【チューナー列伝】Technical Shop INFINI・宮田進一-Shinichi Miyata- 【レジェンドが語る主張と展望】

2018/10/29 13:17

激動のチューニングシーンを最前線で闘い抜いてきたトップチューナーに、チューニング業界の展望を語ってもらった。今の時代に何を感じ、これからの時代に何をすべきか…。そのメッセージから未来のチューニングシーンを読み抜いてほしい。


Technical Shop INFINI@宮田進一

テクニカルショップアンフィニ 埼玉県川口市西立野472 ☎048-294-6161

 

「“走る楽しさ”をもっと感じてほしいから、僕は速くて快適なチューニングカーを作っているんです」

 

クルマの楽しみ方は人それぞれで良いと思うんです。けれど、それがチューニングカーというのであれば改造するだけではなくて、キチンと走らせてこそ、その存在や魅力を感じられるものだと思うんですよね。

 

そんな想いを持ったメーカーやショップの仲間によって運営されているのが「アムクレイド会」です。私が支部長を務めさせていただいている関東甲信越支部だけでも15店舗のショップさんが賛同してくれているんです。

 

クルマをチューニングするだけでなく「皆で走って楽しみましょう」という会で、チューニングカーのオーナーさんに楽しむ場所と機会を提供しています。サーキット走行会(主にエビスサーキット東コース)やドラッグレースなどを年に5回前後開催しているのですが、勝ちにこだわるレースではなく、楽しむ走行会なので初心者さんにも好評となっているのが嬉しいですね。

 

それ以外のステージですが、最高速シーンでは東日本大震災によって路面がうねってしまっていて、以前のようには踏めない状況なんですね。

 

そんな流れもあって、ウチでは最高速派だったお客さんもゼロヨン(ドラッグレース)に移行しているケースが多くなってきました。

 

東日本エリアで1/4マイルをフルで走れるコースは仙台ハイランドにある日本ドラッグレースウェイだけだったんですけど、残念ながら数年前に閉鎖になってしまいました。それからはスポット的な開催場所でドラッグレースイベントをしていたのですが、今後は“ツインリンクもてぎ”で継続開催できそうな流れになってきたんです。

 

ただ、もてぎでのドラッグコースは1/4マイル(402.33m)ではなく300mとなるので、それに向けてタービンサイズの変更やギヤ比等のリセッティングされるお客さんが多くなってきましたね。

 

まぁ、こんな事ばかり話していると、パイパワーで細部まで完璧にセットアップしたフルチューンマシンばかりを作るお店だと思われてしまいますが、そんなことはないんです。クルマはキチンとしたメンテナンスをするだけでも、今まで以上に快調になって楽しく走れるようになりますから。それだけ基本整備は重要なんです。

 

今後も「速く快適に」というコンセプトで、丁寧にチューニングカーを作っていきますよ。また、2JZという魅力的なエンジンを各種FR車にスワップして、ハイパワー&トルクを存分に楽しんでもらえるクルマを作っていきたいとも考えています。

 

 

アンフィニは電子系パーツにも造詣が深いショップで、古くはAE86の時代から燃料増量装置の開発、販売もしていた。現在では、エンジンが多くの燃料を必要としない時は燃料を絞って作動音&電力消費を低減させるフューエルポンプコントローラーや、ATミッションの油圧を上げて高馬力や高トルクに対応させるラインプレッシャーコントローラーなど、オンリーワンの電子パーツを数々リリースしている。

 

2JZ搭載車のチューニングをもっとも得意とするアンフィニ。ストリート仕様のブーストアップからドラッグ仕様の1400psオーバーまで、ユーザーの目的に合わせ至宝のマシンに仕立ててくれる。