【Abflug anubis】毒とエロスで包み込まれたワイドボディFD3S!
公開日 : 2018/10/04 19:31 最終更新日 : 2018/10/04 19:31
Insanity & Genius
かつてプロミュージシャンであった秋村氏が、長きに渡って進化させてきたⅡ型のFD3S。氏の拘りが随所に散りばめられたその姿には、ある種の“異様さ”さえ感じさせる独創性がある。
“速いマシン=美しい”というテーマが念頭に置かれたマシンメイク。「世の中には格好いいクルマが数多くありますが、自分で乗るのはセダンの進化系としての箱形車両ではなく、ピュアスポーツとして流線型シルエットを持つクルマでないといけない」とは秋村氏。自分の理想を具現化できるベースマシンはFD3Sにおいて他になかった、というわけだ。
その感性を最も現すポイントが、紫のボディカラーだろう。「青と赤と黒の要素からなる紫は、高貴かつエロティックな妖艶さを秘めた色として、とても気に入っています」と語るように、その徹底ぶりは病的とも言えるほど。ボディ以外にもエンジンルームやタービン、インパネ、ラゲッジに鎮座するオーディオシステム…といった、あらゆる場所がパープルでペイントされている。
加えて、秋村FD3Sのアイデンティティとなるもうひとつの要素が、個性的な造形を得意とするアブフラッグ製作のワイドボディキットだ。“毒とエロス”というコンセプトの元に直線と曲線を使い分けてデザインされ、そこに多くのダクトを配したそれは、紫のボディカラーと相まって“異形のFD3S”を構築する。
「FD3SのエアロはGT系が主流の中で、独自路線を貫くアブフラッグのデザインコンセプトや造形美に強く惹かれました。特に気に入っているのは3つ目のヘッドライトですね」と秋村氏は語る。
また、動力性能についてはREショップ『CCE』の手により、そのルックスに違わぬスペックが与えられた。エンジン本体はノーマルながら、タービンは往年の名機であるIHI製C7を装備。400psを発生する強心臓へと鍛え上げられている。
もちろん、その進化はここで留まらない。「外装も少しずつモディファイを重ねていますが、いつかボンネットやリヤハッチを専用デザインで作り込みたいですね…」と、秋村氏は常に新しいアイディアをもって愛車に向かい合う。その飽くなき探求心こそ、オリジナルを極めるFD3Sの原動力なのである。
スペック
◾️エンジン:13B-REW(400ps)/IHI C7/アペックス パワーFC/エアクリーナーレス/アブフラッグ ワンオフEXマニ、ワンオフフロントパイプ/HARASAWAワンオフ左右出しパープルマフラー/CCEワンオフVマウントインタークーラー&ラジエター/HKSオイルクーラー(純正置き換えタイプ)/エンジンルーム内パープル塗装
◾️フットワーク:Curveオリジナル車高調(プロトタイプ)/Curveスプリング(FR:18kg/mm)/エンドレス レーシング6POTキャリパー(ワンオフパープル)、タイプRブレーキパッド/アブフラッグ ワンオフSUSモノコックタワーバー
◾️ホイール&タイヤ:アブフラッグ プリズム(ワンオフカーボンディスク)/アゼニスAT615(F225/40-18 R275/35-18)
◾️エクステリア:アブフラッグ ワイドボディキット“anubis”、ワンオフ ガルウイング、ワンオフGTウイング
◾️インテリア:MOMOコマンドⅡ(ワンオフパープル)/レカロ SR-Ⅱ(ワンオフパープルwithパープルダイヤル)/4点式シートベルト(ワンオフパープル)/カスタムオーディオ(ワンオフパープル)/大森 追加メーター(水温、油温、排気温、ブースト圧、油圧、すべてワンオフパープル&LED)/マツダスピード スピードメーター(ワンオフパープル&LED)/インテリアパネル類カーボン施工(パープル塗装)/ロールケージ Rマジック(アルミ5点式)
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