【東京BURNOUT図鑑 〜白煙とともに名所を巡る〜】雷門[台東区浅草]×チェイサー【JZX100】

Rasty CompleteV【JZX100】

 

 

 

独創的ワイドスタイル。

 

 

 

2009年にオープン10周年を迎えたラスティが「節目の年として、ラスティが考えていることをカタチにしたい」ということで、製作に半年近い時間を費やし、1台のチェイサーを製作。それがこの“complete V”だ。

 

注目は、やはりエクステリア。代表の有田さんがみずからクレイを削り、スーパーGTを彷彿とさせるレーシーなデザインで、かつ前後フェンダーともに片側約60mm拡大という、大迫力のワイドスタイルを構築しているのだ。

「ワイド化は絶対だった。18インチの9.5J、オフセット-15ってホイールを履きたくって。そのうえでドリフト用に切れ角アップなんてしたら、タイヤが当たって走れないし、グリップでも過去にこのサイズで筑波59秒ってイイ結果を出してますしね。で、それを前提にカッコよさを追求してるワケです」とは、有田さん。

 

カナード形状を取り入れたリヤバンパーや、エッジの効いたフェンダーなど工夫しているのだが、あえてシンプルにしている箇所があるのも特徴と言える。

 

たとえばフロントバンパーがそう。ダクトを開けたりカナードを装着したり、ユーザーが購入後に好みの加工を行い、自分だけのエアロに仕上げて欲しいという思いがあるからだ。現状が有田さんの理想形ではあるものの、あくまでユーザーの気持ちを第一にデザインされているのである。

 

そして、走りに繋がる部分についても、強い拘りがある。

 

「どこをどうイジればいいのか分からないってひとたちが、お手本にできるクルマにしたかった。街乗り、高速道路、サーキットでのグリップ&ドリフト走行など、オールラウンドで楽しめてなおかつ手軽な車検対応仕様です」。

 

そんな有田さんのコメント通り、まずエンジンはノーマルの本体にオリジナルのメタルフローBBタービンとEXマニを装着し、同時にHKSのVカム(IN/EX256度)をセット。制御にはパワーFCを使い、Dジェトロ化と燃料や点火時期、VVT-iを適正化することで、420ps/50kgmの最高出力をマークしている。ブースト圧は1.4キロだ。

 

また、足まわりはオリジナル車高調を装着し、ナックル加工で切れ角もアップ済み。ボディ補強についても、ポン付けの補強バーが数点取りつけている程度だ。

 

見た目のインパクトに惑わされてしまうが、その実はユーザー目線という難しいレギュレーションを自らに課して創出したファインスペックというわけだ。

 

 

純正とGT2835の中間くらい、シルビアで言うところのGT-SSクラスを装着するイメージで開発された、オリジナルのメタルフロータービン。もともと低中速トルクの太さに定評のあるタービンだが、今回はVカムを組みあわせることで、トルクをさらに強化している。およそ3000rpmからブーストが立ち上がる特性に仕上がっているのだ。

 

オリジナルのアウトレットパイプ、サードのスポーツキャタライザーを介してオリジナルのステンレスマフラー(メイン80φ、テール115φ)がセットされている。マフラーは中間タイコつきで音量や音質に気を使いつつ、シャコタンへの対応も考えて地上高をできるだけかせげるレイアウトになっているのもポイントだ。

 

インテリアはカーボン製アームレストをはじめとするオリジナルカーボンパーツでドレスアップするほか、オリジナルステアリングを装着するなどしている。快適に乗れることも重視しているので、軽量化のためになにかを外すといったことはしていない。

 

フロント方向に130mm延長されているため、シンプルなデザインとはいえインパクトはおおきい。インタークーラー前に開口部、サイド部にはカナード形状が設けられている。さらにアンダーディフューザーによって、高速時には設置感がグッと高まる。また、ボンネットもカーボン製のオリジナルとなり、グリルはTRDだ。

 

まさにGTカーといった形状のフロントフェンダー。フロント方向からワイドにふくらんでいき、タイヤ後方がバッサリと切り落とされている。ホイールはレイズのCE28N(FR9.5J×18-15)で、タイヤは走行シーンによって変更している。

 

サイドステップはカーボン製で、上下にふたつ設けられた前後方向にのびるパネルが特徴だ。ちなみにRAYSやWAKO’Sといったサイドステップ上のロゴは、塗装によってカーボン地を残すことにより表現している。

 

リヤバンパーはJZX100の後期型をベースにデザインされたオリジナル。ダクトが開いている黒いところは本来であればダクトはなく、フロントバンパーとおなじくユーザーが手を加えられるようにと作られたところだ。また、トランクはカーボン製のオリジナルで、テールランプ横だけカーボン地を残し、あとはボディ同色化している。

 

車高調はRGベースのオリジナル(FR16kg)で、クルマの開発コンセプトとおなじくストリートからサーキットまでをカバーするスペックを持つ。また、ブレーキは前後ともにJZA80用キャリパー&ローターを流用し、オリジナルブレーキパッドで強化。「筑波で1分1秒くらいまでならこのスペックで充分かな」と、有田さん。