【チューニング時代を築いた名車たち -1970年代-】市販車レースの興隆と共に改造が激化、メカチューン全盛期の到来【フェアレディZ × サバンナ】

公開日 : 2018/11/19 09:35 最終更新日 : 2018/11/19 09:38


レシプロエンジンVSロータリーエンジンの熱き戦い

 

 

FAIRLADY Z【S30】 ×  SAVANNA【S124】

 

1960年代にスタートした市販車をベースとした改造車レースが、さらに盛り上がり熾烈な戦いが繰り広げられた1970年代。レースデビュー以降50勝という金字塔を打ち立てたハコスカGT-Rや、そんなハコスカを打ち破り一躍レースシーンの主役となったカペラやサバンナといったロータリーエンジン搭載車などが登場したのもこの時代だ。

 

この当時、ターボがまだ普及していなかったため、出力向上策としては排気量の増大や高回転化を軸にしたメカチューン、つまりNAチューンを追求していくのが常套手段であった。

 

レシプロエンジンであれば、吸排気の高効率化から始まり、ハイカムの導入や圧縮比向上、燃焼室形状の最適化、バルブ径の拡大、そして排気量の拡大などによってエンジンの高性能化が図られていたのだ。そして、その手法は次第にストリートマシンにもフィードバックされていくこととなった。

 

同じく、ロータリーエンジン搭載車も初の量産エンジンを搭載するコスモスポーツ発表から積極的にレースに参戦して性能を高めていった。ポート形状やアペックスシールなど、ロータリーエンジンに関する研究開発において当時のレースは最適なテストフィールドとなっていたのだ。

 

 

そんな1970年代を代表する車両として取り上げるのは、今なお旧車として高い人気を誇るフェアレディZと、富士グランチャンピオンレースなどで活躍したサバンナRX-3。レースシーンで巻き起こったハコスカ&フェアレディZ VS サバンナの構図は、ストリートでL型 VS ロータリーというエンジン対決にまで発展していった。

 

そして、これらエンジンのNAチューンで養われたノウハウが、後に登場するRBエンジンや13Bエンジンという後継ターボエンジンのチューニングにも繋がっていくことになるのである。

 

PHOTO:Nobutoshi Kaneko