【Abflug MR-X Completed Body kit】これがMR-Sベース!? 欧州スーパースポーツの雰囲気を有するボディキット!

唯一無二の存在感

 

 

流れるようなスタイリングの随所にちりばめられた攻撃的なディテールの数々。個性的というひとことではいい表せないほど、独創的かつオリジナリティあふれるデザインでまとめあげられたのがアブフラッグMR-Xだ。

 

製作のキッカケになったのは、とあるMR-Sオーナーから出された「自分だけの1台をつくりたい」というリクエスト。そこからオーナーの意見をくみ取りながら検討をかさね、完成予想イラストをつくり、じっさいボディに発泡ウレタンを盛って何度となく削りながら、なんと4年ちかい年月をかけて、この造形にたどりついた。

 

フロントウインドウ以外、全面的につくり直されたボディラインはもちろん、ひとめ見ただけでは、それがMR-Sベースとわからない理由はもうひとつある。ボディサイズの大幅な変更だ。モデリングを手がけたアブフラッグ代表の上保さんいわく「ワイドフェンダー化によって全幅は10cm拡大しています。また、全長も20cmちかく伸ばしていますよ」とのこと。

 

こうして完全に生まれ変わったプロポーションについ目がいってしまうけど、ディテールを見ていくとこだわりが満載。ボディラインにあわせ複雑な曲面で構成されたヘッドライトカバー、タイヤをできるだけ大きく見せるフェンダーアーチ形状、スピード感と立体感を強調するボディサイドの造形…。数えあげたらキリがないけど、MR-Xでいちばんのハイライトは、フロントフェンダーからリヤエンドへとつづくショルダーラインだ。やわからかな曲線がじょじょに直線へと変化してくさまは、見事としかいいようがない。

 

開発当初はコンプリートカーのみの展開予定であったが、発表(2012年)するやいなやMR-Sオーナーたちからボディキット販売を熱望するラブコールが殺到。その声に応えるカタチで、しばらくしてからワイドボディキットがリリースされたという経緯がある。ともあれ、この美しさを前にすると、MR-XボディキットをインストールするためにMR-Sを中古購入する、そんな選択を真剣に考えてしまうくらいだ。

 

 

製品仕様

Abflug

MR-X Completed Body kit

 

対応:ZZW30

価格:124万2000円

構成:フロントバンパー/ヘッドライトキット(IPF HID)/フロントフェンダー/サイドスカート/ ドアパネル/リヤフェンダー/リヤバンパー&ディフューザー/リヤアッパーウイング/リヤウイングステー/エアロミラー/987ボクスターテールランプ

仕様:全幅=1850mm(ノーマル1695mm/片側77.5mmワイド) 全長=4070mm (ノーマル3895mm/175mm ロング) 

 

 

 

フェンダーアーチ拡大にくわえ、内部加工も行って収められたホイール&タイヤ。ホイールはグラムライツ57proでフロント17×8Jオフセット+20、リヤ18×9Jオフセット−10となる。ちなみに、リヤは4穴PCD100で最適なサイズがなかったため、チェンジャーを介してPCDを114.3に変換した上でホイールを装着。タイヤはディレッツァZ1スタースペックでフロント235/40、リヤ255/35サイズだ。

 

フロントフェンダーからボンネットへとつづくラインは「何度やり直したかわからない」と上保サンがいうほど、メイク&エラーの末にたどりついた渾身の作。また、ヘッドライトユニットはベゼル、カバーともにMR-X専用設計のアブフラッグオリジナル品。IPF HIDにHellaのウインカーユニットが組みこまれる。バンパー上部からボディサイドへとまわりこむラインにあわせたカバーの造形が美しい。

 

ボディサイドのダクトはエンジンルームのクーリング用としてもうけられたもの。とくに、ボルトオンターボ仕様のスペックRではエンジンの発熱量も大幅に増加するため、走行風を効率よく取りこむダクトは必須だ。機能とデザインが融合したパートといっていい。リヤはなだらかな曲線を描くフロントフェンダーの盛りあがりが後方にいくにつれて直線へと変化するデザインだ。やがて、リヤフェンダーから切れあがるラインと融合してシャープかつ攻撃的なリヤビューを構築する。「モデラーとして、もっとも技量を問われたのがこのパートでしたね」と上保さん。

 

 

エクステリアだけでなくインテリアにも着手。アブフラッグオリジナルAKDコンソールカバーを装着することでノーマルのチープな印象を払拭し、コンプリートカーとしての魅力をいっそう高めているのだ。

 

専用ボルトオンターボキットが装着され、最大ブースト圧0.5キロ時に190ps/25.6kgmを発揮する。また、リヤコンビネーションランプはポルシェボクスター用を流用。センター部はアウトレットダクトとされ、エンジンルームの熱気を効率よく排出する。

 

MR-Sはフロントだけでなく、リヤフェンダーもボルト留めで脱着可能。上保サンいわく「そのぶん、リヤフェンダーのデザイン的な自由度は高かったですね。ただ、純正フェンダーを取り払ったなにもない空間にパネルを固定しなければならないので、あれこれと知恵をしぼりました」とのこと。

 

 

フィン状に伸びるボディ左右後端のデザインとあわせて、ダブルウイング的なイメージを演出するテールまわり。リヤアンダーはディフューザー形状とされ、フロア下の走行風をスムーズに引き抜くよう設計されている。