パッと見は「落ち着いた大人のJZS161アリスト」しかしその中身は暴力的な600馬力の3.4Lフルチューン2JZ仕様!

公開日 : 2019/03/03 05:30 最終更新日 : 2019/03/04 17:56


ストリートでの速さと快適性を求めて3.4Lへの排気量アップを選択!

 

重量級ボディを感じさせない驚異の推進力!

 

近年、トップエンドのチューニングカーでは見られるようになってきた2JZ改3.4Lチューン。ただし、それらの大半はD1GPやドラッグレースなどで競争するために作られた競技車両。つまり、ピークパワーを追求して大幅な排気量アップに至ったコンペティション指向のハイチューンマシン達だ。

 

 

しかし、排気量アップは極限を求めるクルマだけのものではない。それを証明するのがこのアリストだ。心臓部に2JZ改3.4Lを搭載した完全なストリート仕様。しかも、ATで超がつくほど快適なチューニングを目指してオーナーがステップアップを続けてきたクルマなのである。

 

その目的は、遠方に快適にドライブに出かけるなど、高速クルージングがメイン。もちろん、ノーマルでもそれなりの性能を持っているアリストだったが、走行距離も伸びオーバーホール時期がやってきたこともあり、以前から興味があった排気量アップに挑んだとのこと。

 

 

その狙いはドンピシャで、大幅に増えたトルクとATのマッチングは最適なもの。まるでクルマが軽くなったかのようにアクセルに敏感に反応し、前にグイグイと進んでくれるようになったとか。最高出力はATの強度に合わせて約600ps、ブースト圧も1.2キロに抑えている。

 

 

ちなみに、抑えているとはいっても3.4L化によって発生するトルクは70kgmオーバー、しかも発生回転数(パワーバンド)は1000rpm以上低回転領域に移行するというから恐れ入る。

 

なお、このアリストはエンジンのオーバーホール&排気量拡大と同時に、レスポンスを優先したハイフロータービン加工も敢行。この選択も、パワーバンドを高回転にシフトさせないためのチョイス。徹底したストリート優先のパワーユニットというわけだ。

 

スペック

エンジン:2JZ-GTE改3.4L仕様(最大ブースト圧1.25キロ) BCストローカーキット/ポート研磨/燃焼室容積合わせ/ヘッド面研など各部加工/ターボショップM クイックパワー仕様(メタルブレード+強化アクチュエーター) HKS F-CON Vプロ/バルコン/SSクレイジー現車合わせセッティング/スロットル拡大加工/HKSカムシャフト(IN264度 EX272度)/トラストインタークーラー/トムスバレルIIマフラー/サードオイルクーラー

駆動系:強化AT

サスペンション:オーリンズDFV車高調改/エンドレスキャリパー(Fレーシング6ポッド+355mmローター Rレーシング4ポッド+330mmローター)

ホイール:ワークレザックス20インチホイール

エクステリア:ブラスティジュエル フルエアロ/ウイン コーポレーションGTウイング他

 

20インチホイールやブラスティジュエルのフルエアロなどで、スポーティかつエレガントを狙ったスタイル。ウイングやキャリパーなど、チューニング好きならわかる拘りポイントが、さりげなくアピールしてくれる。

 

「20インチのホイールや6ポッドのキャリパーをつけた足まわりが軽く感じる」というほど、大幅なトルクの向上を体感させてくれた3.4L化。タービンはあえて純正改のハイフロー仕様とし、ATとのマッチングがいいエンジンの特性を作り上げている。F-CON Vプロ+バルコンの制御によりトルク重視の約600ps仕様となっている。

 

パイピングなど金属パーツはメッキ&バフがけ、ホース類はブルーで統一。樹脂製のパワーステアリング用リザーバータンクは、純正のままだと、くすんで茶色くなってしまうのでスケルトンブルーで着色されている。フルードの状態(量)が確認できるのがポイント。

 

エムズのインテークシステムのカーボンがルックス的にもワンポイントになっている。

 

F-CON Vプロに加え、バルコンで低速トルクを優先したバルブタイミングへとセッティング。JZS161アリストなどに搭載される後期型の2JZ-GTEは、可変バルタイ付きなのでトルク特性を可変的に調整できる。これもAT向けにセットアップを仕上げるポイントとなる。

 

パワー増にあわせてATの発熱量(=負担)は当然増える。その対策としてHKSの汎用コアを使ってATフルードを冷却。

 

お気に入りというトムスバレルIIマフラー。単純にエンジン出力をフルに引きだそうとするとキャパシティ不足かもしれないが、このアリストは強化ATに合わせてピークパワーを設定しているため容量的な問題もなし。消音効果も高いジェントルなマフラーなので、オーディオサウンドもクリアに楽しめるとのこと。

 

ATレバーに加え、ステアリングにあるシフトスイッチは、レクサスIS Fから流用したパドル式に変更。また、メーターはトムスの9000rpm、320km/hスケールタイプに交換されている。また、ウッド調の部分はグラッジオで施工したもの。インテリアのパーツも派手さを出さないようにしながら思いきり拘って作り上げている。

 

ブーストコントローラーはEVC5。普段は必要ないので灰皿を加工して内部に収めている。

 

ホイールはレザックスのプレミアムフォージドバージョン20インチ。エンドレスのキャリパーに合わせてセンターキャップはレッドに。ちなみに、アリストは車重が重い上、タイヤを大径のハイグリップにしているためノーマルのブレーキでは止まる気がしないほどプアに感じるという。