これぞネオ旧車! RB26DETT&前後マルチリンクサスを移植した異端な330グロリア登場!

公開日 : 2018/12/19 11:00 最終更新日 : 2018/12/19 11:00


RB26DETT&前後マルチリンクサスを移植した異端なオールドセダン!

 

乗り味GT-Rな330グロリア!?

 

この車両は1975年(昭和50年)〜1979年(昭和54年)まで生産されたグロリア。セドリックとの兄弟車で、当時の日産ではフラッグシップと言うべき高級車だった。搭載されていたエンジンはL型で、トップグレードにはチューニングベースとしても人気が高いL28が搭載されていたのだ。

 

 

ボディ形状は4ドアハードトップ、セドリック・グロリアの設定の中で当時もっとも人気の高かったモデルだ。

 

 

当時の多くがそうであったように、このグロリアも1974年(昭和49年)から段階的に行われた排ガス規制の真っ只中に販売されたモデル。世の中が大きなうねりを迎えつつある激動の時代に、日産が苦労して世に送り出したという事実は忘れてはならない。なお、当時の販売用キャッチフレーズは、排気ガス浄化をうたった環境配慮型であったと記憶している。

 

 

この取材車両のオーナーは、そんなグロリアを「オレは一生このクルマから離れない!!」という強い信念のもと当時から大切に乗り続けていたのだが、自動車であるかぎり経年劣化は避けられない。そして、各部のパーツが徐々に劣化していくことに耐えられなくなったオーナーは決断を下した。

 

自らの信念を貫くために、とんでもない大手術を敢行したのだ。

 

 

その内容は、サスペンション、駆動系、エンジンを第二世代GT-Rから丸々移植してしまうこと。しかも、ミッションはオートマ。ラダーフレーム構造のボディにR32のマルチリンクを移植するというのはこれまで聞いたこともないメニューだが、手術は見事に成功した。

 

レストアしながらストック状態を保つのではなく、最新メカを移植して生まれ変わった相棒と新たな付き合い方をする。しかも、最強のパワートレインを搭載した旧車なんてカッコ良すぎるのではないでしょうか!

 

PHOTO:Masahisa Fujita

 

エンジンはBCNR33用のRB26DETTをほぼノーマル状態で換装。エアフロはパイピングにセンサーを移設した押し込み式としている。

 

前後ともマルチリンクが移植されるケースは極めて稀だ。ボディ側のストラットタワーなどサスペンション取り付け位置ごとR32から移植されているというから驚き。もともとこの車両がラダーフレーム構造であるためメンバー移植は苦労も多かったそうだ。ブレーキもR32スカイライン用を移植している。

 

控えめなシートに交換されている程度で、オリジナルのルックスが保たれているのが不思議なほど。あくまでも普段乗りのパーソナルカーをアップデートした感覚のハイテクコンバートだ。

 

ホイールはカールソンをチョイス。その隙間からのぞくゴールドキャリパーがこのクルマのキャラクターを物語る。