【最強ホイール解体新書】すべては機能優先! スポーク間にリング状の支柱を持つ独創の「NT03RR」
公開日 : 2018/12/07 14:16 最終更新日 : 2018/12/07 14:16
ホイールのよじれやたわみを低減するための支柱「ブレースリング」
今なお進化しつづける名作
ホイールを見るとき、どうしてもデザインに興味が行きがちだ。インパクトのあるスポーク形状や美しいディスク面など、ドレスアップ要素が重視されて生まれてくるホイールが大半だろう。
その反面、このNT03RRは「レースで勝つためにデザインされている」ことが特徴だ。1998年に登場したNT03からこのコンセプトは続いているのだが、ホイールの強度やたわみなどを最先端の解析技術で計算し、路面への追従性を高めるような形状に設計。結果としてこのデザインになったというスパルタンなホイールなのだ。
そのため、現在のエンケイのラインアップの中でも、このNT03RRだけが最先端のリム圧延技術『MATデュラIIフローフォーミング』を採用。リムを数回に分けて圧延することで鍛造ホイールにも匹敵するような強度を出し、ハイグリップタイヤで縁石を乗り越える時のような衝撃にも耐える強度を持っているのである。
さらに、その丈夫なリムに合わせてスポークにかかる応力を分散させているスポーク間の支柱が『ブレースリング』。歴代のNT03シリーズには必ずあるこの特徴的なリング状の支柱は、ホイールのよじれやたわみを低減する役目を果たし、路面への追従性を高めるためのもの。これらの機能デザインが正確なコーナリングやブレーキングを可能にし、レースで勝てる性能を提供しているのだ。
設定サイズ
SIZE | INSET | H-P.C.D. | PRICE(WITHOUT TAX) | ||
MDG / MSS | GW | ||||
17 | 7J | 40 | 5-100 | ¥43,000 | – |
48 | 5-114.3 | ||||
7.5J | 35、50 | 5-114.3 | ¥45,000 | – | |
40 | 5-100 | ||||
8J | 35、48 | 5-114.3 | ¥47,000 | – | |
48 | 5-100 | ¥47,000 | |||
9J | 12、35、45 | 5-114.3 | ¥51,000 | – | |
40 | 5-100 | ¥51,000 | |||
52 | 5-100 | – | |||
63 | 5-114.3 | ¥51,000 | |||
18 | 8J | 45 | 5-100 | ¥52,000 | – |
45 | 5-114.3 | ¥52,000 | |||
8.5J | 35、42 | 5-114.3 | ¥54,000 | – | |
42 | 5-100 | ¥54,000 | |||
9J | 27、40、45 | 5-114.3 | ¥56,000 | – | |
40 | 5-100 | ||||
9.5J | 27 | 5-114.3 | ¥58,000 | ¥58,000 | |
15、40 | 5-114.3 | – | |||
46 | 5-100 | ¥58,000 | |||
10J | 22 | 5-114.3 | ¥60,000 | ¥60,000 | |
38 | 5-114.3 | – | |||
10.5J | 15 | 5-114.3 | ¥62,000 | ¥62,000 | |
25 | 5-114.3 | – | |||
11J | 15 | 5-114.3 | ¥64,000 | ¥64,000 |
※カラー:マットダークガンメタリック(MDG)/マットスパークルシルバー(MSS)/グラシアルホワイト(GW)
※上記サイズ表は国産車用サイズを抜粋したもの。
マットダークガンメタリックとマットスパークルシルバーの2色は全サイズに、グラシアルホワイトは一部のサイズにのみ設定。なお、YOUTUBEチャンネル『ENKEI TV(https://www.youtube.com/user/EnkeiWheel)』で、NT03RRの解説動画を見ることが可能だ。
最大の特徴はこのブレースリング。よく見るとただの棒ではなく、厚みを適度に変えるような形状になっていて、この形状が応力の分散をコントロールしているという。リムの剛性が向上したことで、前作のNT03+Mとは違う位置にあるそうだ。
NT03シリーズのコンセプトは引き継ぎつつも、現在の流行であるコンケイブもデザインに取り入れられている。サイズによって3種類のフェイスデザインがあるそうだ。ちなみに発売は2月末を予定しているという。
このNT03RRで初採用された『MATデュラIIフローフォーミング』というリム圧延技術によって作られた頑丈なリム。圧延工程時の温度管理や回数を細かく管理することで、今まで以上に丈夫なリムが作れるようになったのだ。
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