【超速“峠”マシンの作り方 -4WD編-】BNR34は軽量化&剛性アップを軸に「曲がるGT-R」を目指すべし! | web option(ウェブ オプション)

【超速“峠”マシンの作り方 -4WD編-】BNR34は軽量化&剛性アップを軸に「曲がるGT-R」を目指すべし!

エンジンが発生する回転力を、センターデフを介して前後の車輪へと分配し、四輪すべてを駆動する4WD。そのため、エンジン出力を効率よく路面に伝達することができ、加速性能に優れている。また、あらゆる路面に対しての走破性の高さも4WDの魅力だ。ハイパワー車が採用する駆動方式ではあるが、構造上どうしても車重が重くなるのがデメリット。同じ4WDでもFFベースとFRベースでそれぞれの特徴が出るが、基本的にはフロントが重くコーナーでは弱アンダーステア傾向にある。


ドライビングスキルを高めるBNR34マシンメイク!

 

軽量化で研ぎ澄まされたコーナリング性能

 

パワーに頼ることなく軽量化でコーナリング&ブレーキングの限界を高め、乗りやすさを追求したオーナーカーのBNR34。

 

 

オーナーは以前、800ps仕様のGT-Rに乗っていたそうだがタイムに伸び悩んでいた。そこでグローバルオートでは、超軽量&高剛性なボディを作り、安心して周回が楽しめて、なおかつ速く、ドライビングスキルも学べるBNR34チューンを提案したのだ。

 

パワーチューンは、ノーマルのN1エンジンにT517タービンをセットして520psと、RB26としては控えめな内容。そのぶんボディワークには手間と時間を惜しまず、デモカーと同様に不要なフロアパネルや純正補強などを撤去し、溶接留めでロールケージを製作。GT-Rのウィークポイントでもある車重を削ぎ落とし、鋭いコーナリングマシンに仕上げたのだ。

 

 

ミッションはホリンジャー製シーケンシャル6速。各種制御はLINKが担当する。ブースト圧やアテーサE-TSの駆動配分などもLINKで集中コントロールしている。

 

GT-Rでタイムを削るならパワーと考えがちだが、グローバルオートではボディで「曲がるGT-R」を目指している。結果的にサーキットはもちろん、ストリートなどステージを問わず扱いやすく、安定した速さを実現。さらにパワーを抑えたことで各部への負担も少なくなり、出費も抑えられるのでドライバーは走りに集中でき、ドライビングテクニックも磨けるというわけだ。

 

取材協力:グローバルオート

 

スペック

■エンジン:N1エンジン/カムシャフト(IN&EX260度)/トラスト T517Zタービン、ブローオフバルブ/LINK ECU/R35イグニッションコイル流用/ニスモ フューエルポンプ/HKS フロントパイプ、オイルクーラー/グローバルオート チタンマフラー/ARC インタークーラー/コーヨー ラジエター

■ドライブトレイン:ATS カーボントリプルクラッチ/ホリンジャー6速シーケンシャルミッション/クスコ LSD/4.1ファイナルギヤ

■サスペンション:クァンタム T3-RS車高調(F16kg/mm R14kg/mm)/ARC スタビライザー

■ブレーキ:エンドレス モノ6キャリパー+370mmローター(F)、モノ4キャリパー+352mmローター(R)/制動屋 ブレーキパッド

■ホイール:ボルクレーシングTE37(11J×18+18)

■タイヤ:アドバンA050(295/30R18)

■インテリア:グローバルオート 15点式ロールケージ、フルスポット増し/レカロSP-G/スパルコ ステアリング/タカタ 4点式シートベルト/デフィ ブースト計

■エクステリア:ニスモ Z-Tuneフロントバンパー/ハセミスポーツ サイドステップ、リヤバンパー

 

デモカーと同様、徹底的に軽量化が施されたボディワークは必見。不要なパネル類や純正補強などは撤去し、オリジナルの15点式ロールケージとフルスポット増しで超軽量&高剛性ボディに仕上げる。レーシーなインテリアだがナンバー付きのストリート仕様だ。

 

軽量化のためにトランクフロアをカットし、フロアパネルを新規で製作。ボディ剛性を確保するため、見えない部分も含めて補強を追加している。徹底的に軽量化を施すことで、車重は1320kgまでシェイプアップ。

 

制御はLINKが担当。エンジン制御に加え、ブーストコントロール、アテーサE-TSの駆動配分まで含め、すべてLINKによって電子制御化。駆動配分はフロント寄りに設定し、しっかりと前輪で引っ張り、コーナリング速度を高める方向にセットアップする。

 

シフトロスを低減するためにホリンジャーのシーケンシャル6速ミッションを投入。超軽量&高剛性ボディと相まって切れ味の鋭いコーナリングを実現。圧倒的なコーナリング速度こそ、グローバルオートのGT-Rチューンの真骨頂だ。

サスペンションはクァンタム製をチョイス。メンバーに補強を入れ、イケヤフォーフォーミュラのアーム類をセット。フロントのトレッドは15mm拡大し、回頭性とトラクションを向上。前後ともエンドレスのモノブロックキャリパーで制動力を高める。


ターザン山田が語る理想の4WDマシン

 

 

いかに回頭性をよくするかがテーマ! 駆動力の配分でコーナリング速度を高める

 

GT-Rは曲がらない、だから回頭性を高めることがテーマ。そのためにフロントが引っ張るように駆動配分を変更することも多いけど、強調しすぎても曲がらないクルマになるので非常に難しい。さらに、サスペンションのセットアップやエンジンの出力特性、もっと細かく言えばキャンバーやトー、タイヤ空気圧…などを調整していく必要があるんだ。

 

その点でグローバルオートのRは、本当に理想的なバランス。GT-Rの特性を理解したショップが作ったクルマだなとすごく感じたね。峠にあわせたセットアップではないけど、アンダーも出ないし、回頭性に優れているので脱出速度も圧倒的!

 

ボディの軽さやエンジンの出力特性が効いていて、本当に扱いやすい。シーケンシャルミッションの効果もあって気持ちよく加速してくれるから、エスケープのないストリートでも安心して踏んでいけたよ。