【1973 DATSUN 240Z】プレジデントのV8ユニットをツインターボ化して換装する衝撃のZ!

公開日 : 2018/11/24 11:22 最終更新日 : 2018/12/29 14:58

700psオーバーの心臓部! 唯一無二の過激なS30ストリート仕様だ!

 

実力派チューナーの遺作

 

歴史的なスポーツカーとして、世界中に多くのファンが存在するS30Z。このクルマが他のスポーツカーと少し異なるのは、未だにワールドチューニングベースとしての人気を保ち続けているところだ。

 

中にはすでに定番となったRB系エンジンスワップだけでなく、ロータリーやSRエンジンなどを搭載する例も多い。また、アメリカではV8エンジンを搭載するためのメンバーキットなども存在している。

 

ここで紹介する車両は、日本で生産されアメリカで販売されたレフトハンダー。1973年(昭和48年式)のダットサン240Zというモデルがベースとなる。

 

 

そして、このZも多くのチューンド同様に、世界に唯一の過激なスペックを求めてチューニングされたもの。なんと、プレジデント用VH45エンジンをツインターボ化して搭載し、700psオーバーを目指している。

 

この車両は、実力派チューニングショップ「Dookie’s」の故・込谷さん(2016年に癌で永眠)が、ライジングのスタッフ時代に自らの技術力を高めることを目的にメイキングしたマシンだ。その情熱と拘りはハンパではなく、パイピングはもちろん細かなステー1本まで時間を惜しまずに“美しいものを作る”というスタンスを徹底しているのである。

 

 

その他、ボディワークも徹底され、エンジン周辺の作り込みはメカ好きなら見た瞬間に感動してしまうほどクオリティが高い。作り手がトコトン拘り、クルマと向き合って作ってきたというオーラが十分に伝わってくるというものだ。

 

 

ちなみにこのマシンは、排気量にちなんで車名も450Zと名付けられている。

 

PHOTO:Hiroki Iwashima

取材協力:dookies

 

 

プレジデント用VH45エンジンにTD06をツインで組み合わせたエンジンは、超難作業の後に搭載された。見事なまでの空間レイアウトはもはや芸術の域だ。ミッションはプレジデント用のベルハウジングにアダプターを介し、Z31用のボルグワーナー社製ミッションを装着している。

 

サージタンクまで含め、左右バンクで完全に独立した経路をもつ吸排気。排気は、左右それぞれ80φ→90φのメガホン構造とし、じゅうぶんなキャパシティに仕上げている。素材はチタンを多用することで重量増を回避。タービン、タービンは装着位置がオイルパンより低いため、ポンプを使ってオイルをリターンさせている。

 

 

手間を惜しまずに製作されたのはエンジン関係ばかりではない。室内はダッシュボードやセンターコンソールなどがFRPでワンオフされ、デフィ&オートメーターはアルミで削りだしたベゼルに組み込まれている。シートはBNR34用、ロールケージは試行錯誤を重ねたもので、フロントストラットまで貫通している。

 

ブレーキはZ32用を前後に移植。車重が軽量なため制動力は十分!

 

どうしても取り入れたかったというのがパワーステアリング。油圧式のものを移植するスペースが確保できないことから、軽自動車用の電動パワステを移植。

 

ドア後半〜リヤクォーターまでを板金によってブリスターフェンダー化。また、脱着できる外板はドアも含めすべてFRPに交換され、フロント意外のウインドウはポリカーボネイドで製作されているなど軽量化に余念がない。