【S&A Auto Create CP9A】内外装をスタンス系でまとめあげた500psのトミ・マキネンエディション

シェイプドエンジンベイで魅せるだけでなく拘りの2.2Lメカチューンで走りも磨く

 

 

F1テクノロジーも投入!

 

購入してから12年かけて、じっくりと納得できるマシンへと仕上げてきたのがこのトミ・マキネンエディション。メインステージとなる富士スピードウェイと高速ワインディングでの速さとスタイルの高次元のバランスを目指して、細部に至るまで徹底的にこだわりが詰め込まれている。

 

なんといっても圧巻なのは『シェイプドエンジンベイ』と呼ばれるため息もののエンジンルーム。各パネルにはスムージングが施され、配線類は見えないようにレイアウトを変更。ほかにもラジエターコアサポートやストラットタワーまわりをワンオフし、ボディ剛性とスタイリングの向上が図られているのだ。

 

そして、ビレットタイプのヘッドカバーでドレスアップされた4G63は、オーストラリアのニットーパフォーマンス製ストローカーキットによる2.2L仕様。なかでも注目すべきは、クランクに施されたデュラフィニッシュだ。F1からフィードバックされた表面処理で、圧倒的な低フリクションと熱の発生を抑える効果を発揮する。

 

ヘッドのポート部もこだわりの詰まった部分。吸排気の理想的な効率を求めて、フローテストを繰り返しながら、バルブポートを埋めて削り直している。インテーク側はバルブの全周から吸入するように、エキゾースト側は拡大してヌケの良さを追求している。

 

こうしてセットアップされたエンジンに組み合わせているタービンは、ツインスクロールタイプのEFR8374。選択に当たってはフローマップをチェックし、高回転域のパワーだけでなく低回転側のフローがしっかりある立ち上がり特性も重視しているのだ。

 

 

 

スペック

■エンジン(500ps /45kgm)Nittoパフォーマンス2.2Lキット/ケルフォード カム(IN282度 EX292度)、バルブスプリング、チタンリテーナー/ボルグワーナー・EFR8374タービン/プラズマン・サージタンク、67φスロットルボディ/ターボスマート・ウエストゲート×2/サード・燃料ポンプ、ラジエター/ARCインタークーラー/S&Aポートフル加工、フロントパイプ、フルレース加工エキマニ、チタンマフラー

■ドライブトレイン:ATC カーボントリプルクラッチ、カーボンLSD/エボⅧ用6速ミッション

■サスペンション:PCRダンパー/エボ8用フロントナックル

■ブレーキ:ap 6ポットキャリパー+330mmローター(F)、4ポットキャリパー+330mmローター(R)

■ホイール:バラマンディ イレブン(F9.5J×17+28 R9.5J×17+22)

■タイヤ:ディレッツァZIIスタースペック(255/40-17)

■インテリア:レカロ シート/ナルディ 33φステアリング/デフィ 追加メーター

■エクステリア:バリス フロントバンパー/リヤオーバーフェンダー20mm/フロントフェンダーワイド加工

 

 

シェイプドエンジンベイと呼ばれる美しい仕上げのエンジンルーム。4G63エンジンは94mmストロークの2.2L仕様にハイカムを組み込むほか、こだわりの加工や処理が満載だ。

 

フローマップをチェックして選んだタービンはボルグワーナー製のEFR8374。最大750psが可能なサイズながら、低回転からブーストが立ち上がる特性。エキマニは強度の高いフルレースのツインウエストゲート仕様。

 

バフ掛け仕上げのサージタンクと67φスロットルボディは、オーストラリアのインテーク専門メーカーPLAZMAMAN製。燃料インジェクターはインジェクターダイナミクスの1050ccの大容量タイプに変更。

 

『タックドラジエター』と呼ばれるドレスアップ手法だが、ワンオフのコアサポートでサード製ラジエターを前方に移設しながら隠しすっきり収める。見た目を整えつつターボまわりのスペースを稼いでいるのだ。そのほか冷却系はARCインタークーラーと2機のオイルクーラー、パワステクーラーを装備している。

 

エンジン制御はパワーFCによるDジェトロ(エアフロレス)方式としているが、将来的にはECUをハルテックのエリートに変更したいと考えている。

 

車高調整式のサスペンションはPCR製で、スプリングレートはセット荷重で選んでいる。フロントナックルは肉厚で高剛性なエボ8用の純正に変更。ブッシュ類もピロボール化されている。

 

ミッションはエボ8用の6速タイプに変更。クラッチはミッション保護を考慮して、ATS製のカーボントリプルを選択。そのほか駆動系では前後のカーボンLSDは目一杯イニシャルを高めているのが特徴。

 

 

S&Aオートクリエイト 中戸川さん

「強度のある重いパーツをいかに軽く回すかにこだわって、5ℓクラスのNAのようなフラットトルクを目指しているのがこのエンジンです。4G63でポイントとなるのは、ラッシュは生かして、バランサーは殺すこと。エンジン性能がきっちり出てれば、セッティングもラクに決まるもんですよ」

 

 

取材協力:S&Aオートクリエイト