「独占公開!」メーカー謹製レーシングカーNSX GT3 EVOに施されたアップデートの全貌とは!?

公開日 : 2019/05/01 06:30 最終更新日 : 2019/05/01 06:30


スーパーGT参戦車両のアップデート作業に密着!

 

34号車『Modulo KENWOOD NSX GT3』がEVO仕様へ

 

新元号『令和』への移り代わりを祝い盛り上げるかのように、レースシーンでもあちこちで開幕戦の幕が開かれはじめた今日この頃。箱車レースのトップカテゴリ『スーパーGT』もすでに開幕戦を終え、ゴールデンウィーク後半戦となる5月3日&4日には早くも富士スピードウェイで第2戦が開催される。

 

今回は、そんなスーパーGTに参戦する『NSX GT3 EVO』のアップデート現場に密着取材することができたので、その様子をお届けしよう。

 

 

「スーパーGTって見た目が市販車に似ているだけで、中身は専用に作られたレーシングカーなんでしょ」というイメージを持つ読者も少なくないだろうけど、GT300クラスで走行する『FIA-GT3』と呼ばれる規定で作られたマシンは“自動車メーカーが市販車をベースに作った改造スポーツカー”とも言えるもの。

 

しかも、昨年の日本国内レースデビューからOPTが動向を追いかけているNSX GT3はというと、2019年シーズンに向けて性能向上が実施された『NSX GT3 EVO』が発表された。もちろん、昨年デビューした既存の車両もパーツ交換によってEVO仕様へとアップデート可能となっている。

 

そして今回、そのパーツ組み込み真っ最中の現場を取材させてもらえるというありがたいチャンスが!! 最新の技術やトレンドを盛り込んで“自動車メーカーが実施した改良(=チューニング)”とはどんな内容なのか、気になるトコロだよね。

 

 

今回、そんな取材を許可してくれたのは『Modulo KENWOOD NSX GT3』。

 

GTマシンとおなじデザインの市販車用アルミホイールや、土屋圭市氏が監修するサスペンションなど、さまざまなオリジナルパーツを取り扱っているホンダ車の純正アクセサリーメーカー『ホンダアクセス』がメインスポンサーとなり、道上龍がチーム代表兼ドライバーを務める『Modulo DRAGO Corse』が走らせているマシンだ。

 

さっそくそのアップデート内容を紹介していくと、一番大きな変更点は外装エアロパーツ。

 


 

フロントスプリッター(下に置かれているのがEVO用)が短くなり、形状も変更。フロントフェンダー上部にはエア抜きダクトが追加された。

 

 

また、リヤバンパーダクトも大型化(右のカラーリングされているほうがEVO仕様)され、リヤディフューザーのフィン形状は等間隔に近い配置に。リヤウイングも形状はそのままだが横幅が15cmアップしたという。

 

最新のボッシュ製ABS(アンチロックブレーキシステム)により、ブレーキ性能も向上しているということだ。

 

 

マシンのデビューイヤーとなった昨年はオーバーステア傾向でピーキーな挙動に悩まされていたが、エアロパーツの変更によって、かなりバランスが改善されたようだ。
 
「開幕前にセパンでたっぷりテスト走行をして、いろいろなセッティングなどを試せたこともあって、昨年よりもマシンの仕上がりはかなりいい状態ですよ。実際、岡山でのテストでは昨年より1秒くらい速くなっていましたから。それに、マシンのバランスがよくなったので運転が楽になりましたね」とドライバーでありチーム代表を務める道上 龍。
 
富士スピードウェイでおこなわれた公開テストでも、ステアリングを握る大津弘樹選手が「フロントの接地感が格段によくなった」と高評価。
 
タービン交換によってパワー特性や燃費も変わっているということなので、そのあたりが今シーズンの結果にどう影響してくるのか気になるところだ。

 

ちなみに2019シリーズ初戦となる岡山国際サーキット戦はというと、悪天候によりクラッシュ続出で赤旗2回→レース中断という大荒れのレース模様に。しかし、そんななかでも予選13位からの9位フィニッシュと無事に完走。昨年は押され気味だったライバル車両を追い回す場面もあり、マシンのポテンシャルアップを実証していた。

 

間近に迫った富士スピードウェイ戦では、本来の性能をフルに発揮して走行する姿を見ることができるはずなので、注目したいところだ。また、マシンアップデート取材の詳細は、現在、全国の書店&コンビニで発売中の『OPTION 2019年6月号』で紹介しているので、そちらも合わせてご覧いただきたい!!

 

 

GT300クラスに参戦する34号車『Modulo KENWOOD NSX GT3』。ドライバーは道上 龍&大津弘樹選手という昨年同様の体制で戦う。ちなみに、Moduloは今年からGT500クラスに参戦する64号車『Modulo Epson NSX-GT』のタイトルスポンサーも新たに務めることになった。ドライバーはナレイン・カーティケヤン選手&牧野任祐選手。

 

 

チームを応援するレースクイーンユニット『Moduloプリティ』の4人。写真左から水瀬琴音ちゃん、永原芽衣ちゃん、日比ゆりちゃん、蒼乃茜ちゃん。ホイールのデザインが盛り込まれたイヤリングなど、こだわり満点のコスチュームにも注目だ。

 

【関連リンク】
ホンダアクセス

http://www.honda.co.jp/ACCESS

 

スーパーGT公式WEBサイト

https://supergt.net