オーナーの深い愛情に包まれたチューンドFC3S! 家庭環境が変化しても手放すことなく日々のメンテナンスを欠かさない! | web option(ウェブ オプション)

オーナーの深い愛情に包まれたチューンドFC3S! 家庭環境が変化しても手放すことなく日々のメンテナンスを欠かさない!

結婚を機にミニバンへ…なんて論外! 専用ガレージを設置してでもFC3Sを守り抜く!

 

完全な状態で動態保存を続ける600馬力のゼロヨン仕様

 

歴代のロータリーエンジン搭載車が集まり、長く通い続けるお客さんも多いフジタエンジニアリング。

 

このFC3Sも、ゼロヨン全盛期にフジタエンジニアリングでチューニングを受けた車両だ。当時、ゼロヨンを中心に考えながらステップアップを重ね、最高峰ともいえるブリッジポート+T51BBタービンの600psを達成。オーナーはこのFC3Sでゼロヨン10秒台を目標に掲げ、大会にエントリーを繰り返したという。

 

 

しかし、オーナーの家庭環境の変化(結婚等)により、いつしか時間や予算を自由にチューニングに割くことが難しくなってしまう。大半はここでFC3Sを売却してミニバンへ…となるのだが、このオーナーは車両を手放さないどころか、FC3Sへの深い情を途切らすことはなかった。

 

 

確かにチューニングのステップアップは止まったが、完全な状態で動態保存するために専用ガレージを用意。それまで以上にメンテナンスをしっかりと続けている。レストアを受けたわけではないので新車レベルのコンディションというわけではないが、全方位に渡って手が入れつつ定期的に走らせているため、機関系の状態は万全。すぐにでもゼロヨン大会に出場できるレベルがキープされているのだ。

 

 

ところでこのFC3S、ゼロヨン仕様とはいってもシッカリと内装が残され、エアコンなど快適装備も残されているのだが、ストリートカーとして維持していくためにはこれらの快適装備の有無はモチベーションのキープに大きく影響してくるところ。というのも、一度フル軽量したチューニングカーオーナーがコンペティションからストリートユースにスタンスを変更する際に、改めてこれらの快適装備を装着することも最近では多くなっているからだ。

 

 

家庭環境がどんなに変わろうとも、愛情を注ぎ続けて当時のチューニングスタイルを保ち続ける。オーナーとFC3Sの二人三脚はまだまだ続いていきそうだ。

 

取材協力:フジタエンジニアリング

 

基本的なチューニングの状態は当時のまま。スチールのパイピングやレイアウトなど時代感を感じる部分もあるが、メンテナンスが行き届いていることはしっかりと感じさせる。今でもしっかりと600psを発揮し、その気になればゼロヨン大会への出場も可能。最新のタイヤを履けば、おそらく10秒台半ばのタイムを記録できるポテンシャルだろう。

 

タービンは当時最大級だったHKSのT51BB。オリジナルのエキマニにマウントされている。最大ブースト圧は1.2キロ、ブリッジポート化されたエンジンに組み合わされる。

 

藤田エンジニアリングオリジナルのアダプターを介して装着されるFD3S用サージタンク&スロットル。FD3Sの吸気まわりの効率改善に、定番とされたチューニング手法だ。

 

マフラーも藤田エンジニアリングオリジナルのブランドのソニック。フロントパイプが80φ、メインパイプが94φとフルチューンエンジンの性能をしっかり引きだせる容量となっている。

 

当時ゼロヨン仕様として活躍した証でもある車検ステッカーも残されている。また、エンジンルームにはバーンナウト用にラインロックも装備している。

 

ストリート仕様のため、大幅な軽量化は行わずエアコンも装着されている。これらの快適装備を残したからこそ、今でもストリート仕様として大切に維持されることにつながったのかもしれない。

 

リヤフェンダーは片側30mmワイド化されているが、言われなくてはわからないほど自然なラインで仕上げられている。ブレーキは日産の4ポッドキャリパー+FD3S・17インチ用314φ、定番の流用チューニングがなされている。