レーシングドライバーのプライベートZ34は衝撃の3.9Lフルメカチューン仕様だった!

公開日 : 2019/03/01 05:30 最終更新日 : 2019/03/01 05:30


NAにも関わらず実測461psを発揮するVQ37改3.9Lメカチューン仕様!

 

レーシングドライバー「前嶋秀司選」の愛機

 

エアコンやカーオーディオなどの快適装備はそのままに、サーキットでの楽しさを追求したチューンドZ34。製作したのは実力派ショップ「スクリーン」。S耐などに参戦する前嶋秀司選手のプライベートマシンというだけに、様々なコースでタイムが狙えるようバランスを重視して作り込また1台だ。

 

 

エンジンはVQ37VHRをベースにCPピストンやJUNコンロッドにより排気量を3.9Lまで拡大。燃焼室やポート加工を施したヘッドにはJUNハイカムを投入し、NAながら最高出力は461psをマークするという凄まじさだ。それでいながら、3〜4年前にこの仕様にしてからサーキットで酷使しまくっているが、いまだノントラブル。パワフルで扱いやすいだけでなく、十分な耐久性まで備えているのも見所だ。

 

 

チューニングもどんどん進化していて、今回の鈴鹿サーキット取材時にはOS技研の7速シーケンシャルドグミッションを新投入。さらにドアやリヤハッチをドライカーボン化した他、ブレーキについてもD2レーシングの試作キャリパーを投入するなど大幅なアップデートを実施してきた。

 

 

この仕様での鈴鹿は初走行ということもあり、セッティングを詰めきれずラップタイムは2分18秒台に留まったが、それでもNAということを前提にするなら十分な数字と言えるだろう。

 

取材協力:スクリーン

 

トルクフルで扱いやすいVQ37改3.9Lメカチューン。圧縮比は12:1まで高められており、レスポンスもバッチリ。爽快な吹け上がりを見せる。その要となるECUチューンはスクリーンの現車合わせだ。可変バルタイや電スロマップも最適化される。

 

サーキットを周回できるようにするため、DRLのラジエターとARCのオイルクーラーは開口部にL字マウント。フレッシュエアを効率よくコアに当てるための策だ。リアのフロア下にはミッション&デフのオイルクーラーを装備。

 

OS技研のシーケンシャル7速ドグを投入したことでレスポンス高まり、走る楽しさが増した。ただ、鈴鹿ではギヤ比が合わないところもあり本領発揮とはならなかった。

 

足回りはトレースダンパーでバネレートは前後とも32kg/mm。フロントキャリパーはD2試作品に変更、前後ともローター径を拡大した。タイヤはアドバンA050で275/35R18だ。

 

ドアやリヤハッチをカーボン化して軽量化。ただドグミッションが重いため車重は変わらず。逆に重量バランスが崩れてフロントヘビーになってしまったとか。その改善が今後の課題。

 

Tuner’s VOICE

スクリーン 千葉さん

「Z34は熱に厳しい。走行会では連続周回するので冷却対策はきっちり行なっています。特に水温の上げすぎは出力ダウンに繋がるしエンジンにも良くないので注意しています。このマシンはDRLアルミラジエターにHKSのクーラントを入れています。また、サーモスタットはR35後期純正を流用していますよ」

 

Driver’s VOICE

レーシングドライバー 前嶋秀司選手

「よく回るしトルクもある。凄くいいエンジンなのが、ドグミッションでさらに楽しさが増したね。ただ、大幅に仕様変更をしていきなり鈴鹿は厳しかったかな。重量やブレーキバランスが変わったことに対してセッティグする時間が足りなかった。前回は2分16秒台も出ているしもっと上を狙える性能を秘めていると思うよ」

 

スペック

エンジン:スクリーン・燃焼室加工、ポート研磨/キャリロ・ダートインライナー/CP98φピストン/ハイカム(EX:288度11mmリフト)/I断面コンロッド、フジツボ45φエキマニ/チタン80φマフラー、スクリーンコンピューター、サード燃料ポンプ、DRLラジエター、ARCオイルクーラー

ドライブトレイン:OS技研 7速シーケンシャルドグミッション/ORCツインプレートクラッチ、OS技研LSD

サスペンション:トレース車高調(FR32kg/mm)

ブレーキ:D2試作

ホイール:ボルクレーシングTE37RT

タイヤ:アドバンA050(275/35R18)

インテリア:レカロRS-G、7点式ロールバー

エクステリア:イングスエアロ(フロントバンパー/サイドステップ/リヤバンパー)ドライカーボン製ドア、ドライカーボン製ハッチゲート