【UNLIMITED WORKS CT9A】2.0Lから2.4L化への排気量アップで異次元の高トルクを手にしたランエボ9!

大排気量&ハイレスポンスターボで実現する未体験レベルの超フラットパワー特性

 

 

ストローク量はなんと102mm!

 

日進月歩で進化を続けているチューニングだが、エンジンやビッグタービンなどで手を加えてパワーを追求していけば、その代償として多少なりとも快適性や耐久性が削られることになる。しかし、そんな常識に真っ向から挑んだのが、アンリミテッドワークスが製作したこのランエボⅨGSRだ。

 

コンセプトは「無理をしないフルチューン」。排気量アップとビッグタービンで500psオーバーという仕様ながら、オーナーの奥様が買い物からお子様の送迎までノーマル感覚で使用できるように、パーツ選択とセッティングが施されている。

 

まず注目すべきは、アメリカのBC(ブライアンクロワー)製キットによる2.4L化。102mmというロングストローク設定と、MIVEC(可変バルタイ)の相乗効果で、分厚い低速トルクを生み出している。加えて、270度のハイカムを組み合わせることで、高回転域のパンチ力もしっかりと確保しているのだ。

 

タービンも世界的に評価の高いアメリカのキャバリ製。選択したCBT30は500psが可能な高風量ながら、低速域でも扱いやすい特性を持つ。ノーマルのエキマニ、アウトレットにも対応するポン付けタービンで、コストパフォーマンスにも優れている。

 

そして「気むずかしさゼロ」を実現する決め手となっているのが、ハルテック製のフルコン。ハイチューンにも対応するDジェトロ制御方式だが、4G63専用のプラグインタイプなので、純正の各種センサーを生かしてエアコン作動時のアイドルアップなども完璧に順応。純正相当のフェイルセーフ機能も備えるので、トラブルのリスクも低く抑えながらフルチューンの醍醐味を味わえるのも大きな魅力なのだ。

 

 

 

スペック

■エンジン(500ps/60kgm)BC2.4Lキット/東名パワード カム(IN&EX270度)、バルブスプリング/キャバリCTB30タービン/ハルテック・プラチナプロ/HKS EVC/サード800ccインジェクター、275L燃料ポンプ/HPI インタークーラー、ラジエター、オイルクーラー/フルレース エキマニ/アンリミテッドワークス・タービンアウトレット、フロントパイプ、チタンマフラー

■ドライブトレイン:クスコ フロントLSD/RS用ハイクロスミッション/アンリミテッドワークス カーボンシンクロ、ACD書き替え

■フットワーク:アンリミテッドワークス オーリンズDFV(ベステックス F16kg/mm R14kg/mm)/クスコ スタビライザー/フルピロボールブッシュ/ブレンボ 8ポットキャリパー+360mmローター(F)、4ポットキャリパー+355mmローター(R)

■ホイール:ボルクレーシングTE37SL(F9.5J×18+22 R9.5J×18+34)

■タイヤ:ゼスティノ グレッジ07RR(265/35-18)

■インテリア:レカロ RS-G/デフィ・追加メーター(ブースト、水温、油温)

■エクステリア:ボルテックス・フロントバンパー、カーボンボンネット、リヤウイング

 

 

 

エボ9用のMIVEC付き4G63は、BCのストローカーキットによる2.4L仕様。ボア×ストロークは86Φ×102mmの設定となっている。ヘッドは東名パワードのハイカム(270度)を装着。冷却系パーツはHPIでまとめあげている。

 

タービンはアメリカのキャバリ製CTB30をセレクト。風量的にはギャレットのGT3071に近く530psも狙えるものだが、トリプルベアリングの採用により低速トルクが犠牲にならないのが魅力。ポン付けタイプだが、耐久性を考慮して丈夫なフルレース製エキマニに組んでいる。

 

エンジン制御はハルテックの4G63専用プラグインフルコンのプラチナプロで行なう。純正センサー類を生かして、アイドルアップやフェイルセーフも機能するため、ノーマル同様の扱いやすさを実現させている。

 

サージタンクやスロットルはノーマルのままとして、コストパフォーマンスも追求。500psのパワーに合わせて、燃料系はサードの800ccインジェクターと275L/hポンプで容量アップを図っている。

 

「4G63チューンのポイントは排気系です」と言うアンリミテッドワークス佐藤さん。このマシンでもオリジナルの75φフロントパイプと85φチタンマフラーで、徹底的に排効率にこだわっている。

 

車高調はオリジナルセッティングのオーリンズDFV。富士スピードウェイや筑波サーキットを想定して減衰力、スプリングレートとも通常よりもハードな設定だが、高い路面追従性によりストリートでの乗り心地も十分だ。

 

インテリアはレカロのフルバケタイプとデフィの追加メーターをすっきりとインストール。メーターパネル前に設置されているのはタイヤのエア圧モニターだ。エアコン、オーディオ装備で軽量化は一切行なっていない。

 

 

 

アンリミテッドワークス 佐藤さん

「4G63のタービン交換フルチューンと言うと、低速域の扱いにくさやブーストレスポンスの鈍さがつきものでしたが、この2.4L仕様は低速レスポンスを犠牲にすることなく、タービン交換車らしい伸びやかな加速が楽しめます。ストールの不安もなく4速1500rpmでも走れるので、街乗りもラクですよ」。

 

取材協力:アンリミテッドワークス