「日本初となるレクサスRCのドリフト仕様がD1グランプリに参戦!」ほぼぶっつけ本番状態ながら上野高広が快走をみせる! | web option(ウェブ オプション)

「日本初となるレクサスRCのドリフト仕様がD1グランプリに参戦!」ほぼぶっつけ本番状態ながら上野高広が快走をみせる!

ソアラで培ったノウハウを投入してパーツをチョイス!

 

ドタバタのデビュー戦だったものの、今後に期待ができる走りを披露!

 

7月27日(土)・28日(日)に、北海道の十勝スピードウェイにて開催されたHOKKAIDO DRIFT。このラウンドに、日本初となるレクサスRCのドリフトマシンがデビューした。ドライバーはD1グランプリシリーズの黎明期から参戦しており、JZZ30ソアラやBMWなど他とは違ったマシンで活躍し続けてきたレジェンドドライバー、上野高広選手だ。

 

実のところ、このマシンは東京オートサロン2019に展示されていたが、その時点ではエアロパーツもマスター状態の言わばハリボテ。オートサロン後から本格的に開発を進め、ようやくカタチになったというわけだ。本来はエビス戦をターゲットにしていたそうだが、開幕戦&第2戦でJZZ30ソアラにミッショントラブルが発生。その補修部品の調達に時間がかかることが判明したため、HOKKAIDO DRIFTでRCの投入を決意、急ピッチで完成させたのである。

 

レースでは、練習日に重大な足回りトラブルが発生し、その修復作業に追われてしまい単走決勝は「なんとか走れた」状態だったそう。結果、追走進出はできなかったものの、その走りはデビュー戦とは思えないほどの迫力だったのだ。

 

 

エクステリアは「あとは値段を決めるだけだね!」という発売秒読み状態の新作エアロ・スーパーエッジで武装。東京オートサロンに展示された時とは打って変わり、ボディカラーは第2戦まで使っていたJZZ30ソアラと同じくホワイトをベースに仕上げられた。

 

 

エンジンは「3.4Lよりもトルクが太いし、クランクが意外と軽いからストロークが長くても軽く回ってくれるんだよね」と、JZZ30ソアラ時代から使い続けているブライアンクロワーの3.5Lキットを組んで排気量アップしたフルチューン2JZ-GTEだ。

 

タービンは大きいサイズにしたかったそうだが、レクサスRCはストラットタワーのスパンが狭かったことから断念。ギリギリで収まるGTX4088をインストールした。これでも785psを発揮しているが「実際に走らせてみるとやっぱり物足りないかな。900psくらいは欲しいところだよね」と上野選手。

 

 

ミッションはホリンジャーのRD6シーケンシャルで、近年のトレンドに漏れずデフにはクイックチェンジを装着している。

 

 

JZZ30ソアラ同様、ラジエターはリヤトランク部分にマウントして前後の重量配分を最適化。アルミの隔壁の向こう側に安全タンク(燃料タンク)が配置されている。

 

 

HOKKAIDO DRIFTに間に合わせることを最優先したため、ダッシュボードや左右ドアパネル等は純正のまま。「ソアラは純正で片側27kgくらいあるんだけど、RCのドアもそれと同じくらい重いよ!」と上野選手。ここは、次のEBISU DRIFTまでに変更されるそうで、ボンネットの材質変更と合わせて1300kg台の車重を目指すとか。

 

 

足回りのパーツは車高調も含めてマックスドリフトで揃えられる。しかし、金曜日の練習走行1ヒート目にロアアームのピロボールの付け根が破損するトラブルが発生。「キャスター角を含めて理想としているアライメントにセットすると、色々な箇所に負荷がかかっているっぽいね」とのことで、このあたりが熟成のキーポイントになっていくだろう。なお、タイヤは前後共ヴァリノのペルギア08RSで、フロントに265/35-18、リヤは285/35-18を履く。

 

 

終始、足回りのトラブルに悩まされた結果、7月27日(土)の第3戦は単走決勝20位、7月28日(日)の第4戦は単走決勝19位と、惜しくも追走進出は叶わなかった。

 

上野選手の出身地は北海道だ。レース後に「練習日のアームトラブルはなんとか修復したけど、その後はタイヤがホイールハウスに引っかかってハンドルがロックしちゃう症状が出て、本番中もアクセル踏んでフロントに荷重をかけないようにしたり、ロックしたハンドルを無理やり戻したりで大変だったよ」と嘆いていたが、上野選手がニューマシンを駆る姿は、十勝スピードウェイに駆けつけた多くの地元ファンを喜ばせた。そして、理由はどうあれこのタイミングでD1グランプリにニューマシンを投入したという事実は拍手ものだろう。

 

次戦のEBISU DRIFT(8月24日〜25日)では、完全体となったレクサスRCで暴れまわる上野選手の走りに期待したい。

 

TEXT&PHOTO:Daisuke YAMAMOTO

 

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