【TOP SECRET V12 Supra】スモーキー永田+V12スープラによる伝説のナルド最高速アタックをプレイバック!

公開日 : 2018/11/27 14:22 最終更新日 : 2018/11/27 19:48


偉大なる挑戦

 

   

 

エンジントラブルを抱えながらもオーバー350キロを何度も記録

 

最高速度は358.22キロ!

 

3月16日午前6時。決戦のとき。朝日がうっすらと顔を覗かせる南イタリアの朝に包まれるなか、至宝のV12ユニットは目を覚ました。コクピットには、いつになく深刻な表情のスモーキー永田がたたずんでいる。

 

1周約14kmという広大な「ナルドリング」で、自身がドイツ・アウトバーンで記録した341キロという最高速度の更新は絶対条件。スモーキー永田の闘志がマシン越しに伝わってくる。

 

そしてコースイン。与えられた時間は、泣いても笑っても2時間(占有時間)だけだ。思い残す事など何もない。自分の夢を掴むために踏み抜くだけだ。

 

決意のフルスロットル。V12の甲高いエキゾーストサウンドがナルドを覆い尽くす。

 

 

が、しかし…、現実は想像以上に厳しかった。なんと350キロを超えたところでオーバーヒートが発生。回転数も7500rpmまでまわるどころか、5800rpmでストップしてしまったのだ…。

 

「350キロを超えたあたりで、アクセルが重くなってきて加速も鈍っちゃうんだ。水温も107度まで一気に上がっちゃったし…。日本でさんざんテストしたんだけどな」。そう言い残し、再びコースイン。…無情と表現すべきだろうか。その後、何度トライしても結果は変わらず、353.88キロ、356.87キロ、358.22キロ、355.11キロ、356.21キロ…と、350キローオーバーを連続で記録するものの、目標である380キロには届かなかったのだ。そして、そのまま2時間のアタック時間が終了した。

 

結果、公式のMAXスピードは3本目に記録した358.22キロだった。

 

 

「シフトアップのタイミングやアクセルの踏みかたをいろいろ変えてみたけど、6速のときに高回転がまわらなくなって、5800〜5900rpmで止まっちゃう。水温の上昇もそうだけど、もっと違うところに原因がある気がする…」。自分を責め続けるスモーキー永田。続けて「ごめんなさい、本当に悔しい! でも、走ってみたらパワーとか水温とかいろいろな問題点が見えた気がする。このままじゃ終われないから、もっとマシンを進化させて再チャレンジします!」。

 

この結果をどう受け止めるかは読者それぞれの判断に委ねるが、たった2時間のあいだに350キロオーバーを連続で5回も叩いた事実、最後まで諦めずにマシンを信じて踏み続けた闘志、そして記録を達成できずスタッフ全員に何度も謝るその姿には、カメラマンやビデオ班を含めて現場にいたスタッフ全員が強く心を打たれていた。

 

スモーキー永田はリベンジを誓った。そう、トップシークレットの380キロオーバーチャレンジはまだ続くのだ。そしてそれは、かなり近い将来に実現するであろう“最高速ジャンキー”からのマニフェストとして受け止めたい。

 

 

ATTACK時のV-BOXログデータ

これは高性能GPS型ロガー機「V-BOX」のログデータを切り取ったものだ。230キロからアタックを開始して最高速地点となる358キロまで急激に山が立ち上がっている。300キロオーバーの領域でもまだ加速していることを考えると、たらればの話になってしまうが、トラブルさえなければ360キロどころか380キロ到達も夢ではなかったかもしれない。