【1982 SAVANNA RX-7】新技術を採り入れて蘇った極上のSA22C | web option(ウェブ オプション)

【1982 SAVANNA RX-7】新技術を採り入れて蘇った極上のSA22C

夢中で走り回った日々、あの頃の興奮がふたたび

 

 

真夏の太陽の下、まるで新車のような輝きをみせているSA22C。RE雨宮のエアロをまとい、足もとにはSSRのメッシュ。インテリアもとっくの昔に廃盤となってしまったオレンジグラデーションのレカロが2脚すえられている。

 

見つめていると、まるで昭和の時代へタイムスリップしてしまったかのような錯覚に陥るこのマシンはフジタエンジニアリングの手によって最近完成したばかりの1台。このマシンの物語はオーナーである山田さんが、走行距離がわずか5500kmという程度バツグンのSA22Cと出会ってしまったことから始まった。

 

当時の山田さんはグレードこそ違うものの、まったく同じ色のSA22Cに乗っていたのだという。そんな時代の思い出が、このマシンと出会った瞬間に蘇った。このチャンスを逃したらもう2度と手に入れることはできないと思い、急いで手に入れたのだという。

 

手に入れた当初はあまりの程度の良さにオリジナルのままにしておいたほうが良いのではないかとも思ったそうだが、藤田さんと相談のうえ当時の雰囲気は完全に再現しつつメカニズムはアップデイトするというチューニング計画がスタート。具体的にはエンジンとミッションはFD3Sの後期型から移植してタービンは定番のT04S、制御系は最新のVプロのバージョン3・4を使うことに決定した。

 

しかし、ある意味でメカニズム系よりも苦労したのはエクステリア。ネットオークションでやっと手に入れたRE雨宮製のエアロはあまりに傷んでいて、修理というよりも再生と呼ぶべきレベルだったという。

 

そして、いよいよ完成したSA22C。

 

ベテランにとっては懐かしく、若者にとっては新鮮に映る1台へと仕上がったのである。少々時間は掛かったが、理想通りの仕上がりに大満足という山田さん。これからもこのマシンをずっと大切にしていきたい、そう語っている姿がとても嬉しそうだったのが印象的だった。

 

 

当時の佇まいを再現するのは予想以上に大変だったという。特にエアロパーツを探すのにはひと苦労で、見つけたものもボロボロだったそうだ。

 

 

エンジン&ミッションはFD3S後期から移植し、タービンはT04Sをチョイス。現在はまだ慣らし中だが軽量ボディだけに、速さも申し分ないということ。

 

メーターを交換してしまうとATの制御に不具合が発生してしまうので、FD3Sの純正メーターをバラしてSA22Cのメーターパネルに移植している。

 

 

すでに廃盤となっているオレンジグラデーションの当時もののレカロを探したのだという。当時の愛車の内装は黒だったそうで、そこを再現するためにパーツを探しているそうだ。

 

 

 

オーナーの山田さんと藤田さんは、藤田さんがショップをオープンする前からの仲なのだという。

ふたりにの思い出がつまったこの1台を前にするとふたりとも自然と笑顔になってしまうのだ。

 

 

 

取材協力:藤田エンジニアリング