「スイスポにさらなる速さと剛性を」歴代モデルを知り尽くしたクスコのZC33Sスポーツ改造論
公開日 : 2019/05/30 11:20 最終更新日 : 2019/05/30 11:20
歴代スイスポを知り尽くしたクスコらしい豊富な高機能パーツ群
ストリートから競技まで“スイスポ”チューンを応援
新たに1.4Lターボエンジンを獲得して、歴代モデル以上に高いコストパフォーマンスでスポーツ走行を楽しくことができるようになった現行モデルZC33S。そのパフォーマンスを余すことなく引き出すために、欠かすことのできないパーツブランドがおなじみのクスコ。歴代スイフトスポーツを知り尽くしたノウハウを余すことなく投入し、高い限界としなやかさを両立させるチューニングパーツを提供している。
まず注目したいのは走りの基本となるサスペンション。他のスポーツモデルと同様に、ZC33Sにもダンパー構造や調整機能の異なる計6タイプの車高調整式サスペンションをラインアップして、走りのステージやオーナーの好みでチョイスできる。もちろん、どのタイプも徹底的にテストを重ねて開発していることは言うまでもないだろう。
ちなみにデモ車が装着するサスペンションは、複筒式ダンパーを採用するストリートシリーズの最高峰モデルとなるストリートZERO A(14万円)。減衰力40段調整式で、しなやかな乗り心地とスポーツ走行時の限界の高さを両立。標準設定のスプリングレートはフロント5kg/mm、リヤ4kg/mmだ。
サスペンションキットのオプションとして用意されているのが、センターロックタイプのフロント用ピロアッパー(3万円)。剛性アップによる旋回性能向上の他、シャープなハンドリングを獲得できる。キャンバー調整機能はない。
クスコの代名詞にもなっているLSD(10万8000円〜)は、スポーツ走行を楽しむために欠かせないパーツ。デモ車が装着するのは乗りやすさと効きを両立させたタイプRSの1way 45度。他にも効き始めがマイルドなタイプRSスペックFなど多数の選択肢を用意している。
また、軽量ボディを引き締めるために、欠かせないアイテムがクスコお得意のボディ補強パーツ群も豊富に用意されている。
フロア下の剛性を高め、ねじれに対するボディの歪みを抑制できるパワーブレース(フロント1万8000円/リヤ1万円)は、サスペンションの作動がスムーズになりハンドリング向上も期待できる。コアサポートとサイドメンバーをつなぐパワーブレースフロントメンバー(1万6000円)もある。
シートレールにボルトオン装着することで、キャビンの横方向剛性とねじれ剛性をアップすることが可能なパワーブレース シートレールプラス(1万7000円)も人気アイテム。後方に設けられた穴は、4点式シートベルトの腰ベルト取り付け用に使えるのもうれしい。
室内のCピラーに取り付けるピラーバー(1万2000円)とリヤシート固定部に取り付けるトランクバープラス(2万円)でリヤ開口部の剛性を高め、車体のねじれを抑制できる。トランクバープラスは4点式シートベルトの肩ベルト取り付け用フックも装備する。
さらにストイックにサーキットのタイムを追求したいというオーナーに対しても、クスコは強力にバックアップ。昨年末にリリースされたリヤキャンバーアジャスター(3万円)はデモ車によるタイムアタック参戦経験から生まれたもので、シム調整で細かくキャンバー角度の調整が可能。
さらにこの春には、限界領域でマシンをコントロールするサーキット走行では不安要素となる純正のトラクションコントロールや横滑り防止装置をボタン操作で完全にカットするVSCキャンセラー(4万6000円)も発売。急制動時のハザード点滅も同時に解除する。
イグニッションスイッチ下の赤いボタンがVSCキャンセラーだ。ヒール&トゥを考慮した形状としたスポーツアクセルペダルも走りに欠かせないアイテム。7点式+サイドバーのロールケージ(9万5000円)ももちろん用意されている。
ノーマルの雰囲気を残しつつすっきりとまとめられたエンジンルーム。アルミオーバルシャフトタイプのタワーバー(1万5000円)は、ドレスアップ効果も高い。オイルキャッチタンクは9800円。
この他、紹介しきれないほど豊富なアイテムでZC33Sのカスタマイズを牽引しているクスコ。今後も開発は継続し、経年変化によるダメージ対策パーツなども充実させていきたいというから大いに期待したいところだ。
●取材協力:キャロッセ TEL:027-352-3578
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