「どこまでが車検に通るの!?」GTウイングの真実

公開日 : 2019/06/30 06:30 最終更新日 : 2019/06/30 06:30


GTウイングは全て車検に通らないって本当なのか!?

 

規定サイズと取り付け方法が重要

 

機能パーツの象徴とも言えるGTウイング。走行風を利用して、トラクション性能を高めて(リフトを抑えて)くれるパーツで、空力の特性上、スピード領域が高まれば高まるほど効果を発揮する。

 

しかし、確かに昨今ではGTウイング装着車両に対する取り締まりの目が厳しいようで、パトカーに呼び止められ「違法改造(整備不良)でキップを切られた」などという声も聞く。

 

 

しかし、全てのGTウイングが車検に通らないというのは大きな間違いで、道路運送車両法の定めによる保安基準(GTウイングは、車枠及び車体の項目のエア・スポイラーに含まれる)に適合していれば完全合法、ちろん車検も問題なくパスできる。GTウイングが一律に規制されているわけではないのである。

 

GTウイングに関する保安基準を要約すると下記の通りで、

 

●車枠(ボディ)の最後端・最外端にはみ出さないこと。

●ウイング部の最側端がボディの最も外側から165mm以上内側に収まっていること。

●ウイング部の最側端がボディの最も外側から165mm以内の場合は、車体と翼端の間の隙間が20mm以下であること。

●溶接やボルト・ナットなどで確実・強固に固定されていること

●エッジが鋭角ではなく、半径5mm以上のRで構成された形状であること

●エッジが鋭角だったり、半径5mm以上のRで構成されていない場合は60ショア以下の硬度であること。

●車検の検査官が安全であると認められる形状、取り付けであること。

 

上記で分かりにくい60ショアとは、およそ消しゴム程度の硬度を表す。そして明確に数字化されている規定以外の部分は検査官の判断次第、時期や検査場によっても異なるというのが現状だという。

 

 

なお、高機能エアロパーツメーカーであるVOLTEXが販売するGTウイングを例にすると、アーチ型の2段ウイングにステーをプラスしたデザインが好評のタイプ9は合法。このモデルは、ランサーエボリューション10の発売後、ストリートスタイルとしてデザインされたものでランエボ10の保安基準寸法、幅1460mmに設定されている。

 

 

翼端板を廃してスッキリしたストリートデザインが特徴のタイプ12も合法モデルだ。このモデルは構造的に切りつめによる寸法調整ができないため、1145mm〜1670mmまで8種類の寸法の翼デザインを用意、車両ごとの保安基準に合わせた寸法での納入ができるようにしている。

 

 

最近ではスワンネックタイプのGTウイングも新しいトレンドだ。こちらはタイプ12のスワンネック仕様で、装着サンプル車両はMRSの86(ZN6)でスーパー耐久仕様となる。

 

 

VOLTEXの中嶋代表によると「サイズはもちろん、強固&安全に取り付けられていることが最低条件で、その最終判断は車検の検査官次第ですね。ちなみに、GTウイングには走行時に想像を超えるほど大きな走行風の力がかかりますので、ステーにはあて板などで補強しての装着は絶対です」とのこと。

 

ちなみにVOLTEXでは、形状だけで15種以上のGTウイングをラインナップしている。翼端版タイプに関しては、オーダーがあれば指定の幅で仕上げることが可能だ。同様にステーの位置も車両の取り付け予定に合わせて変更することもできる。

 

つまり、どんな車種だろうが合法で最大限の空力を生み出すモデルを提供してくれるのである。

 

●取材協力:ボルテックス TEL:059-375-7792

 

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