S2000究極チューンド見参! 先進のパドルシステムと340psを発揮するNAエンジンを持つ純血サーキット仕様!

340psを発揮するF22C改2.4Lの心臓部と電光石火のシフトを可能にするパドルシフトを搭載!

 

ヒューランド+後付けパドルシフトでロスを極限まで減らす!

 

関西屈指のホンダ車チューナー「ジェイズレーシング」で製作されたS2000。このチューンは、S2000を何台も乗り継いできたオーナーが究極を求めて作り上げてきたもの。

 

 

GTマシンを彷彿とさせるワイドボディ(カーボン製)も圧巻だが、そのワイド&ハイダウンフォースのエクステリアはこのS2000に組み入れられた性能の一部に過ぎない。とにかく、エンジン、サスペンション、ボディメイクなど、どの要素を取っても、現状考えられる最高峰のチューニングが盛り込まれているのだ。

 

 

そんな中でも注目したいのが駆動系。ミッションにはレース用として知られるヒューランドのシーケンシャルを搭載。また、モーテックECUによるシフトカット制御を盛り込んでアクセル全開でのシフトチェンジを可能にしているが、これでもシフトの操作はステアリングから手を離して行う必要があり、ハンドリングの不安定を起こす要因になりかねない。

 

 

そこで、さらにスキのないシフト操作を目指して、ステアリング部にレバーを設置してパドルシフトのシステムを実装。これは、近年、最先端のレーシングカーのトレンドとなっているシステムで、パドルシフトによってアクチュエーターが働き、エアによりチェンジドラムが操作されるというもの。シフトミスのリスクが極限まで削られると同時に、シフト操作にかかる時間も大幅に短縮される。

 

 

おそらく、国内のチューンドS2000でこのシステムを搭載しているのは、このマシン以外にはいないのではないだろうか。そう、このS2000は、飽くなきタイムへの追求心が生み出した唯一無二のモンスターマシンなのである。

 

取材協力:ジェイズレーシング

 

搭載されるエンジンは、戸田レーシングの部品を多用したジェイズレーシングのコンプリート仕様、F22C改2.4Lだ。4連スロットルを用い、モーテックM800を使った制御で、NAチューンの指標とも言えるリッターあたり100psの壁を大きく破る320psを発揮。トルクは28kgm、市販されているAP1とはまったく違う性能に変貌を遂げているのはいうまでもないだろう。

 

エキゾーストマニホールドはジェイズレーシングのスペンシャルメイド。ハイチューンのエンジンから排出されるエキゾーストガスをストレスなく流し出す。

 

スロットルは戸田レーシングの4連、インダクションボックスは更なる性能を求め、ドライカーボンで大型のものをワンオフしている。サクションパイプもノーズ前端まで伸ばされ、フレッシュエアをエンジンへと導けるようにしている。

 

チューニングカー初(2015年当時)と思われるパドルシフトを投入。ステアリングからの信号で、高圧エアを送り、チェンジドラムを回転させるというメカニズムのもの。アクセル全開でのシフトを可能とするため、モーテックのECUにより統合制御を受けている。センターコンソールのシフトレバーは廃止され、リバースに入れる際に使うスイッチが配置されていた。コンソール横にセットされた2本のレバーは、レース用の調整式スタビ用コントロールレバー。

 

AIMのロガーメーターを使い、必要な情報を表示すると同時に、走行情報はすべて記録される。情報には車載カメラも同期され、ドライビングの状況を効率良く解析することができる。

 

S2000はオープンボディであるためシャシー剛性の向上は欠かせない。この車両の補強も、全身のスポット増しと複雑なロールケージの組み合わせで行われている。同様にオープンボディの空力のネガを解消するため、軽量な無限のドライカーボン製ハードトップを装着する。

 

サスペンションはジェイズレーシングのSPL品。路面状況への対応力を高めるため、前後にレース用の調整式スタビを組み入れている。車速向上に対応するためのブレーキは軽量な鍛造アルミ製の6ポッド。

 

ジェイズレーシングのタイプGTエアロシステムはカーボン製。ワイドボディ化によりタイヤの選択幅を広げ、コーナリングフォースを高めるだけでなく、空力も大幅に向上する。車速レンジが高く、旋回Gへの対応力が明暗を分ける国際サーキットではウイングやリップスポイラー、アンダーフロアまで含めたエアロチューンの恩恵は計り知れない。