストスポーツだ。

 

 

あれから熟成を続けながら各部にアップデートを敢行。そのポイントとなるのは、アンダー対策のフロント空力強化、305サイズのフージャーDOTラジアルの投入、そしてVR38DETTの4.3L化である。

 

 

それぞれを詳しく解説していく。まずは空力から。フロントへの駆動配分は煮詰められていたが、ハイパワーで重量級となるR35だとアンダーステアがどうしてもつきまとってくる。そこで、今シーズンは延長スポイラーとカナードを追加してフロントダウンフォースを強化。積載移動やセットアップも考慮した脱着仕様だが、前後のダウンフォースは好バランスなものとなった。

 

 

そしてニュータイヤ。昨年までの285サイズのA052から305サイズのフージャーDOTラジアルへ変更。このタイヤはタイムアタックシーンで話題になっているモデルで、一発のグリップレベルは国産のSタイヤを凌ぐレベルだと言う。満足なテストデータもない状態だったが、横方向のタイヤ剛性確保に高めの内圧が必要と判断して2.5〜2.6キロ狙いとした。

 

 

心臓部はこれまで2016年に製作した4.1L仕様で戦ってきたが、オーバーホールを兼ねて4.3Lで新たに組み直した。タービンサイズを変更していないため、ピークパワー自体は20ps強の上乗せに留まっている。しかし、パワー&トルクとも4.1Lよりも低中速領域のトルクが増しているため、死角のないエンジン特性へと仕上がった。

 

いずれのメニューも熟成状態にあったマシンで、さらなる速さを引き出すものとはいえ、本番直前に仕上がったマシンはミニサーキットでチェック走行を行なっただけの状態。つまり、過去の走行データに基づくセットアップで、今回のアタックへ挑むこととなったのだ。

 

 

しかし、そんな状態でありながらも、中古タイヤでトライしたファーストアタックでは2分6秒916。ウォーマーをかけてフレッシュタイヤで挑んだセカンドアタックは赤旗による中断を挟むことになったが、タイヤ温度の低下をものともせずに、周囲もどよめく2分4秒649というスーパータイムをマーク!

 

 

アタックを担当したターザン山田選手は「ブレーキングやトラクションに関わる縦方向が抜群なフージャー、4.3L化でトルクフルになったエンジン特性がタイムアップに効いたね。トルクフルな中間領域はドライビングの選択肢が増えるし、アタックしていても扱いやすい。今回追加したカナード類はまだまだ体感が少ないレベルなので、テストを重ねてフットワークとともに熟成させていきたい」とコメント。

 

 

そのインプレッション通り、4.1Lから4.3Lへと拡大した排気量の恩恵は計り知れない。タービン自体はGT1000+のままとなるためピーク値こそ大きく変わらない(1121ps/142kgm)が、3000〜5000rpmのパワー&トルクカーブは4.1Lの頃よりもひと回り太く仕上がっている。この低中速域で引き出された厚みがアタック時に生じてくる細かなロスを打ち消し、速さの底上げをもたらしたというわけだ。

 

 

フージャーDOTラジアルの特性も完全に掴み切れていない状態でのアタックで、ウエストスポーツR35が叩き出した驚きの好タイム。セットアップやアタックタイミングも万全な状態となった時に、どこまで速さが引き出されていくのか…。今後も目が離せない1台だ。

 

SPECIFICATIONS

■エンジン:HKS 4.3Lキット、カム(IN270度 EX278度)、GT1000+タービン、エキマニ、インタークーラー、EVC/ブーストロジック サージタンク/ウエストスポーツ ECUTEK、オイルクーラー/RH9 チタンフロントパイプ&マフラー/R35純正インジェクター×12/サード 295L燃料ポンプ×2/DRL ラジエター ■ドライブトレイン:HKS 強化トランスミッション&クラッチパック/ニスモ LSD/NEKO ETSコントローラー ■サスペンション:ウエストスポーツ アラゴスタ車高調(ラーナ F28kg/mm R20kg/mm)、フロントキャンバーアジャストアッパーアーム、リヤ調整式ピロアーム ■ブレーキ:エンドレス モノブロックキャリパーGT(FR6ポット)、2ピースフローティングローター(F400mm R387mm) ■ホイール:ボルクレーシングTE37ウルトラ(FR12J×20) ■タイヤ:フージャー DOTラジアルR7(FR305/30R20) ■エクステリア:ウエストスポーツ・ワイドフェンダー、フロントスポイラー、延長スポイラー、アンダーパネル/HKS-TF・GTウイング

 

●問い合わせ:ウエストスポーツ TEL:084-981-5061

 

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ウエストスポーツ

http://waste.co.jp/