「驚異の全域トルク型! どこからでもパワーが立ち上がる600馬力のアリスト!」TO4Z+GTS8550の直列ツインチャージャーで勝負

公開日 : 2019/08/03 11:20 最終更新日 : 2019/08/03 11:20

重量級でも走りは絶品! 超快適な豪快加速サルーンの誕生だ

 

ビックシングルターボを全域で使える楽しさ!

 

高出力を狙ったビッグシングルタービン仕様は、ブーストがかかる領域では強烈な速さを体感させてくれるが、その反面、低速域ではどうしてもかったるく感じてしまうことがある。それでは、ストップ&ゴーの多い市街地走行ではストレスが溜まるばかり…。そうしたパワーチューニングのネガを解決しようと、HKSの過給機の特性を知り尽くしたJ&K神保代表が完成させたのが独自のツインチャージャーシステムだ。

 

 

ツインチャージャーと聞くとピークパワーを狙ったハイチューンと思ってしまいがちだが、J&Kが展開する直列過給はピークパワーを伸ばすのではなくトルクバンドを広げることが一番の目的。実際、過圧された吸気はふたつの過給機を通過してエンジンへと送り込まれるため、どちらかの過給機が最大風量に達したポイント(もしくは任意に設定したポイント)が出力上のピーク値ということになる。

 

 

そしてこの直列ツインチャージャー仕様を製作したキッカケとなったのが、ここで紹介するオートマのJZS161アリストだ。完全ストリート仕様でフル装備のため、車重は2トン近い。搭載される2JZエンジンは、鍛造ピストンやH断面コンロッド、264度カムなどが投入された定番仕様。そこにTO4Zのタービンキットを組み込み、最大ブースト1.4キロ時に600psを発生させているが、どうしてもスタートダッシュが厳しい。

 

 

 

そこで、TO4ZタービンはそのままにHKSのGTS8550遠心式スーパーチャージャーを直列配置で追加。GTS8550からダイレクトにTO4Zタービンのインデュースにパイピングすることでビックシングルターボのレスポンス不足をカバーしたのだ。この組み合わせにより、アクセルひと踏み目から驚くほどリニアにブースト圧が立ち上がり、そのままハイブーストターボの加速力を発揮するという、まさに理想のハイパワーユニットが完成。そのフィーリングはターボチューンというよりは、どちらかというと大排気量のチューンドNAのようななめらかさを有しており、体感的には6.0LクラスのNAに乗っているようでもある。

 

 

なお、JZS161特有のETCS-i(電子制御スロットル)は、内部を機械式にすることでチューンドエンジンに対応させている。

 

 

重要なエンジンマネージメントはF-CON Vプロが担当。スーパーチャージャーのみならばNAと同じようなセッティングでいけるが、ツインチャージャーとなるとA/Fや点火時期の設定もシビアになってくるため、チューナーの腕の見せ所だ。

 

 

600psを使いきれるようにオートマは強化済みだ。ステアリングに装着されたシフトボタンで操作すれば、さらに強烈な加速を楽しむことも可能。

 

 

2トン近い車重をを感じさせないほどの加速力を発揮するためブレーキチューンは必須。このマシンは、エンドレスの6&4ポッドキャリパーシステムを投入して制動力を大幅にアップさせている。

 

 

実際に試乗もさせてもらったが、とにかくトルクフルでフレキシブル。非常に扱いやすいので、気を使うということもない。風切り音だけが耳に入る室内ではスーパーチャージャー独特の作動音も聞こえず、スピードメーターの針だけに注意が必要だ。強大なトルクに合わせて強化されたオートマのシフトショックだけが、唯一身体に「ノーマルとは違う」ことを伝えてくる。ブレーキやサスペンションなど、トータルで仕上げられたこの完成度の高さは純粋に欲しいと思わせるだけの説得力があった。

 

 

●取材協力:J&K 千葉県山武郡九十九里町真亀629 TEL:0475-76-2714

 

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