【SUPER TUNED MEMORIES】FD3Sベースとは思えない圧巻のマシンメイク! RE雨宮作のスーパーロータリーコンセプト【RE Amemiya 幻気】

公開日 : 2018/10/02 00:02 最終更新日 : 2018/10/02 12:15


美しき肢体に秘められた最上級の戦闘能力

 

 

独創。目前に佇むスーパーチューンド『幻気』には、まさにその言葉がピタリと当てはまる。卓抜したボディワークに、異彩を放つライトブルーの姿態。各々のディティールからは、純血チューンドの息吹とともに、近未来型コンセプトモデルの風合すら漂うほど。

 

ロータスエリーゼ風のシャープなヘッドライトを軸に再構築されたフロントセクション、前後ホイールを大胆に覆い隠すエアロスパッツとエッジの効いたキャラクターラインによって華麗に描かれたサイドシルエット、そしてオーバーハングが詰められ別モノに生まれ変わった圧巻のリヤプロポーション。その装いは、FD3SにしてFD3Sにあらず。いうなればイマジネーションの塊、まさに傑作だ。

 

「納得するまで何度も造形をやり直してこのカタチにたどり着いたんだけど、かなりイイかんじでまとまったと思うよ。まっ、ホイールカバーについては好き嫌いがあると思うけどさ!」とは、製作総指揮をとった雨さん。

 

そんな雨さんのコダワリは、パワーユニットにまでおよぶ。13B本体には得意のサイドポート拡大加工をほどした上、オリジナルの鋳造製EXマニを介してTD07S-25Gタービンをドッキング。そこに、Vプロ&プロフェックe-01による綿密なマネージメントをあわせこむことで、最高出力は460psに達している。

 

ちなみに、これら一連のパワーチューニングは、近年のRE雨宮デモカーにかならずといっていいほど採用されているメニューなのだが、その理由は“どんなシチュエーションでも安定して速いから”に他ならない。02年に、筑波で56秒862を叩き出して他のエントラントに衝撃を与えた伝説のチューンドロータリー『RE雨宮・風林火山μアドバンRX-7』とまったくの同仕様といえば、そこに秘められているポテンシャルがいかほどのものなのかは察しがつくだろう。

 

 

 

 

 

魅せることにもこだわって製作されたサイドポート仕様の13Bユニット。内部のムービングパーツ類はすべてFD3S純正だが、アペックスシールだけはTD07S-25Gの採用にあわせてオリジナルの強化3ピースにスイッチされている。また、重要な冷却パートも、3層式のインタークーラーとアルミラジエターをVの字(レベルマンD1スペック)に配置した上で吸気経路をつくり直し、高出力を完全に許容できるクーリングレイアウトを創造。ここまでのハイスペックながら、純正触媒部にSDコンバーターを配置した完全合法仕様というから恐れ入る。

 

タービンはTD07S-25G。EXハウジングはサイドポート仕様との相性がイイ21センチをチョイスしている。組みあわせるウエストゲートは、50φでステンレスハウジングとヒートインシュレーターを持つトラストのタイプCだ。最大ブースト1.1キロ時に460psを発揮する。

 

 

特殊なブルーバックスキン塗装によって鮮やかに生まれ変わった室内空間には、オーディオをはじめとする快適装備が満載。機能パーツは、ステアリングコラム部に52φブースト計が、助手席エアバッグ位置にデフィリンクBFメーター(水温、油温、油圧)が、グローブボックス内にプロフェックe-01がそれぞれレイアウトされているていどだ。

 

シートはドライバーズ&ナビともにブリッドのローマックスVIOSⅢに変更。カラーはインテリアとの調和をとるためにブルーをチョイスしている。

 

サスにはクァンタムダンパーとスウィフトスプリング(F16kg/mm R18kg/mm)からなる同社自慢のクァンタム雨宮スペックを装備し、あわせてアーム類もサスペンションに入力される負荷に対して、リニアに足を動かすことを目的にフルピロ化。フロントで存在を主張しているブレーキはORCの4ポットキャリパーシステムだ。ちなみにリヤブレーキは、FD3S純正17インチ+オリジナルキャリパーカバーの組みあわせとなる。

 

サスメンバーは前後とも当て板による補強を行った上でボディ同色に塗装。このほか、PPFやフロントストラットまわりの応力集中箇所にも同様の補強術が敢行されている。

 

 

ホイールはエンケイのGTC-01(F8.5J R9.5J)で、タイヤにはヨコハマの新作であるアドバンネオバAD08(F235/35-19 R265/30-19)をセット。フロントホイールのリム部に立てられているタップは、エアロスパッツをボルトオン装着するためのものだ。

 

繊細かつシャープなラインで構成されたエクステリアはFD3Sのアイデンティティを残しつつ、欧州スーパースポーツのようなフォルムを求めて製作されたRE雨宮オリジナルだ。そのシルエットは、まるでメーカーが開発したニューモデルのような超クオリティをほこる。寸法はFD3Sが全長4285mm×全幅1760mmなのに対し、幻気は4294mm×1976mmと大幅なワイドトレッド化がはかられている。なお、このエクステリアはキット化される予定などなく、世界に1台だけのコンプリートマシンとして販売(価格未定)されることになる。