貴重なBMW M3 CSL(E46)を国産チューニングパーツでブラッシュアップ! 富士2分切りは伊達じゃない!

公開日 : 2019/03/07 05:30 最終更新日 : 2019/03/07 05:30


バリス製フルエアロにHKS製ダンパー! CSLが和製チューンドに変身

 

サスチューン&Sタイヤで富士1分59秒台を達成

 

BMW 3シリーズ(E46型)をベースに、M社がボディからエンジン、足まわりに至るまでトータルでチューニングを施したM3。そのパワーをさらに高めながら、徹底した軽量化も行ったサーキットスペックといえるモデルが、世界で1400台のみ販売されたM3 CSLだ。

 

 

エンジンは、CSL専用チューンが施された32 6S4型3.2L直6DOHC。カムやカーボン製サージタンク、Dジェトロ制御などM3からの変更点は多く、M3の343ps/37.2kgmに対してCSLは360ps/37.7kgmとスペックを向上させている。排気量1Lあたりのパワーは111psで、NAとしては世界屈指のハイチューンドエンジンだ。

 

 

吸気システムも独特。吸気経路はふたつあって、4000rpm以上でサージタンク前端に設けられた巨大なバタフライバルブが全開になり吸気量が大幅にアップする仕組みなのだ。

 

 

また、ルーフやドア、シートシェルやセンターコンソール、ドアトリムなど内外装のパネル類をカーボン化し、リヤガラスの薄板化も図るなど徹底的な軽量化も実施。車重はM3比、なんとマイナス110kgとなる1430kgを実現している。

 

 

さらに、2ペダル6速セミATのSMGIIやサスペンションなども専用チューン。M3 CSLはSタイヤさえ装着すれば、そのままサーキット走行も可能という、走り特化型モデルに仕上げられている。

 

取材車両は、そんなM3 CSLをベースにチューニング。ノーマルのバランスを崩さないよう、コーナリング性能を中心に走りのレベルアップを図っている。

 

 

まず、足まわりはHKSハイパーマックスIIIスポーツ(F12kg/mm R14kg/mm)を装着し、フロントロワアーム後端とリヤトレーリングアーム前端のブッシュをピロボールタイプに交換。これで足まわりはフルピロ仕様となり、よりスムーズなサスストロークとジオメトリーの最適化をもたらす。ブレーキキャリパーはブレンボ製に交換され、フロント6ポット+355φローター、リヤ4ポット+345φローターで強化。

 

 

また、エンジン関係で手が加えられているのは排気系のみ。マフラーをエリクソン製に交換することで排気効率を高め、ノーマルを上回るパワー&レスポンスとスポーティなサウンドを手に入れている。

 

 

インテリアもスパルタンだ。スピードメーターは300km/h、タコメーターは9000rpmフルスケールタイプを採用。バックスキンで赤と青のステッチが入ったモモ製ステアリングや、ダッシュボードのカーボンパネルはCSL専用となる。エアコンセンター吹き出し口の上にはHKSサーキットアタックカウンターを装着する。

 

 

フロントシートはノーマルでもカーボンシェルの軽量フルバケットタイプが標準装備されるが、ホールド性の向上を狙ってレカロRS-Gに交換。しかも、アルカンタラ仕様だ。センターコンソールはフルカーボン仕様だ。各部にカーボンパーツを多用するほか、リヤガラスは薄板タイプに交換されるなどCSLの軽量化は徹底している。

 

「この仕様でSタイヤだけ履かせて、青木孝行選手に富士スピードウェイでタイムアタックしてもらったことがあるんですけど、ベストは1分59秒7でした」とオーナー。ホームストレートでの最高速はせいぜい230km/h前後だから、いかにコーナリングスピードが速いかということだ。

 

 

一方、走りの性能だけでなくルックスにも気が配られ、E46M3用はこのクルマで型取りしたというバリスのフルエアロキットを装着。サーキット走行をはじめ、高速域で必要とされるダウンフォースをかせぎながら、スタイリングに個性と迫力もプラスしている。美しいホイールはアドバンRSでフロント8.5Jオフセット+38、リヤ9.5Jオフセット+25で、順に235/40-18、265/35-18サイズのアドバンA048が組みあわされる。

 

どんなハイパフォーマンスカーであっても市販車である以上、改善の余地はかならず残されているし、当然オーナーの好みにあわせたチューニングやモディファイもアリ。それでこそ、長く楽しめる1台になるわけだ。