快適装備満載のWRX STI(VAB)ストリート仕様で筑波58秒を超えろ! ランデュースの挑戦 | web option(ウェブ オプション)

快適装備満載のWRX STI(VAB)ストリート仕様で筑波58秒を超えろ! ランデュースの挑戦

EJ20改2.2L+GTII-8262タービン仕様で筑波タイムアタックに挑む!

 

530psをエアロダイナミクスで地面に押し付ける!

 

地元から近いセントラルサーキットや、タイムアタックの激戦区として有名な筑波サーキットコース2000でタイムアタックを行ってきたランデュースのVAB。

 

エアロメーカー「バリス」と共同で開発してきたワイドボディキットの装着によって見ためのインパクトは抜群だけど、実はこのマシンの開発コンセプトにおける最重要ポイントはあくまで「完全なるストリートカーでどこまでイケるか?」ということ。そのためにエアコンやオーディオなどの快適装備などはすべて残されているし、そもそもこのワイドボディキットだってきちんとした手続きをふめば車検を通すこともできる(2019年スペックのフロントアンダーパネルは脱着式)。

 

 

ブーストアップから始まったエンジンチューニングだが、2018年スペックでは2.2L化されたエンジンにGTIII-RSタービンという組み合わせでパワー的には約400psを絞り出していた。ランデュース代表の浅田さんによると、排気量アップの効果もあってEJ20が不得意としている低中速トルクが太くなり、誰にでもオススメできる仕様とのこと。

 

足まわりはランデュースSSFプロダンパーをチョイス。このキットは別体タンクを装備したハイスペックモデルで、伸びと縮みの減衰力を独立して制御できるのが特徴。その幅広い調整機構を駆使して、ブレーキングから旋回にかけて程よいフロント荷重を維持してアンダー傾向を押さえ込むことができるようセットアップが施された。

 

 

さらにブレーキは前後ともにオリジナルのビッグキャリパーを導入。パッド交換だけでもある程度は対応できるが、それでは耐フェード性に不安が残るのとローターへの攻撃性が強くなる。さらにペダルコントロールもシビアになりがちなのを避けるのが狙いだ。

 

 

このようにランデュースのVAB(2018年スペック)はかなりシッカリと作り込まれたマシンであったが、ドライバーの菊地靖選手によるとワイドボディ(トレッド)化されたことによって、完全にシャシーが勝ってしまっている状態なのだという。

 

この仕様だと誰が乗っても安全にサーキットを楽しむことができる良い仕上がりとも言えるのだが、タイムを狙うには若干マイルド傾向にあるというのだ。

 

 

そこで、2018年のオフシーズン中にタービンをより大風量のGTII-8262にチェンジして、エンジンを530psまでパワーアップすることを決意。エアロに関してもバリスと検討した結果、フロントに脱着可能な大型のリップとアンダーパネルを追加することになった。2019スペックへのアップデートである。

 

残念ながら、天候に恵まれず仕様変更後にドライコンディションでのタイムアタックはまだ行われていないが、浅田さんが第一の目標とする「筑波58秒」は間違いなく突破してくるはず。街乗りもラクラクのマシンでどこまでタイムを刻めるのか、VABオーナーにとって目が離せない1台と言えるだろう。

 

取材協力:オリジナルランデュース

 

エアロメーカー「バリス」とタッグを組みながら開発を行っているエアロパーツ。東京オートサロン2019ではフロントに脱着式の大型リップやアンダーパネルを装着してバリスブースに展示されていた。この仕様が2019年スペックだ。

 

ファーストステップのブーストアップで約330ps、HKSのGTIII-RSキットを組み込んで約380ps、2.2L化して約400ps、そしてタービンをGTII-8262へと大風量化した現在は約530psをマーク。トルクフルで非常に乗りやすいエンジン特性になっている。

 

「もっとパワーがあっても余裕で使いこなせるシャシーだよ」というドライバーからのコメントに合わせ、2018年のシーズンオフ中にタービンをサイズアップ。GTII-8262を装着して530psを手に入れた。

 

オールラウンドをカバーする高性能&多機能モデルとして展開しているランデュースSSDPro (スーパーストリートダンパープロ)。別体タンクの採用によってオイル容量を大幅に増やしているほか、減衰力を伸縮の独立して調整できるようになっている。

 

11.0J×18+15のアドバンレーシングGTに295/35-18のアドバンA052という組み合わせ。この強大なグリップ力もモアパワーを欲しがっているのだ。

 

RBK(ランデュースブレーキキット)はフロントが8ポット+380φローター、リヤが6ポット+356φローターという組み合わせ。絶対的な制動力はもちろんのこと、高いコントロール性も自慢のシステムだ。

 

ノーマルブッシュではブレーキングで腰砕けが出て姿勢が安定しなかったが、STI強化ゴムブッシュによって狙い通りのライントレースが可能になった。また、クスコの調整式ピロアームを使ってアライメントを理想値に仕上げている。

 

ブースト制御にはHKSのEVCをチョイス。マップ機能を駆使してピークのブースト圧だけでなく、そこまでの過渡特性も見直されている。