【激走!高速周回路ATTACK!】R35GT-Rは雨でも300キロ出るのか!? 実際に試してみた
公開日 : 2018/11/28 00:07 最終更新日 : 2018/11/29 00:53
ゼロスタートによるフル加速をリミッター到達まで計測、到達距離/時間や各ポイントでの数値をGPS式データロガーで引き出して、メーカー公表スペックからは読み取れない性能を明らかにしていく禁断のテストを実施。ステージは高速周回路、アタックドライバーは飯田章。あいにく当日はテスト直前まで雨が残り路面コンディションに変化があったため、あくまで参考数値となる。
NISSAN GT-R 【R35】
テスト車両グレード:NISMO(1544万4000円)
2014年モデル
最高速:291.34km/h
※サーキットモードにてリミッター解除
※ハーフウェットのため参考値
0→ 50km/h加速:2.20秒/12.93m
0→100km/h加速:4.42秒/59.92m
0→150km/h加速:7.50秒/167.59m
0→180km/h加速:10.29秒/295.90m
圧倒的なスタビリティ! ほぼドライと変わらない安定性を発揮!
目指したのは世界でも最高峰の走行性能。その速さは「誰でも、どこでも、いつでも」。そんな高い目標を掲げて開発されたR35型GT-Rは、デビューと同時期に行われたニュルのアタックで当時の市販車最速タイムを刻み、世界にその名を知らしめた。
しかし、ライバル勢が驚いたのは単なる速さだけでなく、雨や滑りやすい路面など条件が悪くなればなるほどライバルとの差が広がっていく全天候型性能。熟成を重ねたAWDシステムが確実に路面を捉え、矢のような加速性能でも超高速域での安定性がズバ抜けているのだ。
飯田ドライバーのコメントも、心理的影響の出る最高速以外、ドライとなんら変わりない感覚で走ることに改めて驚いたという。
今回のアタックは、パフォーマンスの頂点を目指してエンジンからシャシー、空力までバージョンアップした「ニスモ」の2014年モデルを使用し、サーキットモードでリミッターを解除して行った。
ひとりの職人が1基ずつじっくりと手で組み、全数検査をして性能を確認した後に組み付けられるGT-R専用設計のVR38DETT。初期型は480㎰だったが熟成を進め、現在は標準仕様でも550㎰を発生。テスト車のニスモは高風量タービンの装着などで600㎰を誇る。
タイヤのリムずれを防ぐローレット加工が施されたホイールを採用。ニスモはRAYS製アルミ鍛造の専用ホイールに幅を広げたタイヤ組み合わせるほか、ハブボルトなども高剛性タイプに変更されている。
大径タコメーターを中心に配したスポーティなレイアウト。液晶表示部は小さめだが、車両情報などはインパネ中央のマルチディスプレイに表示され、その表示項目は多岐に及ぶ。速度計は340km/hまで刻まれている。
スイッチにより、「VDC-R(4WD協調制御)」「サスペンション」そして「トランスミッション」の3つのパートに分けて車両特性を瞬時に切り替え可能。いずれも走りを極めた「R」モードでGT-Rが本領を発揮する。2ペダルの6速MTは、リヤに配置されるトランスアクスルタイプだ。
【主要諸元】
車両型式 | DBA-R35 |
駆動方式 | AWD |
エンジン型式 | VR38DETT(V型6気筒DOHC) |
過給機 | ターボ |
総排気量 | 3799cc |
内径×行程 | 95.5mm×88.4mm |
圧縮比 | 9:1 |
最高出力 | 600ps/-rpm |
最大トルク | 66.5kgm/5800rpm |
パワーウェイトレシオ | 2.85kg/ps |
燃料供給装置形式 | ニッサンEGI(ECCS)電子制御燃料噴射装置 |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク容量 | 74L |
燃料消費率 | 8.7km/L(JC08モード) |
トランスミッション | GR6型デュアルトランスミッション |
変速比 1〜6速(後退) | 4.056/2.301/1.595/1.248/1.001/0.796/3.383 |
減速比 | 3.7 |
タイヤ | F:255/40ZRF20 R:285/35ZRF20 |
ブレーキシステム | 油圧式ベンチレーテッドディスク |
サスペンション | F:ダブルウィッシュボーン式 R:マルチリンク式 |
全長×全幅×全高 | 4680mm×1895mm×1370mm |
ホイールベース | 2780mm |
最小回転半径 | 5.7m |
車両重量 | 1710kg |
前後重量配分F:R | 930kg/780kg |
乗車定 | 4名 |
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