【最強ホイール解体新書】カーボンホイール時代、到来の予感!? 新素材と新製法で市販化を目指す大型プロジェクト始動!

2018/12/06 11:10

同形状で純正比46%の重量低減を達成! 数年中の市販化を目指しテストを開始!!

 

素材は東洋紡が新開発した「熱可塑性カーボン」!

 

チューニングにおいても、もはや欠かすことのできない存在となっているカーボン素材。特に軽量・高剛性なドライカーボンは、外装パーツの軽量化に関しては欠かせないものになっているし、使うこと自体が高性能なチューニングカー、レーシングカーの証と言えるものになっている。また、耐熱性の高い摩擦材としてクラッチ部品などにも重宝されているし、その存在感からドレスアップパーツとしてのニーズも少なくない。

 

 

そして、カーボン素材の軽量・高剛性という性能は、レーシング&チューニングの分野だけでなく、自動車メーカーが燃費向上などのエコ目的でも注目、その開発が進められている。

 

今回、東洋紡(素材)やラピート(生産)などと共同開発し、カーランドバーデンが発表したカーボンホイールもそういった流れの中で開発が進められてきたであろうパーツのひとつ。

 

これは、東洋紡が新たに開発した「熱可塑性カーボン」という新素材が使われ、スタンパブル工法というプレス圧縮成型にて製作が行われたという代物。製法(熱可塑性炭素繊維強化複合材料)の英字の頭文字をとって『CFRTP WHEEL』と銘々されている。

 

これまでも多くのメーカーが従来の素材・製法でカーボンホイールの開発にあたってきたが、どれも市販にはたどり着かなかったと言われているが、今回の素材・製法については信頼性も高く、市販化に向けて弾みがついている様子。

 

 

ちなみに、お披露目されたカーボンホイールはコペン用で、試作品はその強度や軽量化率を検証するため、純正ホイールに準じた意匠で製作されたとのこと。その結果、強度を純正アルミホイールと同等に保ちながら、約46%の軽量化に成功しているという。

 

今後は、実際の装着・走行テストなどを重ねて市販化を目指すが、順調に進めば数年後には量産モデルとしての市販化が開始できるのではないかとの見通しだ。

 

バネ下重量の低減は、実際に数値を大きく上わまるほど運動性能を高める要素。

 

アルミホイールからカーボンホイールへ、高性能スポーツカーの足もとがより軽快に変化していく時期も意外と近くまできていそうだ!!

 

取材協力:カーランドバーデン安城店

 

 

東洋紡が新開発した熱可塑性カーボンの新素材を使い、ラピートでプレス圧縮成形(スタンパブル工法)され製作されたというカーボンホイールの試作品。すでにJWLの規格に適合させるところまで開発は進んでいる様子だ。今後、実地テストを得て生産性を高めることで、量産品として市販化することを目指している。

 

ホイールのリム、ディスクなどはカーボンで製作されるが、取り付け部に関しては安全面に配慮して、柔軟性のあるアルミ合金をはめ込むことで対応。カーボン素材の硬さに対応する策が盛り込まれていた。

 

カーボン製ということで、素材感を活かしたクリア塗装が主体になるかもすれないが、多くのニーズに応えるため、塗装に関してもテストを重ねている、というのも、カーボン素材の高度があだとなり、塗装の食いつきが強くないのだとのこと。そういたカーボンの特性にも対応した塗装の工法までテストしているのだ。

 

これは、コペンの純正ホイール。ホイールメーカーのラピート社がコペンのホイールをモチーフに試作を行ったことがきっかけとなり、コペンを得意とするカーランドバーテンが開発協力するという流れが初期にあったという。ちなみに、強度や重量の比較などを行うために純正に準拠したデザインで試作テストを重ねてきたが、製品化にあたってはオリジナルデザインのホイールとして開発が進められていくという。