【大島優紀 × S15シルビア】シャコタン+ドリフトの究極形態! プロチューナーすら驚く「おしまゆシルビア」見参!

公開日 : 2018/11/24 14:10 最終更新日 : 2018/11/29 17:53

18インチ・フルエアロこそ至高! 完全無欠のシャコタンドリ車

 

 

ベストオブドリドレを目指して

 

愛車に乗りながら少しずつ改造を加えていくやりかたと違って、大島くんのクルマ作りは完成後に乗る期間や、やりたい目標を事前に定めた上で製作する。まずコンセプトがありき。

 

例えば、ストラットの高さを変えてシャコタンでも足のストロークを稼ぐ、というGTカー的な理詰めのコンセプトを実現するために以前製作したパイプフレーム号がそう(ところが乗ったら微妙だったらしい)。

 

 

そして今回のマシンのコンセプトはズバリ、車検に通るギリギリのボディ加工で限界のシャコタンドリ車。車高を上げて純正アームやメンバーに換えれば、下まわりの検査をされてもなにも言われないように、というのがひとつのテーマだった。

 

さらに妥協できない条件としてフルエアロ&ホイール18インチは絶対。そのため、いかに擦っても割れないかを考えてFRPの重ね貼りで強化しまくり、できあがりは写真の通り大島くんが乗ってもびくともしないのがすごい。

 

 

ホイールのほうは前後サイクルフェンダー化した上で、フロント11J、リヤ12.5Jの超深リムを飲み込み、加工ナックルを入れて全切りも可能。そのホイールもリム打ち換えを依頼して特注した、おそらく日本一の深リムのVS-KFだ。

 

極めつけのエンジンだって2.1L化したSRにTD06-25Gタービンを組んだ550馬力仕様を搭載。全方位にスキを残さない、自分の条件の範囲でやり尽くしたとも言える改造をもりこんだ理想のドリ車に仕上げた。

 

そして、なぜこれだけのフル改造を徹底したか。すべては2016年のドリドレ走(毎年開催されているドレスアップ&ドリフトの走行会)でベストオブドリドレ賞をゲットするため! 昨年はパイプフレーム号の製作が間に合わず悔しい思いをし、その場で「来年は絶対に賞を獲りに帰ってくる!」と宣言したから。

 

2015年11月に作りはじめたものの、これだけ手の込んだ改造がテンコ盛りだと簡単に終わるわけがない。最後は徹夜続きで、仕上げの作業は5月のドリドレ走の移動中まで続いたほど。だからシェイクダウンがそのまま本番っていう状態で乗り込んだドリドレ走だったけど、なんと最後まで走ることができずにエンジンブロー…。

 

 

それでも、シャコタンドリ車としての完成度の高さと、数少ない周回で見せた参加者いちの白煙の量がギャラリーの注目を釘付け。モンクなしのベストオブドリドレに輝くことができたのである!

 

それからエンジンを載せ換えて半年。すでにもうこのS15に未練はなく、手放すことを決めた。たしかにもう手を入れるところが残ってないといえばそうなんだけど、もったいないような…。

 

でも大島くんには野望がある。それはJZX100か現行86でドリ車を作ること! シルビアではもうやることがないから、次なるベース車というわけだ。その改造資金に充てると聞いて納得。一体どんなドリ車が完成するのか楽しみです。

 

(ドリフト天国2016年12月号より抜粋)

PHOTO:Hiroki Iwashima/鳥屋さん

 

 

18インチ11.5Jのホイールを履いて全切りできるサイズを狙って作ったサイクルフェンダーが特徴的。重量感を出すために加工の面倒な1.6mm厚をあえて使用。ドリドレ走をだれよりも白煙モクモク走れるように、と2.1L化したSRにTD06-25Gで最大550ps。バーリングされたステンレスのプラグカバーはオリジナル品だ。

 

大拡張されたフェンダーを回避するために施したインタークーラー&ラジエターのVマウント化。オイルクーラーも含めすべてコアサポート内へおさめるため、位置決めはかなり苦戦したそうだ。

 

リヤのタイヤハウスもサイクルフェンダー化で拡大。4名乗車のまま車検を通せるように…とリヤシートが付けられる最小限の加工で狙ったサイズのタイヤとホイールが履けるように作ってあるんだ。

 

外装とくらべると比較的おとなしめな室内。黄色のキャンディで塗られたダッシュ貫通の12点式ロールケージは、ガゼットプレートを通じてピラーに溶接した本気仕様。ルームミラーがあった位置のロールバーにはデフィの4連メーターが設置されている。

 

チームリーダーの石塚180SXとおなじスピリット玲のリヤディフューザーを装着するためにトランクフロアをかさ上げ。ドリケツの12Jがすっぽり入る大きさで、おなじように高さを拡張したトランクスルーのおかげで、クロスバーを生かしたままでも3本を室内、1本をトランクで計2セット積めるようになった。

 

エアロやフェンダーの固定に使われている金色の物体はなんとピアスボルト! ボンネットダクトはクレンツェ、フェンダーはBBSと銘柄を使いわけているところがニクい。

 

326パワーの満力ウイング(もしくは大塚風グッバイウイング)もリーダー石塚号に影響されてチーム員がみんな付けている共通点。大塚風鼓膜破りも同様。そういえば前後ともタイヤがトライアングルなのは、性能よりもパターンが好みだからという1点で選んでるそうだ。