【世界一のスピード違反で逮捕されたスモーキー永田という男】いま明かそう、あの事件の真相を。

2018/11/10 18:00

イギリスの公道で318km/hで逮捕された事件の真相を、トップシークレット永田和彦が語る!

 

「あ、会社つぶれちゃった…。あのときはそう思った」。そのように当時を振り返るスモーキー永田。“あのとき”とは、もちろん「イギリスの公道で世界一のスピード違反を記録して逮捕」され、世界中に衝撃を与えた事件だ。


イギリスのチューニング雑誌との出会い

 

遡ること20年。1998年の1月、東京オートサロンの会場が全てのはじまりだった。

 

東京オートサロンへ取材にきていたイギリスのチューニング雑誌「MAX POWER」がトップシークレットのチューンドGT-Rに感激し、イギリスで開催されるモーターショーへの出展を熱烈オファーしてきたのだ。当時のイギリスではGT-R人気が凄まじく、現地価格で1000万円を軽く超える高級車、みんな憧れのスーパーカーだったのだ。

 

残念ながらトップシークレットのGT-Rはその時期、別の予定が入っていたため、替わりに0-300バトル仕様として仕上げていたRB26DETT搭載のスープラをひっさげて、1998年10月25日にイギリスへ向かった。

 

 

「イギリスのモーターショーでは大好評だった。まわりにはイタリア車やフランス車のチューンドが並んでいるだけだったので、金色のスープラは相当のインパクトがあったみたい」。

 

じつはこのイギリスのモーターショーはかなりお堅いイベントで、日本で言えばオートサロンではなく東京モーターショーに近い雰囲気だったそう。そんなイベントにMAX POWER誌はブースを出展し、チューンドを5台ほど展示していたのである。

 

「でも、この期間は日本でドラッグレースのシーズンでさ。忙しかったから10月30日に途中で帰国したんだよね」。

 

11月3日、ふたたびイギリスへ。

 

「今度は出展車両の引き取りと、MAX POWERの取材だった。11月4日の朝からサーキットでウチのスープラを走らせて、夜はストリートって流れだったかな」。

 

事件はそのストリート取材中に発生した。

 

 

 

3台のパトカーに囲まれた!

 

「ロンドンから北へ2時間ほど行った街の高速道路、たしかA-1という名前だったと思うんだけど、ここが交通量は少ない上に4車線あってめちゃくちゃ走りやすかったんだ」。

 

 

時間は午前4時。撮影をはじめてからもう2時間が経過している。そろそろ撤収しようと考えて300km/hから減速をはじめたくらいのときに、スープラのバックミラーに凄まじい勢いで追いかけてくるパトカーの姿が映った。

 

「やべー!!って、瞬間いろいろなことを考えたよ。正直、会社が潰れることも覚悟した。当時のイギリスの法律って交通違反に厳しかったからさ。スピード違反だけで、日本で言えば人身事故なみの罪になっちゃってたし」。

 

 

無線で連携され、アッという間に3台のパトカーに囲まれたスモーキー永田。言葉も何もわからないまま、その場で逮捕されてしまったのである…。

 

「いろいろ言われたけど、あとで思えば権利や逮捕後の手順の説明だったんだろうね。茫然自失になったボクは、スープラの助手席に婦警さんを乗せて、そのまま警察に向かったんだよ…」。