等身大のチューンドFD3S! 隠れたロータリーの名店が仕立てる13B改ハイコンプ常時ツインターボ仕様! | web option(ウェブ オプション)

等身大のチューンドFD3S! 隠れたロータリーの名店が仕立てる13B改ハイコンプ常時ツインターボ仕様!

知る人ぞ知るロータリーチューナー「CCE」の野心作

 

理論に基づいたチューンを実践ワンランク上の走りを実現する

 

目立つ看板を掲げているわけでもなければ広々としたショールームがあるわけでもない。しかし、ロータリーへの情熱やこだわり、そして技術力は並々ならぬものがある。埼玉県にある「CCE」は、そんな隠れ家的なショップだ。

 

ツーリングカーやフォーミュラマシンのレースエンジニアとしても活躍する中村代表がひとりで切り盛りしており、エンジンチューンからボディワークまで幅広くこなす。なかでも依頼が多いのが足まわりセッティングだという。

 

 

筑波56秒台をマークする関西の有名アタッカー、CCキタジョーさんをはじめ「徹底的に自分好みのセッティングを煮詰めたい」「なにをどうしたらいいのか分からずに迷宮入りしている」と、同店を訪れるロータリー乗りは多い。工場にはアライメントテスターやコーナーウェイトゲージのほか、本格的なダンパーテスターまで完備し、マニアックなニーズに応えることが可能だ。

 

「車高やアライメント、バネレートや減衰力など、よく曲るクルマにするためには、ひとつずつ曲らない原因を探り、それを排除していく必要があります。またユーザーの走り方や環境、予算によっても目指すべき方向は異なってくる。どんなご要望に応えるように日々精進しています」と中村さん。

 

 

おもしろそうだから…と開発したオリジナルの6WAY車高調はピストンからケース、ロッドまで完全自社設計。通常ならダンパーを開けないとセッティングできない領域まで減衰力ダイヤルひとつで合わせ込める。そして20kg/mm以上のハイレートにも関わらず、しなやかな乗り心地を実現した。

 

 

一見シンプルだが、細部までこだわりを凝縮した、オリジナルエアロにも注目したい。バンパー中心にダクトを集めることで空気抵抗を最小限に抑えつつ、バンパー下部にはアンダースィープ形状のアンダースポイラーを追加。積極的に負圧を生み出すことでフロントまわりのリフト予防に繋げている。

 

 

もちろん冷却面も抜かりなく、ラジエターやオイルクーラーにダイレクトに走行風を導くためのシュラウドまで製作。さらに写真のデモカーではオリジナルの小型ラジエターとインタークーラーをパラレル(平行)マウントすることで、最大限のクーリング効果を発揮した。水温や油温はもちろん、吸気温まで、最適になるように制御しているのだ。

 

豊富なノウハウを注入することで、もっと速く、楽しく走りたいというユーザーをバックアップしてきたCCE。ハードな印象を持つかもしれないが、街乗りメインのユーザーも大歓迎。代表の中村さんは気さくな人柄なので、悩みごとがあるなら気軽に相談してみてほしい。

 

取材協力:シーシーイー

 

日常での使い勝手とエアロとしての機能性を両立したPleasureエアロキット。リップ部分に張り出しを持たせることで強力なダウンフォースを発生させるこのバンパーは、ダクト内部にオプションのシュラウドを設けることで高い冷却性能を発揮。ちなみに同店では3Dプリンターを完備。カナードやフラップなどのアイテムをワンオフ製作することも可能だ。

 

2ピール構造のフロントフェンダーは片側10mmワイド。フェンダー後方の開口部分を広く取ることで、タイヤハウス内に滞留するエアを効率よく排出する。またCCEでは純正フェンダーのまま285や295といった極太タイヤを履きたいユーザー向けに、TWS T66-Fのオリジナルオフセット仕様を設定する。

 

フロア下を流れてくる空気を積極的に後方へと排出するリヤディフューザーやアンダーパネルなどもワンオフ品。こうした空力パーツの製作にもフレキシブルに対応してくれる。

 

ローマウントながら高いダウンフォースを発生するリヤウイング。ウイング後端部はガーニーフラップ一体形状としたほか、翼端板のサイズを確保したのも特徴。ブレーキの安定化にも寄与する。

 

走る実験車ともいえるFD3Sのデモカーは常時ツインターボ仕様。ターボ切り変えのバルブを撤去することでフルブースト時のパワーを稼ぎやすくなるほか、シーケンシャル関連のトラブルの心配もなくなる。さらに軽量化にもなるメリットもある。ただ、犠牲になるのが低速トルク。そこでこのデモカーではFC3S輸出用の圧縮9.7ローターを使用。ハイコンプ化することでNA領域でのトルクを確保し、街乗りでの扱いやすさまで手に入れた。

 

水温上昇の対策としては大容量ラジエターを入れるのが定番だが、オーバーハング重量が増えるとFD3Sの美点であるハンドリング性能をスポイルしかねない。そこで開発されたのがターンフロー式の軽量アルミラジエター。効率よく冷やせる優れものだ。

 

オイルクーラー後方にあるリザーバータンクを加工。走行風がスムーズに抜けるようにすることで油温の低減を図る。こちらもメニュー化されており、純正のままでもよく冷えると好評を博す。

 

クルマをイジるだけでなく、走るのも大好きな中村代表が、自身の好奇心を満たすために開発した(!?)というオリジナル車高調。なんと6WAYタイプとなっており、バンプ側はハイ/ロー/ミドル、リバンプはハイ/ローの調整が可能なほか、全域での変更もできるというから驚き。理想のセッティングを導き出せる。もちろん各社の市販車高調も扱う。オーリンズを使用するユーザーが多いそうだ。

 

新たに導入されたVR対応の高性能レーシングシミュレーター。目線移動まで忠実に再現されており、まるで実車でサーキットを走っているかのような錯覚に陥るほどリアル。こちらもドライバーに合せたサスセッティングにも活かしている。