【最強ホイール解体新書】シリーズ最軽量の5本スポーク「ワークエモーションT5R」
公開日 : 2018/11/01 13:16 最終更新日 : 2018/11/14 11:08
負荷を徹底的にシミュレートして導き出された5スポーク!
ストリートからサーキットに至るまで、走りを楽しむクルマ好きへと贈るスポーツモデルがワークエモーション。これまでは走りこむ際に欠かせない剛性面を重視して、応力分散に優れた7本スポーク、9本スポーク、11本スポーク中心にアイテム展開していたが、高剛性と軽さを極めるべくシリーズ初の5本スポークでアプローチしたのが、2018最新モデルのT5Rだ。
そもそも、軽さの追求においては5本スポーク有利になるが、反面、難しくなるのが剛性の確保。特に足元の深みを魅せるスパイスとして欠かせないテーパーデザインとなるほど負荷が高まっていくため、軽さと剛性の共存は困難になっていく。
そこで、ワークではレース部門が誇る最新の解析技術を用い、負荷のシミュレートと適正化へ徹底的にチャレンジ。単なる5本スポークではカスタムパーツとしての“こだわり”が引き出せないと考え、足元の美しさと機能の双方からブラッシュアップしたT5Rを構築した。
そのこだわりがもっとも感じ取れるのは、スポークサイドに与えられたステップ形状だろう。テーパーデザインで求められるスポーク部への強度確保だけにとどまらず、リムへ向とかうラインに変化を加えて深みアピールをバックアップ。さらにスポーク間で分断せずにステップ形状を結ぶことで、ホイール全体の一体感を高め上げているのだ。
このようにデザイン的に出せる手数が限られた5本スポークで、奇をてらうことなく軽量化と剛性確保、そして機能に裏打ちされた美しさを突き詰めたT5R。圧巻の深みを求めるなら10.5Jに用意されるウルトラディープテーパーだが、セミ、ミドル、ディープとそれぞれのテーパーデザインでも美しさと深みは十分味わえる。
シンプルスポーティな深みある足もと魅せで走りも存分に堪能するなら、コイツは迷わず最有力候補へ挙げておきたい逸品だ。
PHOTO:Ryotaro Shimizu TEXT:Junya Murata
SIZE | H-P.C.D. | INSET | PRICE(WITHOUT TAX) | ||
MGK/ICW | GSL | ||||
17 | 7J | 4-100 | 43、50 | ¥42,000 | ¥45,000 |
5-100 | 45、48 | ||||
5-114.3 | 35、43、45、48、53 | ||||
8J | 5-114.3 | 35、45 | ¥44,000 | ¥47,000 | |
9J | 5-114.3 | 12、22、38 | ¥46,000 | ¥49,000 | |
18 | 7.5J | 5-100 | 48 | ¥46,000 | ¥49,000 |
5-114.3 | 43、53 | ||||
8.5J | 5-100 | 45 | ¥48,000 | ¥51,000 | |
5-114.3 | 35、45 | ||||
9.5J | 5-114.3 | 12、22、30、38 | ¥50,000 | ¥53,000 | |
10.5J | 5-114.3 | 12、22 | ¥52,000 | ¥55,000 | |
19 | 8.5J | 5-114.3 | 35、45 | ¥52,000 | ¥55,000 |
9.5J | 5-114.3 | 25、35 | ¥54,000 | ¥57,000 | |
10.5J | 5-114.3 | 15、25 | ¥56,000 | ¥59,000 |
※カラー:マットグラファイト(MGK)/アイスホワイト(ICW)/グローシルバー(GSL)
フロント9.5J×19+35、リヤ10.5J×19+25のT5RをマッチングしたドゥーラックのD1GPマシン。レーシーなカラーリングにも一切負けることのない足元の存在感は、ディープ&ウルトラディープテーパーで引き出した深みとスポークサイドのステップ形状が放つアクセント効果だ。
T5Rのカラーバリエーションは、黒とガンメタの中間的な色合いで艶やかさも備えたグローシルバー、つや消しならではの重厚感を楽しめるマットグラファイト、透き通るような清潔感が魅力のアイスホワイトとなっている。プロダクトメインカラーに設定されたグローシルバーのみ他カラーより3000円アップだ。
すべてのテーパーデザインにサイズ以上の深みをもたらすため、スポークエンド手前はリムフランジよりも少し持ち上げてセンターへの落差を稼ぎ出す。この形状も応力分散に貢献する機能美ポイントだ。
テーパーデザインで負荷の高まるスポークは単に肉厚とするのではなく、スポークサイドに与えたステップ形状で軽さと剛性を両立。スポーク間まで結んだステップラインにより、丸みとエッジの融合を目指すエモーションらしさも引き出した。
スポークエンドへかけてステップラインの幅をアレンジすることで、各テーパーデザインの深みを強調。あらゆるアングルにおいて、5本スポークのシンプルさを損なわないアクセントとして活躍する。
ワークが誇るWFT製法で軽量に鍛え上げられたリムフランジには、質感の高いワークエモーションの鋳出し文字があしらわれる。なお、フランジ部のステップ形状は少しでも駄肉を削ぎ落とすためのものだ。
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