100kg/mmの超ハードレートまで用意! シャコタニスト御用達の「326パワー」サスペンションパーツに迫る

公開日 : 2019/03/02 14:02 最終更新日 : 2019/03/02 16:57

キモはハードなスプリングをスムーズに動かすダンパーと選べるパーツ群

 

走れるシャコタンを目指したエンジニア魂の極致

 

極低車高を目指す強者たちの間で、カリスマ的存在にもなっている326パワーの春口代表がプロデュースするチャクリキダンパーと周辺パーツ群。

 

ふざけた印象を受けながら(失礼!)、個別のパーツの説明を受けていると、同じ部分のパーツの形状や寸法違いのものを多数用意する拘りや、個別対応力の高さなどに驚かされる。

 

 

326パワーでしか手に入らないほどのハードレートのスプリング(最も硬いもので100㎏/mm!)を専用製作してラインナップしていることも有名だが、そのスプリングや車重に対応するための減衰違いのダンパーのラインナップ数は、バルブ・シム・オイル粘度・ガス圧などひとつのタイプに対して18種類もの組み合わせを用意しているほどだ。

 

 

ブラケットやシート類も「ここをつめれば、5mmストロークが稼げる、あるいは車高をあと3mm落とせる、硬いバネと重量級の車両だとアッパーマウントの強度が足りない」などという発想からラインナップが増えていったという。

 

用途にあわせたフルオーダーシステムを導入するが、一般的な(普及品の)サスペンションからは想像できないほど、独自の工夫が加えられたサスキットであることがわかる。

 

 

326パワーの製品を選びオーダーするユーザーの多くの要望は“極低車高でいて実走行可能な限界値の追求”でもあるが、サーキットアタックを目指すユーザーに対応する仕様を作ることもお安いご用だ。

 

実際に、ドリフトが好き→シャコタンに目覚める→ドレコンにハマる→ドレコンに飽きて走る楽しみに再び目覚めたからスタイルと走りを両立させたい、という一周回って走りに戻ったユーザーが増えてきているという。

 

 

「ボクが見る限り、一般的な(市販の)車高調って改良や量産によるコストダウンはされていても、この20年近く基本的な部分の進化はほとんどないんです。そしてメーカーに依頼しても、ボクたちの要望はなかなか受け入れられない。でも、ニーズは広がっている。だからボクはマニアックなメーカーを立ち上げ、自分で欲しいスペックの製品を作ることにした。そして進化させました。だって実現させたいことがたくさんあったし、今でもドンドン出てくるんですから」という。

 

“既存のパーツでできる範囲”ではなく、ないなら目的に合わせたパーツを作り出す、その意気込みこそ326パワーの個性の源。

 

見た目とは裏腹に(!?)、チューニングパーツを生み出すエンジニア魂に満ち溢れているのが326パワーと言えるだろう。

 

取材協力:326パワー

 

LEXUS RC350

極低ながら実走できる性能を求めた“アウトリップ”のスタイルでセットアップされたレクサスRC350。前後とも100㎏/mmというハードレートのスプリングで車両を支える。基本的にはドレコン仕様だが、このスタイルでの長距離移動もこなせるし、ホイールを変えてドリフト走行を楽しむこともあるという。“スタイルを魅せて、走りを楽しむ”を目的にした1台だ。

 

個性を主張するピンクのスプリングのレートは100㎏/mm。また、実用性のある極低車高を実現するため各種アーム類も製品化、ナックルも短縮して切れ角を増やすなど拘りのパーツの組み合わせとなっている。

 

スペック

■エンジン:326power ワンオフマフラー

■サスペンション:326power チャクリキダンパー(FR 100㎏/mm)、ワンオフアーム、番長コントロール(アーム類)、車高短ナックル

ブレーキ:326power ガチストップキャリパー

■ホイール:326power ヤバキング 2ピース(F10.5J×19-45 R10.5J×19-60)

■タイヤ:ATRスポーツ(215/35R19)

エクステリア:326power FM326エアロ、満力ウイング&ルーフスポイラー/フェンダーワイド加工(片側50mm)

 

 

NISSAN SILVIA

326パワーのチャクリキダンパーは対応幅が広く、サーキット走行スペックとしての組み立てももちろん可能。そもそも代表の春口さんはD1GPドライバー、そんな人が走りを阻害するハズがない。その好例がこのS13シルビア。切れ角を大幅に増やす加工ナックルを投入して、ドリフト中のフルアングル時にどこにも干渉しないように仕上げられている。

 

切れ角がアップするナックルを投入しているが、タイヤハウスを含めて干渉部対策は完璧。またリヤメンバーはリジッド化し取り付け位置を上げることで地上高を稼ぐ。この車高でしっかりドリフトができる車両だ。

 

スペック

■エンジン:IHI C6タービン/IRエキマニ/HKSカムシャフト/LINKフルコン/ワンオフマフラー&フロントパイプ/ARCインタークーラー

■ドライブトレイン:ニスモ6速、メタルクラッチ/クスコLSD

■サスペンション:326power チャクリキダンパー(F14㎏/mm R10㎏/mm)、リヤアッパーアーム/オリジナル切れ角アップナックル

■ホイール:326power ヤバキング(10.5J×18)

■タイヤ:ピンソ(215/35-18)

エクステリア:ワイドフェンダー/D-LUXエアロ/326power 満力ウイング、ルーフスポイラー、リップ/ネオプロジェクトクオーターパネル

 

 

●326power チャクリキダンパー

オンリーワンを目指すシャコタニストのために開発された326パワーオリジナルのフルオーダー式車高調キット。各パーツを選択して組み合わせることで、ユーザーごとのオリジナルのサスが仕上がる。もちろん仕様や用途を言えば推奨の仕様を提案してくれるが、ホントに自分のスタイルにマッチングさせるには、さらなるセットアップ(仕様変更)が必要になる場合もあるだろう。

 

100㎏/mmと12㎏/mmのスプリング

左側が発売時にも話題を呼んだ100㎏/mmのスプリング(右が一般的な製品にも使われる12㎏/mm)。326パワーのオリジナルオーダー品で他社では手に入らないハイレートタイプだ。また、同レートでも特性違いの「チャラバネ」と「マジバネ」を用意、マジバネはスプリングのトップブランドSWIFTとのコラボ製品、SWIFTにこの製品の需要を理解してもらうのに苦労したそうだ。

 

高強度アッパーシート

ハイレート+重量級ボディとなるとアッパーシートの負担も想像を超えたものとなる。他社製品では負荷に耐え切れず破損することもあるため、各車種に極厚(26mm)のシートを用意している。また、サス形式によってはナックルとサスペンションの干渉を起こす場合もあるため、オフセットさせた取り付けになる製品もオリジナルで開発。

 

高強度ベアリング入りスプリングシート

360度ベアリングを組み入れたスプリングシートにより、サス(スプリング)の初期の突っ張り感やスベリ時の異音を解消。車重がかかった状態でもスプリングが回せるほどスムーズ。

 

ロアブラケット

ほんのわずかな寸法違いで干渉を避けられたり、さらに車高を落とせたり。そんな個々のユーザーニーズ対応するべくロアブラケットの寸法違いも多数設定。これほどセットアップの小回りのきくサスブランドは他にはないはず。

 

最後のワザは絶対停止

この絶対停止というアイテムは超高度のバンプラバーと考えていいパーツ。ダンパーの減衰力とスプリングでは抑えきれない低車高のサスコントロール用の最終兵器。その硬度は2トンの荷重で約7mm、4トンの荷重で約11mmバンプする。ほぼストロークさせないためのパーツだが、これでもノーサスとは異なるフィールが得られるのだ。

 

変形アームの番長コントロール

絶対的な低車高を求めるとアーム類と各部の干渉がネックとなる。その干渉を回避する形状で設計されたアーム類が番長コントロールだ。ショックの取り付け位置も変更でき、各部との干渉をクリアできる。

 

フルオーダーメイドに対応!

チャクリキダンパーは各パーツごとのラインナップ(選択肢)も多く、無限ともいえる組み合わせが可能。理想の追求には最適とも言えるが、初中級者がベストな組み合わせを自分で導き出すのは不可能。購入時はオーダーシートに用件を記入して、326パワーと相談することからスタートすべし。