【最強ホイール解体新書】伝説の軽量モデルAME「トレーサー」が9年の月日を経て新作を発表!「GT-V」爆誕!

公開日 : 2018/12/09 10:30 最終更新日 : 2018/12/09 10:30

海外からの熱いラブコールが新トレーサーを産み出した

 

 

WTAC連覇という偉業を成し遂げたサイバーエボも愛用したブランド

 

AMEのトレーサーと言えば、かつて鋳造ホイールの最軽量モデル(17×7.0Jで5.9kg)として人気を博したホイールだ。デビューは2000年、今やスポーツホイールの定番になっているツイン6スポークの始祖と言っても決して間違いではないだろう。

 

2009年にはその進化版にあたる「TM-02」へとモデルチェンジ。軽量性はそのままに、最先端のMAT製法を取り入れて剛性面をビルドアップしたスペックだ。

 

 

このモデルはオーストラリアで開催されているチューニングカー世界一決定戦「WTAC」で二連覇(2010年、2011年)を達成したサイバーエボに投入されていたことから、現地の目の肥えたチューニングファンの間で人気が爆発。いつしかトレーサーTM-02は、タイムを出せる魔法のホイールとして神格化される存在になっていた。

 

 

そんな数々の伝説を持つトレーサーが、9年の沈黙を破ってついに新作を発表した。それが今回紹介する「GT-V」である。

 

 

「今作は海外からの要望に応えるカタチで企画しました。6本ツインスポークではなく、トレーサーの5本スポークモデルを欲しいという声が多かったんです。いろいろ苦労しましたけど、本当に良い製品ができたと自負していますよ」とは、AME青山さん。

 

 

トレーサーと言えば6本ツインスポークのイメージが強い。そのイメージを根底から崩すことはホイールメーカーとしても葛藤があっただろうが、市場の要求を無視するわけにはいかない。そこでAMEは原点に立ち返り、トレーサーというブランドに与えられた命題「軽さへの挑戦」を5本スポークというデザインで表現することを考えた。

 

「ボクサーのストイックなダイエットと同じですね。細部にいたるまで駄肉を削ぎ落としました。センターパート横のディンプルも最新の解析とシミュレーションによって徹底的に追い込んでいます」。

 

 

センターパートのみならず、スポーク裏の肉抜きも凄まじいレベルで「ここまでいけるのか!?」と感嘆するほど深くえぐられているのだ。作り手の「1グラム」に対する拘りが見え隠れするが、これらの努力は実を結んだ。18×8.5Jサイズで比較して、他メーカーのライバルホイール(大体9.0kg〜)より1kg以上軽い、7.99kgを実現したのである。

 

 

もちろん、サーキットアタッカーに好まれるトレーサーブランドだけあって剛性もしっかりと確保されている。進化したMAT製法を採用した上で、各部に効果的なリブを設定。初代の軽さに加え、2代目が有する剛性も確保したシリーズ最強モデルと言うわけだ。

 

 

なお、今作「GT-V」は三重県の実力派チューニングショップ「エスプリ」が製作した1000psオーバーのタイムアタック車両(JZA80)に装着され、鈴鹿サーキットを舞台にテストを繰り返している。その事実だけでも、AMEの自信のほどをうかがえるというものだ。

 

PHOTO:Yukio Yoshimi

 

製品仕様
TRACER GT-V

 

設定サイズ

INCH SIZE FACE H-P.C.D. INSET PRICE(WITHOUT TAX)
ガンブラック マットハイパーシルバー
18 8.5J FACE.2 5-114.3 38 ¥45,000 ¥48,000
FACE.1 5-100 45
FACE.1 5-114.3 45
9.5J FACE.2 5-120 38 ¥47,000 ¥50,000
FACE.2 5-114.3 45
FACE.2 5-114.3 45
10.5J FACE.3 5-114.3 15 ¥49,000 ¥52,000

※日本国内サイズのみ表記。

 

 

ビッグキャリパーの逃げを考慮したアーチ状スポークを採用しているため、たいていのスポーツモデルはカバーできる。ちなみにエスプリのJZA80は前後18×11J+18という海外専売サイズ(国内でも購入可能)を履いている。