GDBインプ使いたちから絶大な人気を誇るTOMEI「T380B」ボルトオンターボキットを検証する!
公開日 : 2019/03/22 05:30 最終更新日 : 2019/03/22 05:30
人気のポン付けターボをパワーチェック検証!
東名パワードとIHIの共同開発で生まれた名作
EJ20用タービンとして東名パワードから発売されているのが「T380B」。東名パワード初となるIHI製となるこのタービンは、EJ20に完全ボルトオン設計のため、過走行や経年でタービンのオーバーホールが必要となるGDBオーナー達からが注目しないわけにはいかないだろう。
このタービン、じつは東名パワードとIHIが開発に1年以上を費やした大作だったりもする。センターカートリッジには、IHIのお家芸ともいえるボールベアリングを採用し、さらに、低回転トルクと高回転域のパワーを両立できて、ターボラグが小さいというツインスクロールターボの利点を最大限に生かすべくハウジング内部まで排気管を完全にセパレートして排気干渉を低減させた逸品なのである。
また、ハイブースト時にも安定した性能を発揮できる強化アクチュエーターを標準採用。このあたりもチューニング専門メーカーの拘りと言える。
もちろん、性能は申し分なしだ。それを証明するのが、GDBのアプライドCで行なったシャシダイグラフだ。
2Lのエンジンにポンカム、サクションパイプ、エキマニやマフラーを装着したブーストアップ仕様(赤)と、T380Bタービン仕様(青)の比較テストデータなのだが、風量がアップしているにも関わらず低回転でのパワー&トルク曲線はノーマルと同等をキープ。それでいて、4000rpmを超えたあたりからパワーが一気に盛り上がり、ノーマルタービンでは谷間となっていた5200rpmの落ち込みをフォロー。最終的にはピークパワーは約20psまで差を広げている。もともと高回転域での伸びには定評があるEJ20だが、ノーマルタービンのウィークポイントをカバーすることで、より扱いやすい特性を手に入れているというわけだ。
このタービンの性能を限界まで引き出そうとすると燃料ポンプのアップグレードやコンピュータのセッティングは必要になるが、純正からの置き換え用タービンとしては十分すぎる性能を発揮してくれるT380B。純正タービンのリフレッシュを検討しているなら『チョイ上のパワーとレスポンス』の手に入れる選択肢として人気となっているのも頷けるアイテムと言えるのではないだろうか。
●取材協力:東名パワード TEL:042-795-8411
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