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【チューナー列伝】FUJITA ENGINEERING・藤田儀晴-Yoshiharu Fujita- 【レジェンドが語る主張と展望】

2018/10/26 11:14

激動のチューニングシーンを最前線で闘い抜いてきたトップチューナーに、チューニング業界の展望を語ってもらった。今の時代に何を感じ、これからの時代に何をすべきか…。そのメッセージから未来のチューニングシーンを読み抜いてほしい。


FUJITA ENGINEERING@藤田儀晴

藤田エンジニアリング 大阪府堺市東区八下町1-82-1 ☎072-258-1313

 

技量の差が反映されやすいのがロータリーの魅力。早く次期REスポーツもイジってみたいですね

 

ロータリーエンジンを搭載する現行車はなくなってしまいましたが、それでも藤田エンジニアリングはブレずに、この先もロータリー一筋で歩んでいきます。ロードスターやデミオなど、レシプロのマツダ車や他社製スポーツのチューニングを模索したこともありましたけど、ここまでやってこられたのはRX-7やロータリーのおかげだから、思い入れも強いですからね。

 

パーツ構成がシンプルなロータリーエンジンは、主にポート加工とクリアランス調整、そして組み付け方によって特性や出力が変化します。レシプロとは違い、パーツの性能ではなく、ノウハウやテクニックが反映されやすい。チューナーとして、こんなにイジり甲斐のあるエンジンはありません。ボクにとっては「生涯ずっと現役で現場に立ち続けていたい」と思わせてくれるほどの存在です。

 

ユーザーさんからは「RX-8のパーツももっと出して欲しい」というリクエストが多いのですが、FD3Sでやりたいことが多すぎるのが現状です。アルミを多用したフットワーク、ルーフにまで空力学が反映されたエクステリアデザインなど、生産終了から相当な年月が経過しているにも関わらず、スペック的にもルックス的にも、いまだに色褪せていません。だからこそ、マツダの当時の開発エンジニアの意志を受け継ぎ、いまのトレンドや技術を活かして、FD3Sをさらに進化させていくことがボクたちロータリーチューナーの使命だと考えています。

 

ボクはもう60歳を過ぎましたが、いずれ果たしたい夢は、ローター、コーナーシール、サイドシール、オイルシールなど、ロータリー用強化パーツをフルラインアップすること。ロータリーで出力アップを図る手段は、ポート形状の変更とブーストアップがメインですが、主要構成パーツの耐久性が飛躍的に上がれば、さらなるハイブーストが可能になるはずです。

 

また、世界最速を競うWTACへの挑戦も考えて居ます。ロータリーチューナーの意地として、2ローターで挑むつもりですが、エアロはすでにWTAC号に装着するために製作した新作ワイドボディを市販化。アンダーフロアのフルフラット化も研究を重ねています。

 

カラダが動かなくなるまでロータリーをイジり続けるつもりですが、気になるのは次期REスポーツの存在。東京モーターショーで発表されたRXビジョンのままでいいので、一刻も早く出して欲しい。そのチューニングを完結するまでは辞められないですから。できればエンジンはターボが希望です、マツダさん!

 

 

WTACに参戦するために開発した『アフラックスGT3キット』。FD3S用のオリジナルワイドボディとしては、すでに『ブリスターキット』をリリースしているが、FD3Sに295/35R18をインストールするため、新たに製作することを選んだ。

 

いま、藤田さんが最も気になるのが、次期REスポーツの動向。2015年の東京モーターショーで注目を集めたRX-VISIONは、スカイアクティブ技術を反映したロータリーエンジンを搭載すること以外は非公表だったため、藤田さんの中で妄想が膨らんでいるそうだ。