【SUKEKAWA AUTO BODY シルビア-S13-】セルシオV8エンジン搭載の左ハンドル仕様!! 異端な進化を続けるS13ドリフトスペック! | web option(ウェブ オプション)

【SUKEKAWA AUTO BODY シルビア-S13-】セルシオV8エンジン搭載の左ハンドル仕様!! 異端な進化を続けるS13ドリフトスペック!

とある走行会で、やたらバリバリいわせてるシルビアがいるなーと思ってエンジンルームをのぞいてみたらセルシオのV8が! しかも左ハンドル!? そのほかの作り込みもハンパじゃないからどこぞの競技仕様かと思いきや、このクルマはオーナーの助川さんが海外のキットをうまく使いながらローコストに仕上げた自己満足のエンジョイ仕様だったのである!(ドリフト天国2017年8月号より抜粋)


改造のすべてが自己満足! オーナーの理想を詰め込んだアンリミテッドなドリ車メイキング!

 

 

おどろくほどローコストで実現する1UZ化

 

構想から完成までに費やした期間は約1年。本業(一般整備メカニック)の合間にコツコツと作業を進めて、撮影時がシェイクダウンという状態だった。

 

最初は競技車両だと思ってたのだけど、完全なエンジョイ仕様と聞いてビックリ。テーマは目立つこと! つまり、このシルビアは助川さんがやりたいと思った改造をすべて詰め込んだ夢のドリ車ってわけだ。

 

 

まず注目したいのはドラポジ。ブラジルで育った助川さんはなんだかんだ左ハンドルのほうが得意。そこで240SXのダッシュボードとラックを用意してS13ベースで左ハンドル化を敢行。あわせてペダル類も社外のオルガンにしているが、これはイギリスのコンプブレーキというメーカーのキットで、油圧サイドもふくめて送料込み6万円! 安い!

 

 

そしてエンジン。積まれているのはセルシオ後期の1UZ-FEで、これは解体車ごと3万円でゲットした。搭載には海外の載せ換えキットを使っているのだけど、送料込みで28万円くらいとのこと。キットにはエンジンマウントだけじゃなく、フライホイールやクラッチ、ミッション変換プレート、ペラシャまで含まれてるから用意するのはSRのミッションくらい。そう、エンジンハーネス関係の作業をのぞくと、載せ換えにかかる費用はエンジン込みで30万円ちょいなのである!

 

「2JZもSR20もいまはめっちゃ高いでしょ。だから捨て値で手に入る1UZにしてみたんだ。もともとV8サウンドが好きだったってのもあるかな。トルクがあるからイジんなくてもそこそこ走れるし、導入コストを考えたらアリだと思うんだよね」とは助川さん。海外のパーツをうまく使えば、魔改造でもローコストに仕上げることができるという好例だ。

 

 

とはいってもオカネをかけるところはキッチリかけてるのが助川流。足回りは前後ともMAXのリミットブレイクをおごってるし、外装もロケットバニーの超ワイド仕様! ホイールもクレンツェLXZのリバレルで強烈な深リムだし。

 

この日はアライメントもまだちゃんと取れてない状態での走行だったんだけど、時間が進むにつれ角度が深くなっていって白煙の量も増えていた。ジャンルとしてはドリドレ系なんだろうけど、適度なローフォルムが独特の存在感を放っているし、V8化って聞くとオカネかけまくりのショーカーしかイメージできなかったけど、意外と現実的だってことを助川シルビアは教えてくれた気がする。

 

 

PHOTO:Mitsuru Kotake

 

エアロはロケットバニーでリヤウイングがMAX。ボディカラーはホンダ・オデッセイのブラックパールアメジストをベースにパールを増量させたオリジナルだ。深リムのホイールは19インチのクレンツェLXZ(F11J-53 R12J-53)。

 

1UZエンジンはクーリング系を強化したていど。もともと280馬力でトルクが41キロもあるから十分というわけだ。セルシオ純正のエンジンハーネス&ECUを移植して動かしてる。そのままだとシルビアのメーターやら電気関係は機能しなくなるがサーキット専用と割り切ってるから問題なし。いずれはツインターボ化したいんだって。

 

フロントのアームとナックルはマックスのリミットブレイクで、タイロッドはD-MAX。車高調もマックスを注文してるんだけど納期がおくれて現在はテキトーな中古品とのこと。アライメントもまだ取ってない状態。

 

切れ角アップ対策&11Jのマイナス53という強烈なサイズのリバレルホイールを履くことを前提にタイヤハウスの90%は作り直されている。ストラットタワーからまえはパイプフレーム化されているのだが、レイアウトなどはフォーミュラD車両を参考にしたそう。

 

リヤメンバーはS15純正を上げ加工して装着。アーム&ナックルはマックスのリミットブレイクだ。

 

リヤトランク内はザックリとカットされ、パイプフレーム化。燃料タンクはセルシオ純正なんだけど赤い隔壁で囲ってるから安タン仕様っぽく見える。

 

240SXのラックとダッシュボードを使って左ハンドル化。ステアリングシャフトはS13用のままだ。ハンドルとクイックリリースはアメリカのNR-G。シートはブリッドのジータⅢだ。

 

油圧サイドはセンターコンソール内にマウントしてスッキリ。その横にキーシリンダーを配置してるのもレーシーだ。ミッションはSR20純正5速。ペダルは油圧サイドとおなじメーカー「コンプブレーキ」のキットだ。

 

ロールケージはオリジナル。サイトウロールケージで40φのスチールバーを買ってベンダーで曲げながら好きに作った。

 

ヘッドライトは24連LEDの作業灯で代用。ゴムで周囲を覆って雨水対策してたりもする。ウインカーも社外のLEDを使ってるから古さをかんじさせないツラ構えになっている。

 

 

助川マサヒコさん

25年前にブラジルから日本にやってきた日系ブラジル人ドリフター。仕事は昼間は民間自動車整備のメカニック、整備工場の営業時間外は工場を借りてチューニングショップ「スケカワオートボディ」をオープンさせるというふたつの顔を持つ男だ。