「Z33は排気チューンだけで激変する!」VQ35HRエンジンの潜在能力を引き出す匠のメソッド!

公開日 : 2019/07/28 06:30 最終更新日 : 2019/07/28 06:30


VQ35HRの素性の良さを引き出す排気チューン

 

弱点克服のオリジナルパーツにも注目!

 

Z33/34チューンに力が入る兵庫県姫路市の「オリジナルレーシング」。なかでもZ33は中古車相場が割安な上にポテンシャルが高く、走りを楽しむためのベース車として最適だという。このデモカーはその素性のよさを実証するべく、バランス良くチューニングを施した快速ストリートスペック。街乗りからサーキット走行までフレキシブルに楽しめる1台に仕立て上げた。

 

 

排気系のみ効率アップを図ったというVQ35HRエンジンは、全域でパワーを引き上げているのがポイント。左右バンクから出た排気はできるだけ車体後方で集合させる造りとすることで低中速トルクの向上を図り、NAとしては太めな48φを採用したエキマニにより高回転での伸びを確保する。高回転での失火予防のため岡田のプラズマダイレクトも導入。実測で最高出力330ps、最大トルク43kgmをマークした。

 

 

エキゾーストは、オリジナルのフルチタンマフラー&フロントパイプを投入して純正比20kgもの軽量化を果たしている。なお、マフラーは集合部分までの距離を稼ぐことで、トルクアップを実現している。

 

 

「水温は100度を超えると補正がかかるので、水冷式オイルクーラーを一体化したオリジナルのPROFITアルミラジエターをセットすることで、90度前半をキープできるようにしています」と代表の江見さん。さらにARCのオイルクーラーを追加、スポーツ走行するには温度対策が必須ともいわれるデフオイルについても容量アップデフカバー(2.4L→2.5L)をセットすることで、安定したラップを刻めるようにしている。

 

 

走り込みを重ねて仕様を煮詰めた足まわりは、スピリット車高調ベースのオリジナル。これにハイパコのフロント18kg/mm、リヤ16kg/mmを組み合わせて旋回性能を高める。

 

 

地元の岡山国際サーキットの他、鈴鹿サーキットなどに遠征をすることがあるため、機械式LSDは扱いやすい特性のクスコ1ウェイタイプをセット。ブレーキキャリパーはエンドレスのモノブロックタイプを奮発した。

 

 

一方の室内は、内装も残ったままのコクピットで目を引くのが、ステアリングコラム上に設置されたレースパック。これにより様々な車両情報が見られるほか、走行データのロギングも可能となる。

 

 

ダッシュボード上には、加減速Gなどがバーグラフで表示されるD-Rightsのドライビングモニターが装着されていた。

 

 

エアロパーツも機能性を重視し、アミューズのスーパーレジェーラ改にASMダクト付きボンネットの組み合わせ。高速サーキットには欠かせないGTウイングはエスプリのカーボンタイプだ。美しいレッドのホイールは、ワークMCOレーシングの18インチ。これにイーグルRSスポーツの285/35サイズを組み合わせる。

 

このようにバランスよく手を加えることで、誰が乗っても好タイムが狙えるような懐の深い1台に仕上げられたオリジナルレーシングのZ33。ツボを押さえたメイキングは、ユーザーにとって参考になる所が満載だ。

 

●取材協力:オリジナルレーシング 兵庫県姫路市別所町別所1876 TEL:0792-53-2678