【FUJITA ENGINEERING RX-7(FD3S)+S/C】パワーよりもフィーリング重視のFD3Sユーザーに提案する、スーパーチャージャー仕様という選択肢

3ローター並みのトルク感が手に入る13B改ハイコンプ・スーパーチャージャー仕様の底力!

 

 

フジタエンジニアリングの挑戦

 

「狙いを超えるほどいいものに仕上がったんですよ」とこのスーパーチャージャー仕様の存在を教えてくれたのは、フジタエンジニアリングの藤田さんだ。

 

 

もともと、速さよりもフィーリングと考えチューニングプランを練っていたスタッフ(このクルマのオーナー)だが、詳細な内容や効果などについて藤田さんに相談していたところ、ノーマル以下の出力になってしまうのもなんだしね…ということで、NA的な出力特性が得られるであろうスーパーチャージャーメニューを試してみようと話が進んだ。

 

ターボ過給を想定した13B-REWの圧縮比(9.0)のままでは期待する特性を得ることは難しいだろうと考え、スーパーチャージャー化と同時にエンジンはハイコンプ軽量ローターとして知られるRX-8用を採用。さらにポート形状も、フジタ自慢のニュルスペックポート(サイドポート拡大加工)へと加工し、エンジンの素性を高めた。

 

 

組み合わせたスーパーチャージャーは、86&BRZ用のキットと同サイズのGTS7040。かなり控えめだ。これは、ハイコンプ化しているので過給圧を抑える方向であること(設定はピークで0.35キロ程)、ターゲット出力も250ps程度とGTS7040で収まることからの選択。

 

そして定められた計画を実行、完成した車両のポテンシャルには製作を提案したフジタエンジニアリング藤田さんもビックリ。

 

「絶対的なパワーは、数値なりですがトルクの出方やレスポンスは、良き時代のNAチューンを彷彿とさせます。いや、それ以上ですね」とのこと。

 

 

大げさでなくパワーフィーリングは3ローターNAのような力強さがあるし、出力特性はターボと違い高回転まで直線的。出力はブーストアップ時代より落ちたにも関わらず、サーキットでのタイムは向上したというから全域でのバランスは明らかに向上しているのだろう。

 

ちなみに、この結果を踏まえて近い将来的には、新型のGTS8550を使い過給性能を向上、レスポンスと出力の両方を高めていこうと計画しているというので楽しみだ。

 

取材協力:フジタエンジニアリング

 

スペック

■エンジン:HKS GTS7040スーパーチャージャー(ブラケット等ワンオフ)/FEEDビッグスロットル、サージタンク、チタンマフラー、GTインタークーラー、ラジエター、ニュルスペックポート(サイドポート加工)、ハウジング鏡面加工/APEXパワーFC

■ドライブトレイン:エクセディカーボンツインクラッチ/FEED 2WAY LSD

■フットワーク:FEED車高調

ホイール:アドバンRGⅢ

タイヤ:アドバンネオバAD08R(F255/30-19 R265/30-19)

■エクステリア:FEED Ver.2バンパー、カーボンサイドステップ、カーボンリアスカート、ウイング(1600mm)

 

重量ボリュームのある純正のシーケンシャルターボをキャンセルし、コンパクトなスーパーチャージャー(HKS GTS7040)をセットしたことや、バッッテリーを小型化してABSの横に背理したことで、前後の重量バランスは48:52と大幅に改善。サーキットではノーズの入りが良くなったことを体感できるほどの違いだという。

 

圧縮比が10:1まで上がるRX-8用のローターは、さらに軽量化のメリットもありエンジンレスポンスの向上に貢献。シール用の溝を拡大加工し、RX-7用のアペックスシールを組み込むことで耐久性も向上しする。ストリートでも使いやすいサイドポート拡大加工はフジタエンジニアリングのニュルスペック仕様。

 

純正では大型のバッテリーがオーバーハングに接地されるが、重量バランスを改善するためABSユニットの横に小型のリチウムバッテリーを搭載。フロントの軽量化によって、ステアリングレスポンスも向上、意のままに操れる車両になっている。

 

インタークーラーはフジタエンジニアリングのオリジナルだが、重量増やレスポンスの低下、水温上昇を予防するためやや小型のコアサイズとなっている。サーキットアタック仕様でも採用しているパーツで容量面での不安はない。効率改善とフロントリフトの防止のため、オリジナルボンネットは後方に排出ダクトが設けられる。

 

しなやかに動き、街乗りでも心地よいフジタエンジニアリングのサスペンション。サーキットまで幅広く対応する。タイヤは19インチのネオバだが、高剛性な超扁平サイズはクルマの動きをさらにクイックにしてくれコーナリングマシンの性能を引き立てる選択となっている。

 

このクルマ専用に、少しハイトを下げたウイングステーを製作したが“FEED”“RX-7”の抜き文字の評判もよく製品化されているという。ウイングは1600mm幅、サーキット走行で程よい空力に仕上がっているという。