【S660×アルトターボRS×コペン】人気スポーツKカーのガチンチ対決! 加速性能を比較検証! | web option(ウェブ オプション)

【S660×アルトターボRS×コペン】人気スポーツKカーのガチンチ対決! 加速性能を比較検証!

ゼロスタートによるフル加速をリミッター到達まで計測、到達距離/時間や各ポイントでの数値をGPS式データロガーで引き出して、メーカー公表スペックからは読み取れない性能を明らかにしていく禁断のテストを実施。ステージは高速周回路、アタックドライバーは飯田章。あいにく当日はテスト直前まで雨が残り路面コンディションに変化があったため、あくまで参考数値となる。


全域で他を圧倒!アルトターボRSの速さが目立つ結果に!

 

計測結果

  S660 アルトターボRS コペン
0→50km/h加速 4.48秒/38.24m 3.86秒/31.21m 4.70秒/35.52m
0→100km/h加速 13.19秒/228.60m 12.77秒/225.00m 15.47秒/269.10m
0→120km/h加速 20.05秒/439.59m 18.74秒/408.34m 23.74秒/525.33m

※同一条件とするため、120km/hまでの計測をデータとして掲載しています。


車両解説

 

HONDA S660【JW5】

 

ターボエンジンをリヤミッド搭載!軽規格の本格スポーツモデル

軽自動車規格ながら中身は本格スポーツカーそのもの。こだわりの専用プラットフォームは運動性能の向上に注力され、実用スペースは最小限の割りきりようだ。しかし、腕のあるドライバーなら交差点をひとつ曲がるだけでその本格ぶりが理解できる。わずかな舵角でシャープにノーズが切り込んでいく感覚は、「S」の称号を裏切らないのだ。

 

乗員を低い位置に座らせ、キャビン後方の低い位置に最小限の燃料タンクを置くなどでS2000よりも低い重心高を実現している。今回のテストはノーマル車両だが、ターボエンジンのチューニングの可能性も興味深い。

 

 

SUZUKI ALTO TURBO RS【HA36S】

 

670kgの軽量ボディと広い居住空間のボーイズレーサー

ひさびさに復活したアルトのホットモデル「ターボRS」。ターボエンジンにわずか670kg(FF車)という車重が特徴だ。軽量ボディは燃費向上策でもありながら、高い運動性能を実現する。

 

標準車との違いはエンジンに留まらず、多数打ち増ししたスポット溶接、ラックギヤのゴム硬度まで高めた専用パワステ、フロントブレーキの大用量&大径化(マスターリンダ―まで強化)、そしてフロントに径を太くし強化したダンパー、さらにはブッシュ類まで専用品と拘る。取材車両は、ミッションはギヤボックスをベースにクラッチ操作を自動化したAGSを採用した2ペダル仕様だ。

 

 

DAIHATSU COPEN【JW5】

 

気軽に走りを楽しめるスポーティなオープン2シーター

フルモデルチェンジで2世代目となったコペン。電動開閉式のハードトップを備えた2シーターという基本コンセプトは不変だが、シャーシは先代に比べて上下曲げ剛性3倍、ねじれ剛性1.5倍と大幅に強化。接地感が高く、軽自動車という括りを抜きに安定感あるコーナリングをみせる。

 

S660と比較すると、コペンは電動オープントップで気軽に屋根を開けて爽快なドライブを楽しめるスポーティカー、S660はストイックに走りを楽しむスポーツカーと考えればわかりやすいだろう。ターボエンジンを搭載しているので、ブーストアップなど気軽なチューニングでパワーアップを満喫できる。

 


エンジン比較

 

S660に搭載されているのはS07A型。エンジン自体はホンダの軽自動車に幅広く使われているものだが、専用ターボチャージャーを組み込むなどチューニングはS660専用となる。ターボはレスポンス向上と高回転域での伸びを突き詰め、強化バルブスプリングを組むMT用は7700rpmまで許容する。

エンジン型式 S07A
過給機 ターボ
総排気量 658cc
内径×行程  64.0mm×68.2mm
圧縮比 9.2
最高出力 64ps/6000rpm
最大トルク 10.6kgm/2600rpm
パワーウェイトレシオ 12.96kg/ps

 

 

アルトターボRSは、シリンダーヘッドを新設計するなど従来のR06A型ターボに対して大幅に刷新されたユニットを搭載。タービンはA/Rを7から6へと縮小し、コンプレッサーの翼形状を低回転高過給型とすることで、ターボラグを約20%改善した設計だ。

エンジン型式 R06A
過給機 ターボ
総排気量 658cc
内径×行程  64.0mm×68.2mm
圧縮比 9.1
最高出力 64ps/6000rpm
最大トルク 10.0kgm/3000rpm
パワーウェイトレシオ 10.47kg/ps

 

 

コペンは、先代モデルには旧世代の4気筒エンジン(JB-DET型)が搭載されていたが、新型は最新のKF-VET型へバトンタッチ。スペック上の最大トルクはダウンしたが、低回転域のトルクが太くてより扱いやすい特性となった。3台中でもっともロングストローク仕様のエンジンとなる。

 

エンジン型式 KF
過給機 ターボ
総排気量 658cc
内径×行程  63.0mm×70.4mm
圧縮比 9.5
最高出力 64ps/6400rpm
最大トルク 9.4kgm/3200rpm
パワーウェイトレシオ 13.28kg/ps

 


フットワーク比較

 

S660はミッドシップゆえに、フロント15インチ、リヤ16インチと前後異サイズを装備。タイヤはアドバンネオバAD08Rが銘柄指定されている。前後ともに直径260mmのブレーキローターを装備する。

 

トランスミッション 6MT
変速比(1〜6速/後退) 3.571/2.227/1.529/1.15/0.869/0.686(3.615)
減速比 4.875
タイヤ F:165/55R15 R:195/45R16
ブレーキシステム 油圧式ディスク
サスペンション マクファーソンストラット式

 

 

アルトターボRSは、ENKEI製ホイールを装備。アルト標準車と同じ形状ながら、ブラック塗装と切削処理の仕上げによってスポーティな雰囲気が増している。タイヤはポテンザRE050で、コンパウンドまでアルトターボRS用に専用設計としている。

 

トランスミッション 5AGS
変速比(1〜5速/後退) 3.818/2.277/1.608/1.161/0.783(3.272)
減速比 4.705
タイヤ 165/55R15
ブレーキシステム 真空倍力式ベンチレーテッドディスク/リーディング・トレーディング
サスペンション ストラット/トーションビーム

 

 

コペンは16インチを装備。撮影車両は標準装着のアルミホイールだが、オプションでBBS製鍛造アルミホイールを選ぶこともできる。MTモデルはトルセン式のLSDも装着可能だ。

 

トランスミッション 5MT
変速比(1〜5速/後退) 3.181/1.842/1.250/0.916/0.750 (3.142)
減速比 5.545
タイヤ 165/50R16
ブレーキシステム 真空倍力式ベンチレーテッドディスク/リーディング・トレーディング
サスペンション ストラット/トーションビーム

 


電子デバイス比較

 

S660は、メーカーオプションとして6.1インチのセンターディスプレイを設定。前後左右のGやスロット開度&ブレーキ圧を表示する機能も組み込まれている。専用アプリを組み込んだスマホを接続してカーナビとしても活用可能。

 

アルトターボRSは、スタビリティコントロールも標準装備。自動ブレーキ(赤外線式で上限速度は30km/hまで)やアイドリングストップ機能など、最新モデルらしく安全・環境装備の採用も抜かりない。

 

コペンはVSCが全車に標準装備。インパネにあるスイッチで作動をキャンセルすることができる。CVT車にエンジン回転数を高めに保つ「Sモード」を備えるほかは、走行制御切替機構などは組み込まれていない。


テスト車両グレード

S660:α/6MT(218万円)

アルトターボRS :2WD/5AGS(129万4000円)

コペン:XPLAY/5MT(181万9800円)





 

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