【エンジン別3ステップチューニング】MAZDA 13B-REW編【Tuned by パンスピード】

公開日 : 2018/10/15 16:38 最終更新日 : 2018/10/15 16:38

ENGINE SPEC(STD)

形式:直列2ローター・シーケンシャルツインターボ

総排気量:1308(cc)

圧縮比:9.0

最高出力:280ps/6500rpm

最大トルク 32.0kgm/5000rpm

 

※スペックは5型RSのもの

 

 

タービンの負担を軽減する常時ツインターボを推奨!

 

 

RX-7(FD3S・1991年発売)に搭載され、ロータリーファンに支持された名機、13B-REW。ロータリーエンジンならではのスムーズなフケ上がりに、シーケンシャルターボのレスポンスと高出力が重ねられた。出力は初期型で255ps、最終モデルでは280ps、ECU制御など細部の変更点はあるがチューニングを考える際には、どのモデルも同様の手法で考えて問題ない。

 

ロータリーチューンの老舗、パンスピードでは耐久性の確保まで含めて推奨するのが常時ツインターボ化。信号待ちからのダラダラ走行などの領域では多少もたつきを感じる人もいるが、そのもたつきはフルタービンキット以下。巡航走行以上の領域ではまず気にならないだろう。

 

逆に、サーキット走行などではシーケンシャル制御の切り替わり領域での走行はトルク変動が多く悪フィールとなるが、常時ツイン化でその問題は解決するなどのメリットもある。

 

ところで、年式の落ちているベース車だけにチューニングを行う際、事前に愛車診断を推奨。今の状態でチューニングを進めていいのか、リフレッシュや修理が先なのかも判断ができるからだ。

 

参考までに、事前チェック時の診断だが、劣化やオーバーホールの必要性に関してどう判断がでるか? ということに不安を感じるユーザーも多いだろうが、大きな修理が必要と判断されるケースは全体の1割にみたないというから安心して欲しい。

 

その他、すでに多少チューングがされているクルマなど、メニューと重複するケースもあると思われる。そんな場合は、定番メニューでも値引きや、プラン内容の変更などで対応してくれるそうだ。

 

 

サンプル車両

RX-7[FD3S]

1991年に鳴り物入りでデビューしたFD3Sに搭載されたのがシーケンシャルツインターボ。しかしその実、熱害やバランス不良によるトラブルも多かったという。実際、エキゾーストハウジングは熱の影響でクラックだらけになっていたり、変形しているなんて症例も多い。

 

 

指南役

パンスピード 佐藤さん

「ロータリーはレシプロに対してシビアで、一瞬の吸気温アップが致命的なノッキングを誘発してしまうことがあります。そこで、吸気温が上がったらブーストコントローラーの電源が切れ、ブースト圧が最大にならないようにする製品なども用意しています。今回は、タービンから負担を取り除き、効率良く出力3割増しを目指せる常時ツインターボ化を軸に提案していきますよ!!」

 

 

1st STEP

純正I/C&EXパイプ仕様の常時ツインターボ

目標出力:310ps

コスト:約32万5000円(16bit ECU車両)〜

※愛車診断別途5000円(2ローター車)

構成パーツ:オリジナルECU(純正書き換え・現車合わせ)/ブリッツSBC/シングルクリーナー/タービン脱着・切り替えバルブ類加工/EXマニA/F計ボス取り付け/工賃一式

 

佐藤’s VOICE

「これはパンスピードの常時ツインターボ化の定番(ベーシック)メニューとなります。インタークーラーなど補機類の交換が伴わないので比較的リーズナブルにですし、タービンの寿命も確実に伸びます。ただし分解してチェックした際にタービンのNGが発覚するケースもあるので、その際には別途リビルトタービン代が21万8000円かかることをご理解ください。純正ECUとセットで使う安心君は、水温が低いときも高いときもブーストコントローラーをオフにするシステムですが、併用でエンジンを保護につながるのでオススメです。この仕様はでは吸気温度が高めなので、ブースト圧は0.9〜1.0キロ程度でも安定的に出せる出力は310ps程度になります」。

サンプル車両のエンジンルーム。インタークーラーもノーマル、エアクリーナーはブリッツのSUSパワー。ノーマルのエンジンルームはラジエター後方にバッテリーなどが配置されるため、走行風の抜けが悪いのでサーキット仕様にする場合などは、ラゲッジルームに移設したい。

 

ツインターボのうち吸気&排気の流れをバルブで閉鎖し、ひとつだけのターボを最初に動かすのがシーケンシャルツインターボの仕組み。バルブが開くとふたつめのタービンが急激に回転を高めると同時に、ひとつめのタービンが急減速、この負担が非常に大きくタービンの寿命を縮めてしまう。常時ツインターボにする場合はエキゾーストとインテーク両方のバルブを取り除くなどの加工をする。

 

水温ベースのブーストコントローラーカットシステムの安全君。水温が適温の範囲の時のみブーストコントローラーの電源が入るシステムだ。

 

 

2nd STEP

スポーツ触媒+フルコンによる安全制御

目標出力:320ps

コスト:約40万円〜

構成パーツ:SaRDスポーツキャタライサー/HKS F-CON Vプロ(水温ブースト補正)/現車合わせセッティング

 

佐藤’s VOICE

「スポーツ触媒の装着とフルコンによるセッティングです。スポーツ触媒で排気効率アップと、フルコンの細やかな制御の相乗効果で大きなレスポンス向上に繋がります。また、フルコンを投入することで、各種セーフ機能を盛り込みより安全なセッティングを可能にします。たとえば、Vプロのセッティングには水温ブースト補正のオプションをつけて、エンジンの保護機能を持たせる場合が多いです。コストはあがりますが附加機能の多いリンクのG4+などを使えば、現行車なみのフェイルセーフも入れられます。ブーストコントロールをフルコンにゆだね、細かな条件制御やセーフ機能を持たせることも。これで安全率を格段に高めながら、同じブースト圧でも10ps程度のエンジン出力向上が望めます」。

基本的にエンジンの周辺パーツはノーマルのまま。高性能なフルコンによる制御によってレスポンスの改善や安全率の向上が見込めるし、先々のステップアップにも対応が可能となる。

 

スポーツ触媒の投入でタービンのレスポンスが大幅に向上。サードの触媒は抜けが良くトラブルが少ないためパンスピードで推奨するアイテムとなっている。

 

フルコンは処理速度が速く細やかな制御がレスポンスを高める。さらに、各種機能を使いこなすことでセーフティ機能も高める使い方ができるのだ。フェールセーフ系の制御はパンスピードが独自に組み立てるなど力を注いでいる項目だ。

 

 

3rd STEP

吸排気をトータルでキャパシティアップ

目標出力:350ps

コスト:約 56万5000円〜

            ※1stステップの費用込み、すでに施工されている部分のステップアップは値引き対応応談

構成パーツ:ブリッツ前置きインタークーラー/RE雨宮EXパンダー仕様/バッテリーターミナルなど一式/1stステップの費用

 

佐藤’s VOICE

「ここではインタークーラーの大容量化がキモです。容量も大きくコストパフォーマンスの高いのがブリッツの前置きタイプ。サンプルのエンジンのパイピングは右側がストレートに近いレイアウトにしてありますね。これは圧損を軽減するのはもちろん、ラジエター後方の空気の流れを改善するためでもあります。同様にバッテリーもラゲッジスペースに移動しています。もちろん、コストをかけてVマウント化するなどの選択肢もありますが、この仕様でストリートだけでなく、サーキット走行にも対応できるエンジン系になります」。

インタークーラーを前置きにし、ラジエター後方のパーツを移設するだけでも走行風の流れが良くなりそれだけでクーリング性能が高められる。ボンネットダクトを装備して熱風を引き出すことができればさらに理想的だ。

 

ブリッツのインタークーラーキットは冷却能力、圧損ともにじゅうぶんな余裕があるので、夏場のサーキット走行なで水温が厳しい場合は、インタークーラー下段を3段ほどカットして、走行風をラジエターに導くことも多いという。加工費用は1万5000円。