【SPOON CIVIC TYPE R】レーステクノロジーを全投入して開発されたタイプRの正常進化チューンド!

ノーマルの良さをブラッシュアップする

スプーン流のチューニングパーツが続々登場!

 

 

スプーンが考える新型シビックのパーツ開発コンセプトは“耐久レースの考え方と同じ”だと言う。エンジンはパワーがあって壊れずに速く走れること。ボディとサスペンションはエンジンパワーをしっかり路面に伝え、かつ素直なハンドリングに仕上げること。この方向性が、ストリートからサーキットまで安心して乗れるクルマ作りという点で、ユーザーカーに求められているものと同じだからだ。

 

「タイプRを含むシビックのパーツ開発は、日本より早く車両デリバリーが開始された北米のスプーンスポーツUSAで先行して行いました。まず、フルノーマル状態で2回ほどサーキット走行を行い、タイヤの銘柄を変更しながら改善すべき点を洗い出ししてきました」とは、この開発テストにも同行しているスプーン広報の城本さん。

 

バトンウィローというロサンゼルス北にあるサーキット(アメリカ版の筑波コース2000のように、チューニングカーのタイムアタックが頻繁に行われているコース)を使い、各シビックのウィークポイントを確認。その後も何度もバトンウィローに通い、試作パーツテストして良い結果が出るまで徹底的に走り込んだそうだ。

 

その結果として生まれたのが、大容量ラジエターとスティッフプレート。「実際にサーキット走行を全開ですると3周で水温が上がってしまい、フェイルセーフが入ってまともに走れないんです。だから、まずは大容量ラジエターで周回できるようにすることが第一でした。また、街乗りでは気がつかないレベルですが、サーキットで限界まで攻めるとステアリング操作からワンテンポ遅れるような違和感があるんです。それでサスペンションまわりの弱そうな部分に鉄板を当てて補強していったら、そのワンテンポ遅れる感じが無くなる部分がありました。その部分こそがスティッフプレートで補強している所なんです」と城本さん。大容量ラジエターやスティッフプレートは、まさに“サーキット生まれのパーツ”というわけだ。

 

この他にもホンダータの日本代理店となったことでフラッシュプロによるECUの書き換えが容易になり、エンジンのパワーアップにも対応。フラッシュプロによってブーストアップされた状態のときに排気効率を最適化されたN1マフラーが生まれたのも必然の流れとなる。

 

また、FK8は純正で電子制御ダンパーであるアダプティブダンパーシステムを採用しているため、これらの機能を損なわないまま約20mmローダウン化するプログレッシブスプリングを開発。高速域での安定性を増すルーフスポイラーや、純正品を壊れにくくする鏡面加工(カゴ部とジョイント部)を施したドライブシャフトAssyも発売予定とのこと。すべては速くて、壊れず、ハンドリングを楽しめるクルマ作りという耐久レースと同じ考え方から生まれたラインアップなのである。

 

ルーフスポイラー  価格:6万8000円(FRP)/11万8000円(カーボン)

ルーフでの整流効果を持たせた形状にしつつもボディフォルムとの整合性を意識してデザインされたルーフスポイラー。高速域での安定感を期待できるという。

 

 

アルミラジエター  価格:12万5000円

サーキットテストで真っ先に洗い出されたタイプRのウィークポイントがラジエターの容量不足。街乗りでは何の問題も出ないものの、サーキット走行をすると3周で水温が上昇してしまい、フェイルセーフが入ってしまうという。純正の27mmコアに対して36mmのコアを採用し、放熱性の高いフィン形状でサーキット走行をサポートしてくれる。

 

 

N1マフラーキット  価格:22万円

ECUチューンでブーストアップした際に、適切な排気効率にするためフロントパイプからの3ピース構造を採用。メインパイプ径は70φでテール付近は145φの砲弾型デュアルサイレンサーとなるレイアウトだ。もちろん音質にもこだわっていて、伝統的なスプーンのマフラーらしい音質に仕上がっている。

 

 

ホンデータフラッシュプロ 価格:9万円

スプーンスポーツがアメリカホンデータの日本代理店となったことで、フラッシュプロにはスプーン製のマフラーを装着したときに合わせてセッティングされたデータなどが盛り込まれている。燃調や点火時期、ブースト圧の最適化によって、20~25psほどのパワーアップが見込める。

 

 

スティッフプレート 価格:7万2000円

ボディとサブフレームの結合部分をより強固に固定するのがスティッフプレート。この部分を補強すると、ハンドリングがより素直なフィーリングに生まれ変わるという。JSC780超ハイテン材というボディの骨格にも使われる高剛性な素材を使用し、擦り傷に強いカチオン塗装で仕上げられている。

 

 

ドライブシャフトAssy 価格:未定(発売時期未定)

純正ドライブシャフトのボールジョイント部分を一度分解し、ボールが収まるカゴ部とジョイント部を鏡面加工して摩擦係数を減らし、トラブルを出にくくしたドライブシャフト。スプーンの耐久レースカーでは必ず行う加工だそうで、“壊れにくくする”という部分を市販車にフィードバックしたパーツだ。

 

 

プログレッシブスプリング 価格:4万5000円

純正のアダプティブダンパーシステムを活かしつつ、約20mmの車高ダウンができるように作られたローダウンスプリング。バリアブルレートになっているため、低速時の突き上げ感などもマイルドに仕上がっている。レートはフロントが5kg/mm、リヤが4.9kg/mmだ。

 

 

取材協力:スプーンスポーツ