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「関西トップREチューナー3名のRX-8必殺ポートチューンを公開!」門外不出の技術に迫る!

関西のトップチューナー達が展開するRX-8用ポートチューンを完全公開

 

門外不出のロータリーチューニングテクノロジーに迫る!

 

オーバーホールのニーズが急増しているRX-8。しかもレシプロと違って特別なパーツに交換することなく、ポート形状の変更だけで比較的安価にパフォーマンスアップができるため、オーバーホールついでのポートチューンが脚光を浴びている。

 

 

ところがそのアプローチや考え方はチューナーによって、大きく異なるのがロータリーチューンのおもしろいところ。そこで今回は、いずれも個性的なメニューを提案する、関西の3チューナーをクローズアップ。本来はマル秘扱いのはずのポートを公開していただいた。

 

●フジタエンジニアリング編

 

まずは西の大御所ロータリーチューナー「フジタエンジニアリング」から。

 

 

プライマリーとセカンダリーは大きくはイジらず、オグジュアリーにブリッジポートを追加することによって、高回転まで回していったときのアクセントを演出。その形状は少しずつ進化してきている。

 

また、セカンダリーの形状自体に大きな変更はないが、ウォーターラインに気をつけながら内壁の角度を修整し、流速を高めている。

 

 

加速感に直結するトルクは3分割タイプのアペックスシールで気密性を高めて補うのがフジタ流。マツダがSE3Pで採用している2分割タイプのアペックスシールは差し込みが浅く、シールがわずかながらもヨレ、そこから漏れてしまうからだ。そこで3分割タイプのアペックスシールにすることでローターの奥深くまで差し込んで剛性を高め、気密性をアップさせるのが狙い。燃焼室の気密性を上がり、空気流入速度の向上が期待できる。

 

 

参考パワーグラフ(ダイナパック係数0での数値)を見ると、高い耐久性を維持したポートチューンという位置づけながら、全域でノーマルのパワー特性を底上げしていることが分かる。とくに高回転的のパワーの停滞感が大幅に解消されているのはこのポートチューンの魅力だ。

 

 

ちなみに基本的にオグジュアリーしかイジらないため、排ガスの浄化やアイドリングに与える影響も少なく、セカンダリーまでの回転域で使えば燃費を悪化させる心配もない。ローリスクのポートチューンとして注目したい。

 

●オートクラフト編

 

続いて、若手の実力派チューナー白髭氏率いる「オートクラフト」。

 

 

吸気流入時間の拡大には限界があり、その中でいかにたくさんの空気を取り込むかが重要だと考え、オグジュアリーとセカンダリーの各ポートにブリッジポートを追加。当初はサイドポート加工でも流入空気量の拡大に挑んだが、削っていくほどに未燃焼ガスが増え、燃費やトルクが悪化してしまったため、必然的に現在のWブリッジに力を入れるようになったそうだ。

 

また、すべての回転域で開口しているプライマリーポートもさまざまなスペックを試した結果、単純に大きくすればパワーが上がるというわけではないことを確認。ポート内部の形状や角度を見直し、流速を調整。Wブリッジポートや各サイドポート加工との相乗効果によって、もっさりとした印象を払拭し、超高回転域でもストレスのない吹け上がりを手に入れている。

 

 

さらに、サイドシール専用の研磨機を導入し、1/100単位でコーナーシールとサイドシールのクリアランスを調整。8/100mmを目標とした密閉度を目指している。

 

 

参考パワーグラフは、ノーマルでは高回転になるほどにパワー感が薄れていくのに対し、鋭い盛り上がりのポイントが現れているのが分かる。しかもそれが9000rpm付近の高回転域にもあるのが興味深い。

 

●オーバードライブ編

 

そして、ODURAブランドでマツダ車チューンを積極展開する「オーバードライブ」。

 

 

高回転ポートに切り替わってからもモッサリと加速するノーマルに対し「メリハリのある伸びを楽しんで欲しい」と、排気を中心としたサイドポート加工を展開。早く開きはじめ、しかも大量の燃焼ガスを排出できるように、車検やアイドリングに影響を与えない範囲で大胆に削り込まれる。

 

 

ちなみに、ノーマルでは排気ポートがブローバイカットオフシールを越えないように設計することでブローバイ対策をしているが、サイドシールのクリアランス調整を厳格に行い、気密性を保つことで、排気ポートを大幅に拡大してもブローバイガスの発生を防ぐことができると考えているのだ。

 

また、吸気ではプライマリーの他、コーナーシールが脱落しない程度にオグジュアリーも削られ、セカンダリーでも吸入量アップが図られている。

 

 

参考パワーグラフ(ダイナパック係数0での数値)を見ると、踏みはじめの低い回転域からノーマルとの明らかな違いが現れ、中間域以上になるとその差がさらに大きくなり、ノーマルがタレてしまう領域でもしっかりとパワーが持続している。かなり緻密なポートチューンだが、効果は絶大と言うわけだ。

 

 

●取材協力:フジタエンジニアリング TEL:072-258-1313/オートクラフト TEL:0774-64-6466/オーバードライブ TEL:072-920-6888