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「400メートルを7秒092で走る日本最速FRスカイライン!」終速312キロの衝撃!

ストックフレーム改でFRの頂点に立ったスカイライン

 

ボディワークからエンジン制御まで国内最高峰のドラッグメイク!!

 

派手なカラーリングで決まったこのスカイラインは、老舗エスコートで製作されたドラッグマシン。ベースはFRのタイプMだ。

 

 

当初はストリートチューンの延長線上でチューニングが重ねられてきたが、2004年にストリートタイヤ(DOTバイアス)で最速タイムを樹立。その後、さらなるタイムアップを狙ってフロントセクションのチューブフレーム化を軸に大モディファイを敢行、本格的なドラッグスペシャルへと進化を遂げたのである。

 

 

アメリカのNHRA参戦で学んだ最先端技術に、エスコート独自のチューニング哲学をミックスした各部のメイキングは凄まじいレベル。細部を見ていこう。

 

 

エンジンはRB26DETT改2.8Lで、ヘッドにはナプレックのドラッグKITをインストール。組み合わせるタービンはHKSのT51R BBで、後にT62Rへとステップアップしている。

 

 

NOS(ナイトラス・オキサイド・システム)も搭載。2ステージのウエットショットをスロットル手前のパイピングに打ち込んでドーピングする。

 

 

興味深いのはブースト制御。排気圧(ウエストゲート)ではなく、吸気圧(リリーフバルブ)をメインに行ってタービンの回転低下を防いでいるのだ。この方法は、日本のチューニングではまず見られない。また、インタークーラーは炭酸ガスによって強制冷却するシステムを組み込んでいるのもアメリカ的だ。

 

 

安全を第一に考えたファニーカーゲージ(ドライバーを取りかこむロールケージ形状)は、終速が200マイルに近いマシンにとっては必須の装備。ミッションはレンコのエアシフターで、ドライバーが任意に操作しているがプログラム操作のできるECUも備えている。走行データをロギングできるレースパックのメーターは、アメリカのドラッグシーンではメジャーなアイテムだ。

 

 

チューブフレーム化されたフロントセクションはこのマシンのハイライトとも言えるポイント。サスはストラット式に変更され、ドラッグ用のスピンドルマウントホイール、カーボンブレーキローターなどで徹底的に軽量化されている。リヤは基本的にはストックのマルチリンク。タイヤはミッキートンプソンのドラッグスリックを履く。

 

 

整備性を高めるために、一体成型されたフロントカウル。フレッシュエアを効率よく取り込むためにタービンファンネル用のダクトなども設けられている。マフラーは排気効率を考えても左フェンダーからのサイド出しレイアウトとしている。

 

 

フロントタイヤが細くて安定した制動力が期待できないドラッグマシンでは、減速用にドラッグシュートと呼ばれるパラシュートを装備するのが定番。装着にはフレームの強度アップや取り付け角度などのノウハウが必要だ。

 

 

走行抵抗を低減するべく、カウル先端のライトやグリルはすべてエアブラシで描かれたダミーだ。こういった細かなポイントの積み重ねで、着実にタイムの短縮を狙っていくことも目標達成のカギとなる。

 

 

トライ&トライを繰り替えしながら進化を続け、2013年に仙台ハイランドでついに日本レコードとなる7秒092(終速312.13キロ)を樹立。日本最強のFRドラッグマシンの称号を手にしたのである。

 

●取材協力:エスコート TEL:022-395-3296

 

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