【TOP SECRET V12 Supra】スモーキー永田+V12スープラによる伝説のナルド最高速アタックをプレイバック!

公開日 : 2018/11/27 14:22 最終更新日 : 2018/11/27 19:48


夢を、現実に。

 

湾岸最速のチューニングカーを生み出しては、公開不能な記録を樹立しつづけるトップシークレット。しかし、2007年に発表したV12ツインターボ仕様のスープラは違った。ナルド攻略をコンセプトに、世界に堂々と公開できる記録の樹立を目標に開発されていたからだ。そして2008年3月、ついにチューニングカー最速レコード更新という自身の壮大な夢を叶えるべく、スモーキー永田は南イタリアのナルド(正式にはナルドテクニカルセンター)へと挑んだのだ。【OPTION2008年4月号より】


最高速の聖地で輝きを増す金色の戦闘機

 

 

V12スープラのメイキング

 

V12スープラのパワーユニットは、2JZではなくセンチュリーに搭載される5LのV12ユニット(1GZ-FE)に、HKSのGT-RS改タービンを両バンクにマウントしたツインターボ仕様となる。エンジン内部は、エスコート製の5A-Gピストンに同社のB18Cコンロッドで強化し、さらにヘッドも燃焼室やポート研磨を実施。オリジナルのメタルガスケットも投入している。

 

 

さらに、ノーマルの5800rpmというローレブリミットも、L型用の強化バルブスプリングなどを流用することで7500rpmにまで引き上げられている。ラジエターは大容量タイプをリヤへと移設しているが、高速域では水温に不安があったためフロント側にも小型ラジエターを追加している。これで水温は85度前後をキープしたままオーバー300キロの世界へと突入できるというわけだ。

 

そんなV12ツインターボユニットの制御には、F-CON Vプロを2機使用して片バンクに1機のVプロを配するツイン制御システムを確立。結果、パワーは850psまで高められ、さらに2本のウエットショット式NOSを噴射することによって、ブースト圧1.3キロ時に実測943ps、トルクに至っては103kgmを発生するまでに進化しているのだ。

 

最高速に欠かせないミッションはJZA80純正ゲトラグ6速を使用し、輸出用の3.1ファイナルと275/40-19という大径のタイヤを組みあわせる。これで計算上は6速7000rpmで370キロ、7500rpmまでまわれば400キロを突破することになる。

 

 

また、空力を左右するエアロパーツも徹底チューンを慣行。オリジナルの「スーパーGフォース・ワイドボディキット」は、スモーキー永田のこれまでの経験から空力に有利な形状を最優先にデザイン。車重は1700kgと超ヘビー級だが、スモーキー永田の「最高速なら車重は多少あったほうが安定する」という経験則から軽量化はあえて行っていない。むしろエアコンやオーディオといった快適装備をすることで、リラックスして最高速に挑めるメイキングとなっているのだ。

 

しかし、これだけの最高速仕様をもってしてもナルドの巨大な壁はスモーキー永田とV12スープラを苦しめることとなる……。

 

PHOTO:Nobutoshi Kaneko

 

 

スペック

■エンジン:1GZ-FE(4996cc) HKS GT-RS改GT2835ツインターボシステム/ウエットショット式NOS×2/F-CON Vプロ×2/ORC709クラッチ/ゲトラグ6速ミッション/機械式LSD/ファイナル3.1

■フットワーク:アラゴスタ トップシークレットバージョン+ロベルタカップ/トラスト GReddyブレーキ キット(F8ポッド R4ポッド)

■ホイール:ボルクレーシングGTF(F9.5J+4 R10.5J-15)

■タイヤ:ポテンザRE050(F245/35-19 R275/40-19)

■エクステリア:スーパーGフォース ワイドボディキット

■インテリア:デフィ スーパースポーツクラスター/ブリッド セミバケ

 

タイヤはポテンザRE050。時速200キロ以上で走ることを前提に開発されているだけに、今回の挑戦にはベストチョイス。路面温度9度の状態で1周してきても空気圧は0.3キロ、表面温度も約10度上昇した程度で終始安定していた。

 

アタックドライバーは、もちろんスモーキー永田。今回ばかりは私服というわけにはいかず、アライのヘルメットにアルパインスターズのレーシングスーツ、グローブで正装。「ヘルメットからの視界はいつもと違う…」とボヤいていたが、これが正しいここでのスタイル。