【最強ホイール解体新書】鋳造に拘るエンケイがあえて鍛造を採用した理由とは… 「RS05RR FORGED」

2018/12/05 14:22

剛性と軽量を高次元で両立させた設計力に鍛造の高強度まで融合!

 

エンケイのスポーツモデルラインアップにおいて、最高峰シリーズに位置するのが“レーシング”であり、なかでも2012年にリリースされた『RS05RR』は、その高い性能とデザイン性からロングセラーとなっているモデルだ。

 

RS05RRを始めとするエンケイホイールの大半は、鋳造製法を採用する。「鋳造ホイールは鍛造ホイールに性能で一歩譲る」というのが一般的な認識だが、エンケイは最高の鋳造ホイール製造技術と設計力を注ぎ込み、鍛造ホイールに真っ向から対峙してきた。

 

 

アルミホイールに用いられる鍛造素材と鋳造素材を比較すると、素材強度は鍛造に軍配が上がる。しかし、エンケイは『タービル鋳造システム』と『MATプロセス』という独自の製造技術でこれを対策。金属組織を綿密化することで、鍛造ホイールに肉薄する素材強度を獲得している。

 

また、ホイール性能でポイントとなる重量と剛性(応力によって生じる歪みに対する変形しづらさ)については、鍛造素材と鋳造素材はほぼ同等。つまり、ここから先は設計力がホイール性能のカギを握るわけだ。

 

 

そして、コーナリング中にタイヤを路面にしっかりと接地させる(=インナーリムの変位量を抑制する)ために、スポークは幅ではなく奥行きを稼ぎ、また、応力を分散させるために15本のフィンスポークを配置。この重量と剛性の高バランスを実現したのが、RS05RRなのである。

 

そんな最強のチューニングホイールだが、レクサスLCやLSといった最新のヘビー級プレミアムカーが21インチモデルを要望するのに対し、なんと「鍛造製法」という策を採用してきた。鍛造素材のメリットを活かし、さらに本来の設計力と融合させることで、強度/軽量/剛性を超高次元でバランスさせてきたのだ。

 

そのロングスポークならではの迫力と、鍛造削り出し特有の緻密な高級感。履きこなせるモデルは限定されるが、RS05RRフォージドが奢られたスーパースポーツは、さらなるプレミアムへと昇華。圧倒的な存在感を発揮させることが可能だ。

 

PHOTO:Shinichi Tsutsumi

 

製品仕様
ENKEI
WPS RS05RR FORGED

 

設定サイズ

INCH SIZE H-P.C.D. INSET PRICE
(WITHOUT TAX)
21 9.0J 5-120 19 ¥165,000
5-112 19
10J 5-120 19 ¥175,000
5-112 19

※カラー:ブライトシルバー

 

 

RS05RRフォージドは21インチのみの設定。なお、カラーはブライトシルバーのみの設定で、ブリッツLC500が装着するマットブラック仕様は東京オートサロン2018出展用プロトタイプとなっている。

 

スポーク幅ではなくスポークに奥行きを与えることで、走行時の旋回中にコーナー外輪側のインナーリムにかかる高負荷に対し、変形量を抑える=「高剛性」設計。その上で応力分散に優れるマルチスポークという理由から15本が選択された。

 

スポークのシャープさに加え、リムエンドまで伸ばされたデザインが大径感をアピール。スポークはリムフランジからビードシートまで押さえることで、より高い剛性を確保。スポークデザインは鍛造削り出しのプレミアム性をアピールするため、ディテール調整も行われている。

 

15本マルチスポークをリムエンドからセンターパートに向かって落とし込む、立体的なコンケイブデザインを採用。シャープさとダイナミックさが絶妙に絡み合うことも、RS05RRRフォージドの魅力だ。